SIGMA 17-40mm F1.8 DC|Artレビュー
シグマのSIGMA 17-40mm F1.8 DC|Artのレビュー記事が公開されています。どのように評価されているのか、この記事で詳しくお伝えします。
シグマはミラーレス時代に向けて、カルト的な名作を見事に更新した。SIGMA 17-40mm F1.8 DC|Artは10年以上前にキヤノンのEFマウント用でデビューした18-35mm F1.8と比較して、ほぼすべての面において進化している。より小型軽量になり、ズームの範囲が広がり、機能性やオートフォーカス性能、光学性能も向上した。文句のつけようがほとんどない。
皮肉なことだが、この明らかに優れたレンズは、商業的にはおそらくさほど成功しない可能性が高い(とはいえ、私の予想が外れてほしいと願っている)。市場は縮小し、現在ではさまざまなプラットフォーム向けに高品質な選択肢がはるかに増えている。シグマはレンズを劇的に小型化したが、それでも大きすぎると不満を言う人はいるだろう。ズームの範囲を広げたにもかかわらず、16mmまで欲しかった、50mmまで欲しかったと言った声が必ず上がる。選択肢が豊富なこの時代で、人々は以前ほど簡単に感動しなくなったのだ。
しかし、このレンズをじっくり評価すれば、完璧ではないが、多くの人にとって非常に理にかなった唯一無二のレンズであることに気がつくだろう。実用的な焦点距離の範囲があり、f/1.8という大口径は、平凡なf/2.8と比較して画像の印象は劇的に変わる。ISOを抑えられるため、APS-Cで結婚式やイベントを撮影する写真家なら、SIGMA 17-40mm F1.8 DC|Artをすぐに候補リストに加えるべきだ。単焦点レンズを何本も持ち歩くような効果を1本で得ることができる。そして829ドルという価格はコストパフォーマンスに優れている。
- 長所
- 18-35mm F1.8からあらゆる面で進化
- 非常に実用的なズームの範囲
- 美しい造形
- 機能が豊富
- インナーズーム&フォーカスで操作性が良好
- 徹底した防塵防滴
- 絞りリングのクリック感の無効化が可能
- HLAフォーカスモーターは極静音で駆動力が高い
- 絞り変化がスムーズ
- フォーカス精度が非常に高い
- 口径食が少ない
- 驚異的な解像性
- 美しいボケ味
- フレアに強い
- 短所
- パーフォーカルではない
- 望むよりも色収差が目立つ
- 17mm端で強い樽型歪曲がある
- 最周辺部はシャープさがやや落ちる
商業的には成功しない可能性が?
SIGMA 17-40mm F1.8 DC|Artのレビュー記事が公開されてます。上記はまとめ部分の引用になり、より詳細なレビューや作例がありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、レビューを見るとかなりの高評価となっていることがわかります。大口径で解像性も高く、旧モデルよりも小型化され、しかも最近のレンズとしては価格が安いと考えると、ほぼ無敵のズームレンズと言えるような仕上がりになっているようです。
ただ、やはりいくつか欠点はあるようで、それが特に17mmでの歪曲収差はかなり大きく、デジタル補正が前提となっていることがわかります。また、広角端でフォーカスを合わせたあとに望遠端にズームすると焦点がずれてしまうようで、このあたりは残念な点となるようです。
レビューでは最近は様々なレンズが登場して多様化していることから、SIGMA 17-40mm F1.8 DC|Artは商業的には成功しないのではないかとしています。しかし、シグマはSIGMA 17-40mm F1.8 DC|Artの供給不足を告知しており、シグマの予想以上に売れていることは間違いありません。

ただシグマが見積りを上回ったというだけで、本数がどの程度売れているのかどうかはわからないため、このあたりは今後の交換レンズランキングなどを見てみなければわからないと思います。
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(source)DustinAbbott
対応マウント | L マウント、ソニー E マウント、富士フイルム X マウント、キヤノンRFマウント |
画角 | L マウント:79.7-39.1° ソニー E マウント:79.7-39.1° 富士フイルム X マウント:79.7-39.1° キヤノンRFマウント:76.5-37.1° |
絞り羽根枚数 | 11枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 28cm |
最大撮影倍率 | 1:4.8(焦点距離40mm時) |
フィルターサイズ | φ67mm |
最大径x長さ | L マウント:φ72.9mm x 115.9mm ソニー E マウント:φ72.9mm x 117.9mm 富士フイルム X マウント:φ72.9mm x 118.2mm キヤノンRFマウント:φ72.9mm x 115.9mm |
質量 | L マウント:535g ソニー E マウント:525g 富士フイルム X マウント:530g キヤノンRFマウント:560g |
エディションナンバー | A025 |
コメント
コメント一覧 (3件)
このレンズを買い求められる方は買い替えか買い増しの方が多いと推測できますのでスペックに対する要求は高いと思います。商業的に成功するかはシグマさんがどの様な販売戦略を持って臨まれているかによると思いますので簡単に結論は出せないと思います。
ただニコン愛用者としてはZマウント用が無いのが残念です。過去の経緯があるのでしょうがニコンブランドとしてでも発売されると良いですね。
既に予約殺到との情報ですがそれでも成功しないんですね。
コイツの言ってることはおかしいだろ
褒めながら貶してる時点で
製品として素晴らしいと言いながら売れねぇとか言ってる時点で
しかもユーザーの要望とメーカーの考えには必ず乖離があるのは当たり前
ユーザーにも種類があるし、ユーザー個々人でも違うんだから
確かに12年前より全体的にレンズの性能も上がってるが、今回のレンズが驚かないのは嘘がある
インパクトはかなりあるから
18-35mmF1.8のミラーレスバージョン出ると予想はしてたんだから
それがこんなにも軽くなってるのなら尚更
ズーム域が広がってて、更に劇的に軽くもなってるなら驚かないのは嘘だよ
しかもこの程度の値段ならば売れる
いくら凄いスペックで出しても高過ぎたら売れない
この値段で売れない根拠を明確にしてないのに売れないとか言うのは単なるネガティブキャンペーンに過ぎないだろ
私の予想が外れることを願ってるとか良心ぶったことほざいてるけど、だったら余計なこと言うなよ
一体お前はどの立場から言ってんだ?
単にレビューならレビューだけしてろよ
ケツまくれないクセに大きなお世話だよ
1年先の話までは分からないが、このレンズは年内については品不足が続くのでは?
出だしが良いみたいだし
メーカーもそうアナウンスしてる
今後キヤノンがRF-Sレンズどんなのを出すのか次第はあるから
R7Ⅱと同時に発表されそうなレンズが期待外れならば余計にRFマウントバージョンは売れる
R7Ⅱの少し前に出す所がタイミング良いと思うし
しかもXマウント向けもかなり売れるのでは?Xマウント自体好調な上に、この手のレンズで目ぼしいものがないから
スチルユーザー目線で言うなら、インナーズーム要らないから手振れ補正は欲しかった
またテレ端は50mmまで欲しかった
仮に650gになっても
それでも20%以上は軽くなる
焦点距離伸びて倍率上がっても
結局インナーズームにして手振れ補正付けなかったのは明らかに動画ユーザーに配慮したせいでしょ
インナーズームにするとデカく重くなるが、重心移動が少なくなるから
動画ユーザーはレンズの手振れ補正よりもボディ内手振れ補正を使うから
その悪影響はスチルユーザーは受けてる
もしインナーズームやめてたら50gは軽くなってるし、全長も2cmは短くなってただろうな
伸縮ズームなら50mmにしても今回のインナーズームよりは短くできただろうし、その上重さも今回のと殆ど変わらなかったのでは?