SIGMA BFにメモリカードスロットがないのはどうなの?
シグマが先日発表したSIGMA BFにメモリカードスロットがないことについて海外などでは非常に話題となっているようです。なぜ話題になっているのか、この記事で詳しくお伝えします。
今日、シグマはミラーレスカメラSIGMA BFを発表した。このカメラは「創造性を妨げるものをすべて排除する」ことを目的とした「意図的にミニマル化した」デザインが特徴だ。その「過激」なシンプルさは明らかで、電源ボタン、シャッターボタン、ダイヤルを含む5つのボタンしかない。
ミニマリズム化のために最大限に譲歩したことが、SIGMA BFに欠けているものかもしれない。EVFやメカシャッターを省略したカメラは初めてではないが、SDカードやCFExpress、その他のメディアカードのスロットが一切ないカメラは現代のカメラとしては非常に珍しい。このカメラは230GBの内部メモリにのみ記録し、そのメモリにはかなり高速な10GbpsのUSB Type-C端子を経由してアクセスすることができる。ちなみに、これがカメラにある唯一の端子だ。
これは非常に異例な決断であることは言うまでもない。内部ストレージを持つカメラには明らかな利点がある。多くの写真家は撮影しようとした瞬間にメモリカードを自宅に忘れたことに気がつく経験をしたことがあるだろう。そのため、ライカのM11やリコーのGRIIIなど、写真家を意識したカメラがこの機能を持っているのは驚くことではない。
シグマはSIGMA BFにカードスロットを設定しなかった理由について多くを語っていないが、我々はコメントが欲しい。これにより同社の超シンプルなビジョンを実現するために役立つという意見もある。SIGMA BFを使えば、メモリカードを忘れたり、6K動画を撮影するのに十分な速度のメモリカードを確保する心配が必要ない。そしてメモリカードスロットは小さいが、これを省くことでカメラをコンパクトにするのが簡単になった可能性もある。皮肉なことに、これにより人々が話題にすることにより、大きな発表に対してさらなる注目を集める結果にもなる。約2000ドルの2400万画素のフルサイズカメラがひしめく市場の中で、SIGMA BFを際立たせる要素の一つとなるだろう。
ただし柔軟性が失われること以外にもいくつかの短所がある。もしコンピュータに画像を転送するためにUSB Type-Cを持っていなければ、運が悪かったということになる。同様にシグマが内部メモリで1万4000コマのjpeg画像、4300コマの非圧縮DNG RAW、または2.5時間の動画を記録できると言われている中で、それを超えるような撮影を予定している場合には困ることになるだろう。また内部メモリとカードスロット、またはデュアルカードスロットを持つカメラのように冗長的に撮影するという選択肢はない。
運用上の利点かシンプル重視か
SIGMA BFにメモリカードスロットがないことについて海外ではかなり話題になっているようです。まったく噂がない状況で発表されたSIGMA BFですが、そのスタイル、考え方、哲学について、かなり賛否両論になっているようですね。
機能の割には価格が高くコスパが悪いと考えている人もいれば、カメラのデザインや造形美といったものが素晴らしく所有欲をかき立てられるカメラでぜひとも購入したいという人もいて、かなり意見が分かれている様子です。単純に、このSIGMA BFというカメラが深く刺さる人と、そうでもない人がいる違いと言われればそれまでなのですが、これだけ賛否両論になっているのは興味深いですね。
おそらくこのカメラは富士フイルムのX100VIのようにインフルエンサーに取り上げられることで、YoutubeやTikTok、インスタなどを媒体として多くの人に伝わり、かなり人気のでるカメラになるのではないかと思います。品薄になってプレミアが付くぐらいになってもおかしくはないと思いますね。それだけ刺さる人には深く刺さるカメラだと思います。
一方で、このカメラの最大の問題点の一つとしてメモリが内蔵式でメモリカードスロットがないということを指摘している人もいます。USBケーブルでPCなどの画像をコピーすることができるとしたも、メモリカードの交換のように簡単にはできないことから、長く撮影したい場合には面倒なのではないかと指摘する声が強いですね。
しかし、それもおそらくこのカメラの使いどころというところになるのだろうと思います。このカメラでプロフェッショナルな人が自分の仕事のために何かを撮影しようということは、雑誌のレビュアーなどを除いてはあまり想像できません。
常にポケットやカバンに入れておいて撮影したいときに撮影するといった、気の向くままに撮影するというのがこのカメラの最大の使いどころだと思いますので、メモリカードスロットにの有無はさほど気にならないのではないかと思いますね。
なので基本的にはどのカメラでも同じですが、このSIGMA BFの仕様が気に入らない、自分の使い方に合わないということであれば他のカメラを選択してくださいというカメラなのだろうと思います。このカメラは数は売れないかもしれませんが価格も高いので商業的には成功するのではないかと思いますが、実際にはどうなるでしょうか?
