CP+までに発表という噂を検証
2月にCP+が開催されてから1ヶ月程度が過ぎようとしています。CP+前には、CP+で新製品の発表があるのではないかという噂で持ちきりでした。その反動か、最近のカメラ界隈はちょっとさみしい雰囲気になっています。
各社とも様々な製品が供給不足になっており、この状況では新製品も発表しようにもできない状況かもしれません。特にレンズに関しては既存の製品の供給が安定しないところに新製品を発売してしまうと、供給不足の製品を待っているユーザは、新製品を発売する余裕があるのなら、既存の供給を安定させてくれと考えるだろうと思いますね。
というわけですが、噂の検証シリーズとして今回はCP+以前に噂されていた製品は実際にCP+で発表されたのかどうか、その噂について検証してみたいと思います。
それでは、CP+前に噂になっていた各社のカメラについてまとめてみます。
ニコン
- Nikon Z 6III
- Nikon Z 9H
- 35mm f/1.2 S
キヤノン
- EOS R1
- EOS R5 Mark II
ソニー
- ZV-E10 II
- 24-50mm f/2.8
- 16-25mm f/2.8
富士フイルム
- X100VI
- XF 16-50mm f/2.8-4.8
OMデジタル
- OM-1 Mark II
- 150-600mm
- 9-18mm
パナソニック
- GH7
- S1II
- S1IIx
- 28-200mm F4-7.1
シグマ
- 500mm f/5.6
- 15mm f/1.4 Fisheye
希望的観測も含まれる噂
というわけで、結構な噂がでていましたね。
ただ、ここで注意しなければならないのは、これらの噂はCP+で発表される(CP+までに発表される)という噂はほとんどなかったということです。上記の噂の多くは「○○から●●が年明けの早い時期に発表されるのではないか」という内容が多かったです。でも私たちはCP+が2月末に開催されることを知っているので、勝手にCP+と結びつけて、CP+までに発表されるのではないかと勝手に思い込んでいる場合もありました。
そのため、上記の噂は実際にはCP+で発表と噂されたものではないので、実際にはあまり検証しても意味がないのかもしれません。が、それでは検証にならないので、それらも含めて正しかったのかどうかを確認していきたいと思います。
まず、正しかった噂から。実際にはかなり少なくて、正しかったのは富士フイルムのX100VIと、シグマの500mm f/5.6、15mm f/1.4 Fisheye、OMデジタルのOM-1 Mark II(初期はOM-1xと表記)、150-600mm、9-18mmレンズ、ソニーの24-50mm f/2.8レンズ、パナソニックの28-200mm F4-7.1レンズのみでした。
そしてその他は全滅です(抜けがあったらご指摘いただけると助かります)。Nikon Z 6IIIなどはめちゃくちゃ期待されていましたが残念ながら発表は現在でもありません。
キヤノンから期待されていたEOS-R1やEOS R5 Mark IIについても情報が未だに錯綜している状況ですし、ソニーのZV-E10 Mark IIも春までに登場という噂でしたが、残念ながら現在も登場していません。これらの2台は来月にも発表という噂があり、実は発表が計画されていた可能性もあるかもしれませんが、残念ながら実際には発表には至りませんでした。2月にキヤノンが大々的なイベントを店頭で行うという噂はいったい何だったのか・・・
もっともソニーのZV-E10 Mark IIに関しては、ソニーが現在、生産に何かしらの問題を抱えているのではと噂されており、それで各製品の発表が軒並み後ろにずれ込んでいる可能性が考えられます。
ニコンからもNikon Z 6IIIの発表が期待されていますが、CP+までの発表はありませんでしたね。さらに、ここにきてRED社をニコンが買収するということと関連しているのかNikon Zh(Nikon Z 9H)という噂まででてきているわけですが、これも来年度の発表になる可能性が高そうです。
