RF45mm F1.2 STMがLレンズでないことは気に何らない 価格が大幅に安いから

キヤノンが新たにRF45mm F1.2 STMレンズを発表したときも、再び興奮した。そして日本では予約開始から半日で完売したことから、多くの人が同じように期待していたことがわかる。なぜこれほど興奮したのか？それは、F1.2という超大口径は通常、RF50mm F1.2 USMのような高級レンズにしか採用されず、それらはおおよそ2,500ドルと非常に高価だからである。

では、この2本のレンズの違いは何か？まず明らかなのは、前玉に赤いリングがないこと。これはキヤノンの最上位Lシリーズにのみ与えられるものであり、つまり光学性能はやや劣り、防塵防滴仕様も省かれている可能性が高い。

比較すると、新しい廉価モデルは9枚構成のレンズであるのに対し、上位モデルは15枚構成となっている。この追加されたガラス要素は、物理的にも価格的にも負担が大きく、Lレンズは950gと重いが、新モデルは346gと非常に軽量で、軽快に撮影したい人には理想的である。

私はRF35mmレンズの品質と携帯性のバランスが大好きで、RF35mm F1.4 L USMのようなLシリーズに求められるような画質を特に欲しいと思ったことはない。

キヤノンの担当者からは、Lレンズの防塵防滴仕様は「長持ちする」と聞いており、実際の経験でも、非防塵防滴のレンズは手入れを怠るとホコリや湿気の影響を受けやすいと感じている。

とはいえ、私のRF35mm F1.8 マクロは防塵防滴ではないにもかかわらず、過去1年間で雨の中の風景撮影にも耐えており、特に問題は見られなかった。

もう一つの違いは、45mmという焦点距離で、標準的な50mmと比べてわずかに画角が狭いが、これは少しトリミングすれば簡単に調整できる。より大きな違いとしては、STMモーターがやや遅く、音も大きい点があり、LシリーズのUSMモーターとは異なる。また、絞り羽根は9枚で、Lレンズの10枚に比べてボケ玉が完全な円形になりにくい。

私は、より多様なレンズ選択肢と健全な競争のために、キヤノンがマウントをサードパーティに開放することを支持しており、これまでその消極的な姿勢を批判してきた。お気に入りのレンズの中には、赤リングも防塵防滴もないシグマの50mm f/1.4 HSM Artのような製品もある。

その論理で言えば、この新しい45mm F1.2にそれらがないことも気にならない。むしろ重要なのは、Lシリーズの50mm F1.2に比べて約80%も安価であるという点だ。

フルサイズ対応のサードパーティ製レンズではないにせよ、キヤノンが他社が提供してきたような手頃な価格帯の選択肢を用意し始めているのは、少なくとも歓迎すべきことだ。