評価の分かれるRF45mm F1.2
私の考え
レビュー内容には驚かなかった。というのも、このレンズが引き起こすであろう「芸術性」と「臨床的」な設計思想の分断について、すでに触れていたからだ。
多くの人が知っているように、私はコストパフォーマンスの高いレンズが大好きだ。しかしこのレンズは、汎用性を高めるよりも個性を優先しすぎているように感じる。もしあなたがスタジオでのポートレート、スナップ的な人物撮影、あるいはストリート撮影を好むタイプなら、このレンズはキットに加える素晴らしいお買い得レンズになるだろう。私自身は最近そのような撮影をあまりしなくなったし、もしその選択肢が必要なら、価格が半分で済むRF50mm F1.8 STMで十分だと感じる。
軽量・小型・現代的なレンズでEF50mm F1.2L USMの魔法を取り戻したい人にとっては、このレンズはまさに理想的な一本だ。
結論
レビューの違いは矛盾ではなく、レンズ設計における妥協点と、想定されるユーザー層の違いを反映している。公平に言えば、キヤノンはレビュー前からその点を警告していた。
OpticalLimitsのラボテストは、手頃でコンパクトなF1.2レンズが抱える光学的妥協点を明確に示している。強い周辺光量落ち、軸上色収差、そして周辺部の大きな甘さは、低価格と軽量化を最優先した設計によるものだ。500ドル以下で2000ドル級の光学性能を得ることは不可能だ。
一方で、Photography BlogやPetaPixelなどが示しているように、これらの問題は実写において致命的な影響を与えるほどではない。要するに「外に出て写真を撮りに行こう!」ということだ。キヤノンの補正は歪曲と周辺光量落ちを抑制する。軸上色収差やボケの問題も必要なら後処理で修正できる(JPEGならカメラ内デジタルレンズオプティマイザー、RAWならDigital Photo Professionalとデジタルレンズオプティマイザー)。そしてF1.2では被写体分離が非常に優れており、中心にピントを置く撮影では周辺部のシャープさはそもそも重要ではない。特にポートレートではなおさらだ。
つまり、収差や解像不足を受け入れ、それらを味として活かすべきだということだ。レビューと私自身の考えを総合すると、このレンズはターゲットユーザーに完璧に一致していると言える。
光学性能を追い求めないレンズ
記事では、RF45mm F1.2 STMの評価が分かれる理由として、レンズの設計に妥協点があるということと、使用するユーザーの立場の違いを反映しているためだとしています。
レンズの光学性能だけで判断すると、中央部は素晴らしいレンズで、周辺部になるとあまりシャープではないレンズと評価されてしまうようですが、実際のスナップ撮影や被写体を中央に置くポートレートなどの撮影では、周辺部は特に問題とはならず、実用上は問題ないという判断になるようです。
キヤノンに寄せられた意見によれば、特に若い人から「他のレンズとは異なる写真が撮影できる」「昔懐かしいような写真が撮影できる」といった高評価の意見も伝えられており、レンズの“味”を楽しんで撮影することを目的としたレンズということになるようですね。
そのため評価も分かれるようですが、キヤノンとしては価格や性能面を含めて想定内ということなのかもしれません。
さらにキヤノンの新製品の噂を「EOS R7 Mark II APS-Cで最高のAF 数カ月以内に登場か」で詳しくお伝えします。




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