RF45mm F1.2 STM 開発の理由
それでも企画案として残り続けて、何年か眠っているうちに、RFレンズのラインアップが揃ってきました。そこで「EF50mm F1.2L USM」を再現するものとして再始動したのです。
ありがとうございます。写真を撮る楽しさとは何だろう、人間的な感覚に寄り添ったレンズとはどういうものだろう、というのが最初の発想でした。最近のカメラやレンズは人間の能力を超えるほど高性能化しています。それは便利な一方で、自身の人間的な感覚とのズレを感じるお客様もいらっしゃるように思います。EFレンズやFDレンズに懐かしさを感じるような方に興味を持っていただけるかなと考えていたのですが、予約が始まるとうれしいことに、むしろ若い世代からの反響も大きくて、ありがたかったです。
FD55mm F1.2ALの復刻を検討
RF45mm F1.2 STMの開発秘話をデジカメWatchが掲載しています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください記事ではキヤノンの開発担当者、写真家などとのインタビューが行われており、そのなかでRF45mm F1.2 STMの開発理由や開発の意図が記述されています。
RF45mm F1.2 STMは、単なる高性能レンズという枠に収まらない、少し異色の存在だと言えそうです。開発者インタビューなどを読む限り、このレンズはスペック競争の延長線上ではなく、「写真を撮る楽しさ」そのものを見つめ直すことから企画された製品であることがうかがえます。
近年のミラーレス用レンズは、解像力や収差補正を極限まで高めたものが主流になっています。一方で、あまりにも整いすぎた描写に対し、どこか物足りなさを感じるユーザーがいることも開発陣は認識していたようです。
そこで、かつてのフィルム時代のレンズが持っていた「描写の味」や「収差を含めた個性」に改めて目を向け、現代のRFマウントでそれを再構築することが目指されたとされています。単に昔の設計を復刻するのではなく、ミラーレスならではの設計自由度を活かしつつ、意図的に描写のニュアンスを残す方向性が採られたようですね。
開発のヒントには、FD55mm F1.2ALやEF50mm F1.2L USMといった、過去の大口径標準レンズの存在があったと伝えられています。RF45mm F1.2 STMも、その流れを汲みつつ、AFや操作性といった現代的な使いやすさを加えることで、「今の時代に無理なく使える表現系レンズ」として仕上げられているようです。
低価格ながら味のあるレンズということで、若い人からの反響がかなり大きかった様子がわかりますね。最近は解像性の高い写真よりもエモい写真が好まれるので、どこか懐かしい写真が撮影できるようなレンズが求められている側面が強いようです。今後はキヤノンから、さらに同様の味のあるレンズが発売される可能性が高いかもしれません。
さらにEOS R7 Mark IIの最新の噂を「EOS R7 Mark II 4000万画素 野生動物向けのカメラとの最新情報」で詳しくお伝えします。




コメント