OMデジタルのLマウントフルサイズ機の発売はリスクもあるが理にかなっている

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OMシステムはフルサイズ機を発売すべきか?

OMシステムはLマウントアライアンスに加盟してフルサイズカメラを発売したほうがいいのではないかという意見が公開されています。なぜそのように思うのか、この記事で詳しくお伝えします。

OMシステムの場合、特にLマウントアライアンスとの提携によるフルサイズカメラへの展開には、以下の理由から大きな意味がある。

  • プロフェッショナルの需要が見込める。OMシステムはレトロなデザイン、独特の描写と色味、堅牢性を求めるユーザーに最適だ。プロフェッショナルな写真家は、他とは異なる写真表現を求めることが多く、OMシステムのカメラはそれを提供できるポテンシャルがある。
  • 画質の向上。フルサイズセンサーを採用することで、特にダイナミックレンジ、暗所性能、被写界深度のコントロールにおいて、より良い画質を実現できる。
  • 製品ラインの拡充。フルサイズカメラを投入することで、OMシステムは製品のラインナップを拡張することができる。ニッチな市場向けであっても、ラインナップの多様化が図れる。
  • 競争力の優位性。同社がLマウントアライアンスに加盟すれば、他社と差別化した製品を提供できるだろう。パナソニックやライカのLマウントカメラは、非常に本格的な写真家向けのものだ。そこにOMシステムが加われば、クリエイティブフィルターや、コンピューテーショナルフォトグラフィなどの機能で競争力を持つことになるかもしれない。
  • OMシステムのさらなる革新。現在のOM-3には革新性があまりない。JPEGの画質は優れているものの、RAWファイルには柔軟性が欠けている。フルサイズセンサーを採用すれば、例えば暗所での人物へのオートフォーカスの遅さといった課題にも取り組まざるを得なくなるだろう。

ただし、OMシステムが一歩踏み出すためには、いくつかの欠点やリスクがある。

  • 開発コストの問題。フルサイズの開発は研究開発に通常の2倍の労力が必要になる可能性がある。同社は新製品の投入が遅い傾向があり、全く新しいセンサーの開発は、開発リソースを急速に消耗させる可能性がある。リソース配分の面でも課題がでてくるかもしれない。
  • ブランド価値の希薄化。ソニー、キヤノン、ニコン、そして現在では富士フイルムも、フルサイズや中判センサーで大きな成功を収めている。OMシステムが十分な革新を伴わなければ、既存のマイクロフォーサーズのユーザーからの支持を失うリスクがある。
  • マイクロフォーサーズ市場への影響。仮にフルサイズ機のほうが明確に優れていた場合、多くの写真家が小型センサーのカメラを手放し、より大きなセンサーに移行してしまう可能性がある。その結果、マイクロフォーサーズの販売が減少し、限られた層しか使わなくなる可能性がある。

検討する価値はあるのか?

OMデジタルはLマウントアライアンスに加盟してフルサイズカメラを発売したほうがいいのでしょうか?記事では、OMデジタルがフルサイズカメラを発売するとメリットがあるが、それに伴うリスクも非常に大きいものになると説明しています。

記事では最後のほうで、OMデジタルがフルサイズへの移行を選択する可能性は低いだろうと述べていて、すこしずっこけてしまったわけですが、記事を書いている本人も可能性は低いと感じていることがわかります。

Lマウントカメラとして発売することで、フルサイズを好む人で、高い防塵防滴性能のカメラが欲しい写真家はOMデジタルのカメラを買うことになり、さらにパナソニックやライカとの差別化にもなるので、それだけ優位性を保つことができるかもしれないとしています。また、フルサイズミラーレスカメラを開発する上で、企業として乗り越えなければならない技術の壁をいくつか越えることになるので、OMデジタルの技術向上にも寄与するはずだとしています。

一方で、リスクに関しては開発のコストや、マイクロフォーサーズユーザーを失う可能性を指摘しています。

OMデジタルがフルサイズを発売したら確かに面白いかもしれませんが、いまは、ほぼパナソニックとOMデジタルで独占しているマイクロフォーサーズの市場シェアを失わないように、マイクロフォーサーズカメラをもっと充実させていくことが重要で、フルサイズへの参入は仮にあるとしても、まだ早すぎるのではないかと思いますね。そして、おそらくフルサイズへは参入しないかもしれません。

しかし、いまOMデジタルの新製品がなかなか登場しないなかで、ひょっとしたら開発リソースの多くをフルサイズの開発に向けているのではないかと考えると、ちょっと妄想が捗りそうです。

フルサイズへの参入はあるのでしょうか?

