キヤノン新レンズの特許
キヤノンが複合型光学素子を採用したレンズの特許を出願しています。しかし、様々な実施例がありテスト段階の可能性が高そうです。
- 焦点距離 24.60 35.00 67.90
F値 4.12 4.12 4.12
半画角 41.33 31.72 17.67
実像高 19.39 21.41 21.64
全長 108.50 114.20 142.13
BF 20.95 29.00 50.49 - 焦点距離 15.30 30.00 45.00
F値 4.12 4.12 4.12
半画角 41.68 24.91 16.51
実像高 11.60 13.65 13.65
全長 83.50 83.50 83.50
BF 17.67 17.67 17.67 - 焦点距離 50.03
F値 1.44
半画角 23.39
実像高 21.64
全長 113.51
BF 13.51 - 焦点距離 28.40 85.00 197.00
F値 2.90 4.76 5.70
半画角 37.30 14.28 6.27
実像高 18.98 21.64 21.64
全長 151.14 179.02 220.00
BF 13.50 27.15 47.04 - 焦点距離 21.00 40.00 60.00
F値 2.90 3.50 4.10
半画角 45.79 28.39 19.29
実像高 18.37 21.62 21.62
全長 135.70 120.59 126.50
BF 22.43 22.43 22.43 - 焦点距離 390.03 375.86 275.02
F値 2.91 2.93 3.08
半画角 3.21 3.32 4.52
実像高 21.84 21.83 21.72
全長 347.00 347.00 347.00
BF 46.20 46.20 46.20
複合型光学素子を利用したレンズの特許
キヤノンが新レンズの特許を出願していることが明らかになっています。特許の内容によれば、キヤノンは複合型光学素子を利用したレンズの実施例をいくつか提示しており、様々なレンズへの応用の可能性を模索している様子がわかります。
特許には複合型光学素子を利用しているとあります。特許の説明によれば、ガラスレンズに樹脂レンズを接合している複合型の光学素子であるとしています。単純にガラスと樹脂を接合したものなのか、複数のガラスを樹脂で接合しているのかは、特許からはちょっとよくわからないですね。なのでこれがDOレンズに関する特許なのか、もしくはまったく別の光学素子として開発されているのかもよくわかりません。
それでも、複合型にすることで色収差を補正し光学性能が向上するとともに、レンズそのものを小型化することができるという特性は同じになるようです。
まとめると以下のようなレンズの特許ということになりそうです。
- 24-70mm f/4.0
- 15-45mm f/4.0
- 50mm f/4.0
- 28-200mm f/2.8-5.7
- 20-60mm f/2.9-4.0
- 270-400mm f/3.0
様々な実施例があるわけですが、今のところは複合型光学素子でどのようなレンズが実現できるのかテストしているという段階なのかもしれません。
(記事元)ipforce
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コメント
コメント一覧 (3件)
複合非球面レンズは他社のレンズでこれまでもふつうに使われており、このキヤノンの特許は複合非球面レンズの細かいパラメーターの範囲が請求項となっており、その複合非球面レンズを使うと優れた性能の光学系が小型軽量で実現できるということのようです。
また、その複合非球面レンズを使用した光学系の実施例もあげており、構成図の「L数字」がガラス素材のレンズ、「PL数字」が複合非球面レンズの樹脂部分となっており、複合非球面レンズの構成自体は従来からあるガラスレンズに樹脂を薄く貼り付けて非球面を構成し紫外線で硬化させるというものなので、それ自体は目新しいものではないようです。
YWさんのおっしゃる通り複合非球面レンズを採用したレンズ群ですね。
他社でも同様な形式のレンズはありますね。
単焦点から高倍率ズームまで様々な実施例が示されて開発設計は
終わっているようです。
この後、生産技術部門が量産設計を行い商品化されるかもしれません。
単焦点の50mmf1.4が含まれているので発売されるかもしれませんね。
実施例の3番目は各種データに 焦点距離 50.03 F値 1.44 となっています。
キヤノンではレプリカ非球面レンズと呼ばれているものですかね。「非球面形状金型と紫外線硬化樹脂を使用し、球面ガラス上に非球面を形成する方式」とのことです。
RFレンズ用の物は従来より優れた面精度に改善されているようで、もしかするとこの特許も絡んでいるのかも。
https://global.canon/ja/c-museum/special/exhibition1.html