Nikon ZR 多くの点で成功 ニコンのホームランだ

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Nikon ZR
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Nikon ZR レビュー

ニコンは、優れたNikon Z6IIIをベースに、動画に特化したハイブリッドカメラへと変貌させた。しかも、兄弟モデルよりも驚くほど安価である。

新しいNikon ZRは、Nikon Z6IIIからのスピンオフとして非常に理にかなっている。 不要な電子ビューファインダーとメカシャッターを取り除き、大型背面液晶、REDの動画フォーマットとカラープロファイル、内部32ビットオーディオを採用している。

このカメラは、箱から出してすぐにでも、あるいはリグに組み込んで外部アクセサリーを装着しても、あらゆる天候下で問題なく使用できる。 また、動画向けの設計を気にしなければ、静止画撮影においてもNikon Z6IIIと同等の性能を発揮する。

完全にファンレスな設計にもかかわらず、オーバーヒートの問題には一切遭遇しなかった。 この設計により、画期的な32ビットオーディオや完全な防塵防滴、そして小型軽量な筐体が実現されている。

ただし、より壊れやすいマイクロHDMIポートと遅いMicroSDカードスロットの採用は、サイズの小型化を追求しすぎた感がある。 どちらもフルサイズの端子が望ましかったし、グリップもやや細すぎる。

とはいえ、これらの(小さな)不満点を除けば、Nikon ZRは初代製品であるにもかかわらず非常に多くの点で成功している。 特に、価格がわずか£2199.99/€2449.99/$2199.99に設定されていることを考えればなおさらである。

この攻めた価格設定により、Nikon ZRはNikon Z6IIIよりもわずかに安価であり、さらに重要なことに、他の同等のハイブリッドシネマ/フォトカメラと比べてもはるかに手頃である。

Nikon Z9やNikon Z8のハイブリッドミラーレスカメラと同様に、ニコンは新しいNikon ZR Z Cinemaカメラで確実に攻勢をかけてきた。 これは間違いなくホームランであり、今後も同様のモデルが続くことを期待したい。

Nikon ZRはホームラン

Nikon ZRのレビュー記事をPhotographyBlogが公開しています。上記はまとめ部分を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。

レビューによると、Nikon ZRは従来のニコンZシリーズとは明確に方向性を異にする、動画制作を主眼に置いたミラーレスカメラとして位置付けられているようです。特にREDとの協業によって実現した映像性能や、音声・表示系の充実ぶりが大きな特徴として挙げられています。

Nikon ZRは、最大6K/60pの内部RAW録画(12bit)に対応しており、N-RAWやProRes RAW、REDのカラーサイエンスを活用したR3D NEなど、複数のRAWフォーマットを選択できる点が高く評価されているようです。また、4K 120pやFull HD 240pといったハイフレームレート撮影にも対応しており、スローモーション表現を重視する映像制作者にとっても魅力的な仕様とされています。

加えて、RED由来のカラーサイエンスを採用することで、色再現性や階調表現に優れ、15ストップ以上のダイナミックレンジが得られる点も、プロ向けワークフローとの親和性が高いと伝えられています。

音声面では、32bitフロートの内部音声録音に対応している点が特筆されています。内蔵マイクおよび外部マイクの双方で使用可能とされており、レベル調整の失敗によるクリッピングのリスクを大きく軽減できるとされています。

また、背面には4インチの大型可動式LCDモニターを搭載し、1000nitの高輝度とDCI-P3色域への対応により、屋外撮影でも視認性が高いと評価されています。LUTを適用したモニタリングにも対応しており、撮影時に完成イメージを確認しながら作業できる点も実用的とされています。

その一方で、デメリットとしていくつかの点も挙げられています。まず、電子ビューファインダーを非搭載であることに不満を感じるようですね。特に屋外撮影や静止画撮影では、EVFがない点が操作性に影響する可能性があるとされています。

また、HDMI端子がmicro HDMIである点についても、プロ用途では耐久性や接続の安定性に不安が残るという意見が見られます。メディアスロットはCFExpress Type BとmicroSDの2スロット構成ですが、バックアップ録画を重視する現場ではやや心許ないと感じられる場合もあるようです。

このようにNikon ZRは静止画と動画のハイブリッドというより、ほぼ動画撮影に割り振ったカメラで、REDのカラーサイエンスを低価格で利用できるという素晴らしいカメラとなっているようです。ただ、プロフェッショナル向けのカメラとしてはメモリや端子など割り切っているところがデメリットとなっているようですね。

さらにニコンのAPS-C旗艦機の可能性を「Z DX 16-50mm f/2.8 シンクロVR搭載の謎 手ぶれ補正搭載APS-C機の伏線か」で詳しくお伝えします。

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Nikon ZR 主な仕様

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型式レンズ交換式デジタルカメラ
レンズマウントニコン Z マウント
有効画素数2450万画素
撮影素子35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(フルサイズ/FXフォーマット)
ボディー内手ブレ補正イメージセンサーシフト方式5軸補正
シャッター電子シャッター、電子シャッター音あり
シャッタースピード1/16000~30秒
フォーカスポイント273点(シングルポイントAF時)、299点(オートエリアAF時)
連続撮影速度・低速連続撮影:約1~7コマ/秒
・高速連続撮影:約16コマ/秒
・高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒
・ハイスピードフレームキャプチャー +(C15):約15コマ/秒
・ハイスピードフレームキャプチャー +(C30):約30コマ/秒
・ハイスピードフレームキャプチャー +(C60):約60コマ/秒
・ハイスピードフレームキャプチャー +(C120):約120コマ/秒
ISO感度(推奨露光指数)
動画撮影時
撮影モードM:ISO 100~51200、ISO 51200に対し約0.3、0.7、1段、2段(ISO 204800相当)の増感が設定可能 感度自動制御が可能、制御上限感度が設定可能(R3Dモードを除く)※動画記録ファイル形式R3D NE 12-bit(R3D)設定時は、ベースISO感度として低感度(ISO 800)または高感度(ISO 6400)を選択可能※階調モードHLG設定時は、ISO 400~51200※階調モードN-Log設定時は、ISO 800~51200 ISO800に対し約0.3、0.7、1段、1.3段、1.7段、2段の減感が可能撮影モードP、S、A:感度自動制御(ISO 100~Hi 2.0)、制御上限感度が設定可能オート:感度自動制御(ISO 100~51200)
ダイナミックレンジ15+stops(Log3G10)
映像圧縮方式R3D NE(12bit)、N-RAW(12bit)、Apple ProRes RAW HQ、Apple ProRes 422 HQ、H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit)
画像モニターバリアングル式/4.0型LCDモニター(タッチパネル)、アスペクト比16:10、約307万ドット、表示最大輝度1000cd/m2
記録媒体CFexpress(Type B)、XQD、microSD
寸法(幅x高さx奥行き)約134×80.5×49mm
質量(重さ)約630g(バッテリー及びメモリーカード2枚を含む、ボディーキャップ、デジタルアクセサリーシューカバーを除く)、約540g(本体のみ)
Nikon ZR

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 動画機と言うことですが機械シャッターとファインダーの取り除いて少しコンパクトで少し安価なZ6Ⅲの姉妹機として使用されている方が結構おられるとか。
    少し本腰を入れて小型軽量コンパクトなフルサイズ機が出ると良いのにと思う次第です。
    時代は動画ですよと言っていただいても静止画が中心なんですよね。古いですか。

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