さらに「OMデジタル PENシリーズの後継機種を検討していることを認める」ではPENシリーズの最新機種発売の可能性について詳しくお伝えします。

(source)ThePhoblographer

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コメント

コメント一覧 (0件)

  • Lマウントアライアンス内でやるなら製品を出すのが遅くても批判は少ないかもしれませんね。
    OM (オリンパス) が得意な防塵防滴性の高いボディはLマウント内にまだないので出したら需要はあると思います。
    個人的に防塵防滴といえばOMかペンタックスだと思っているので、この2社がFFミラーレスに参戦する余地はまだあると思っています。
    アウトドア系を売りにして参戦してきてほしいですね。

  • オリンパスから分離して規模が小さくなった現在、厳しいような気もします。
    開発リソースがあるのかどうか外から見ても分からないので何とも言えませんが
    現状では動きがないようなのでLマウント機は発売されないかもしれません。

  • 私もOMDSは、防塵防滴で連写に強いLマウント機を出すべきと思っています。
    一つはLマウントにそのようなカメラがないこと、もう一つはm4/3では30万円以上のボディが難しく、OMDSの収益を高めることが難しいためです。

    某サイトではほとんどの方がOMDSのフルサイズに反対で、あり得ないというコメントでしたが、稼げる商品がないことには、次の製品開発の資金がままなりません。
    レンズは、標準、広角、望遠のズームがそれぞれ2種類もあれば十分でしょう。単焦点はシグマやパナソニックに任せれば良いのではないでしょうか。

  • 僅かな需要をあたかもやってけるだけの需要があると勘違いすると騙されて参入して地獄を見るだけの話
    パナでさえもこの有様なのに絶対に失敗する
    昨年のフルサイズミラーレスは170万台前後
    市場は完全には飽和してないが、5年以内に伸びても200〜220万台
    コレはキヤノンとソニーだけで賄えるレベル
    市場規模にOMDSが生き残れるだけの余地はない

  • まずパナソニックのフルサイズ&m4/3が赤字か黒字かを調べて欲しい(個人的には明確な情報がない)。ついでにいえば、再参入(海外では継続していたかもですが)したコンデジもどうか。さらについでにいえば、アメリカ市場に再参入を果たしたテレビ事業も、現在黒字かどうか。

  • Lマウント発足時や、せめてパナが像面位相差AFのフルサイズを出す前なら「大衆スチル向け」としてボディの存在感を出せたはず。でも今から出して何を売りにするのかと。
    あれだけ「システムとしての小型軽量でアウトドア向き」と謳っていたのにフルサイズで同じことを述べて、顧客がついてくるでしょうか? レンズも1から買い直しなのに。
    また、ボディを頑張っても稼ぎ頭のレンズを他社に任せていては、一向に利益が上がらないと思います。かといって自ら多数用意できるリソースは無いでしょう。
    レンズメーカーに転身……もLマウント専業では辛そう。せめてL/E向けとかじゃないと。

    個人的にはペンタックスと同様、自社システムの独自性や優位性を殊更に謳ったために熱心なファンがついたが、自縄自縛で方針転換もしづらくなっている印象です。

  • OMDSの財務状況はさておき、今のOM-1にLマウントのボディキャップが
    そのままかぶせられます。底辺部が切なくなるなら少し底辺を下げて
    高さを上げればそのままOM-1のLマウント機になる。

    標準ズーム1本、20-60mm F4、ダブルルームとして70-200mm F4をセットにする。

    パナが出せなくなったSSWF付き、LUMIXより速度の速いハイレゾ。
    他社が真似の出来ないコンピュテーショナル フォトグラフィ。
    GNDなど盛りだくさんです。

    売れるとか遅いとか余計な事をゴチャゴチャ言わず出してくれれば私は買う。
    ついでにLマウント機のAPS-Cを小型で出す。今のMFTレンズを少し拡張すれば
    APS-Cでも使えるかも。フランジバックは同じ20mmのハズ。

  • ええっとですね。
    今更ながらですが。
    フォーサーズマウントって、口径が46mmだったんですよ。
    これはソニーのEマウントと同じです。
    マイクロ・フォーサーズにするとき、フランジバックはともかく、口径は46mmのままにすればよかったと思います。
    ソニーのEマウントが46mmですからね。
    要するに、フォーサーズと同じなんです。
    そのまま、マイクロ・フォーサーズ化していれば、同じマウントでフルサイズとマイクロ・フォーサーズと両方のレンズが使用できたんだけどなあ。
    口径が40mmですからね、マイクロ・フォーサーズ。
    最初に、小さくしすぎ・・・だったと思うなあ。

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