個人的に一つだけ思うのは、ニコンのRED社買収が他のメーカのカメラの新製品に何らかの影響を与えている可能性は考えられるのかといったところです。ニコンは圧縮RAWの内部記録に関する特許を保有しているRED社を買収することになりました。圧縮RAW関連の特許に関して、ニコンが他のメーカにライセンスするのかは不透明です。また、RED社もニコンとの買収が決まりそうなので、勝手に他社とライセンスを結ばないという契約をしていた可能性もあると思います(これを機会にできるだけ他社と契約してしまえというようにならないため)。
そのため他社は新機種に関してRED社から圧縮RAW内部記録に関するライセンスを得ることができず、キヤノンやソニーなど圧縮RAWの内部記録機能を搭載しようとしていた機種が発売できないか、もしくは他のRAW、例えばブラックマジック社のBRAWの仕様に設計変更をしようとしていて、新製品の投入が遅れているのでは、と妄想が捗ります。
もちろんこれは完全に妄想なわけですが、いろいろ考えるとなかなか面白いなと思ってしまいますね。さて、各社からの新製品はいつ頃発表されるのでしょうか。気になりますね。
さらに「ニコン RED社買収の衝撃 キヤノンはRAW録画の戦略変更を迫られる??」ではニコンによるRED社買収で経営戦略の変更を迫られる可能性について詳しくお伝えします。
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コメント
コメント一覧 (4件)
EOS R3 が秋でしたから EOS R1 も同様、今年の秋でしょう。
EOS R5 も今でも見劣りすることなく一級品なので秋かも知れません。
Nikon Z 6III も3世代目は早すぎる様な気もします。
Zfの中身を移植した物が出ないとも限りませんが。
RED社の特許についても先行きは分かりませんね。
特許権は発明者が持っているので他社に引き抜かれれば当人と一緒に
他社に行ってしまいます。
これは当人と企業の間でどのような契約が結ばれているかですね。
海外の多くの予想記事は閲覧者の確保なのかなと思うこともあります。
幾つかは予想が当たっていますがソニー以降を見ても現時点ではあまり
活発ではなく新製品に大きな目玉になるような製品は登場しなさそうな
気もします。
何度も言っていますがZ6Ⅱは2020年発売ですから更新が来てもなんら不思議ではありません。少なくとも”早すぎる”ということはないです。内容についてもZ fの移植のような内容では各社のミドル機(α7Ⅳ、R6mark2)などに対抗できませんからもう少し性能は上げてくるでしょうし、ニコンお得意の(この価格帯で出来る)全部載せカメラでくるでしょうね。
EOS R5についてもリークが活発化してきてますから今春に発表になる可能性が高いでしょうね。R5は使ってますがさすがに性能は世代遅れ(特にAF周りは)感が否めません。優秀な4500万画素センサーでなんとか威厳を保っているような状態です。mark2が近いのか先日値下げしましたがそれでも割高感は否めません。更新は急務だと思います。
EOS R1については五輪に照準を合わせているでしょうからリリースが秋になることはありえないでしょう。間に合わなければ次のW杯か五輪まで温めていたほうがいいでしょうね。
大手3社でいうとソニー、ニコンはスペック・時期ともにリークがとにかくあてにならない。キヤノンは比較的あてになっているイメージですね。
通常、特許権は発明者が持たずに会社が持ちます。ただし、発明者には金銭補償があります。
https://global.canon/ja/news/2024/20240110.html
発明者が他社に引き抜かれれば、自分が発明した特許を使えなくなります。
ミラーレス黎明期は、新製品が必ず性能アップして、自分もその度に買い替えていたのですが、もはや必要な機能は十分なため、現行モデルを壊れるまで使い倒そうと思っています。
また、カメラの値段も爆上がりして簡単には買い替えもできなくなったこともあり、新製品を次々導入して売りまくる戦略もスマートホン同様に通用しなくなっていると思われますので、新製品のサイクルは長いほど歓迎したいです。