(source)DPREVIEW
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コメント
コメント一覧 (13件)
管理人さんの仰る通りで、この記事を書いた人は単純にBFのユーザー対象ではないということでしょう。冗長性を気にしたり長時間の撮影等はこのカメラではなく他のカメラでやればいいだけで、BFの持つ意味はそこにないと思われます。
>もしコンピュータに画像を転送するためにUSB Type-Cを持っていなければ、運が悪かったということになる
この例えはさすがにちょっと無いかと思います。これならCFexpressなりSDカードなりを忘れる方が確率としては随分高いのでは…あと家にUSBケーブルがない人がこういうカメラを買うのだろうかという疑問もあります。
またそういう人が「うっかり」買うようなカメラでも、ましてや値段でもないでしょうね。
どうせ大した数出ないカメラ
話題性優先
多分月産1000台程度じゃないのかな
削り出しでなくてもシームレスにこだわらなければ作れるカメラ
ユーザーはシームレスを求めてるのか
多分求めていない
Foveonセンサーのカメラ出せないカモフラージュにしか思えない
今回1番の目玉は16-300mmが4マウントからほぼ同時発売される事
ようやく便利ズームが出た
ただ実売10万円
感覚的には2万高い
アルミ削り出し製法なので月の生産数はせいぜい200~300台いけばいいほうかと思います。要らない人は最初からターゲットにないカメラですね。
個人としては、将来他社のフラグシップカメラにも内蔵RAMであって欲しいと思います。
(フラグシップカメラであれば内蔵RAMをSSDにして内蔵SSD換装機構や、ダブルメモリスロットも搭載してトリプルデータ保存とかもありだと思ってます)
やはり、メモリーカードの信頼性・紛失・転送速度など近年覚えることなどなど、
煩わしいことが多く…。
DVD録画デッキがHDD録画デッキになったように将来的にはそれが自然なのかな…と思います。
外付けストレージが無いなら
iPad の様に大容量モデルを作って売る事も出来ますね。
私がこのカメラを買うことはないと思います。
まずEVFがないのが致命傷ではありますね。
でもこんなカメラがあっても良いのかもしれない
シグマがFoveon機ではなく普通のカメラを出すなら通り一辺倒の
カメラでは売れないと思う。売るためには普通ではないカメラ
で希少価値やデザインを売るカメラであっても良いと思います。
メモリー内蔵は別に悪くはないと思う。メモリー買わなくて良い。
最近のメモリー高いですね。
Foveon機を出すときはこんなカメラではなく本格的なカメラを望みます。
縦グリに電池とM.2メモリーなんか刺せるような、M.2なら2TBでも2万から
ありますからね。このような他にはないものを希望します。
シンプル イズ ベストと言う言葉があるように何でもテンコもり
でなければ受付ない風潮に一石を投じたカメラかもしれません。
鳥類の飛び出しなどカメラに撮らせて貰っているような時代なので
このようなカメラがあってもいいかなと思います。
何でも連写しそこから選択するような撮り方をしない限り内蔵メモリで
十分賄えるでしょう。
またメモリーカードでカメラのハングアップやエラーを起こす事例が多く
見られるようなので内蔵なら心配は無いかなと思います。
鳥類の飛び出しは機械だけでは撮れません。技術も必要です。撮らせてもらってるなんてとんでもない誤解ですよ。
メモリー内蔵と言うことは、必要があればメモリーを入れ替えると言うことでしょう。
シグマとしては、かなり長い間お世話すると言うことだと思います。
ある時期が来れば内蔵の装置をごっそりと入れ替えるサービスをするかもしれません。
これまでのカメラとは全く違う発想で登場したカメラですからアフターサービスもかなり違うことが予想できます。
とにかく新しい考え方のカメラなのでじっくりと育っていって欲しいものです。
メモリー内蔵と言うことは、必要があればメモリーを入れ替えると言うことでしょう。
シグマとしては、かなり長い間お世話すると言うことだと思います。
メモリー内蔵と言うことは、必要があればメモリーを入れ替えると言うことでしょう。
すいません誤操作で同じ内容を送信してしまいました。
謹んでお詫び申し上げます。
ドンマイです。