EOS R5 Mark IIの価格設定はひどすぎる?
先日発表されたEOS R5 Mark IIですが、その価格設定が高すぎるのではないかという評価があるようです。その機能とともにどのように評価されているのでしょうか?
新しいEOS R5の登場を長い間待ち続けた。正確には4年になる。この間も競争は止まっていない。ニコンはREDを買収し、Nikon Z 6III、Nikon Z 8、Nikon Z 9のRAW動画機能を大幅に向上させた。
EOS R5 Mark IIは旧型のカメラを改善しているが、それはキヤノンのカメラが次善の策であると考えられるのを止めさせるのに十分だろうか?
弱い円と比較的に強いイギリスポンドにも関わらず、4499ポンドの価格を正当化するために、キヤノンはEOS R5 Mark IIの画期的な性能を強調しているが、だまされてはいけない。これは非常に進化的なアップデートだ。実際に私は信頼できる情報筋を知っているが、キヤノンの担当者のかなりの数が価格に不満を抱いており、より大きなアップデートを期待していた。例えばAIオートフォーカスは、2番目の目玉機能として宣伝されている。AIは何年も前からオートフォーカス機能の一部だ。それは絶対に「画期的な」目新しいものではない。
8k 60p 12bit RAWの内部記録は、もう一つの主な特徴で、これは非常に大きなサイズのファイルを生成する。内部ファンが動作し、温度制限が高く設定されている状態で、このモードで加熱する前に来たいできる最大の録画時間はわずか20分だ。
それ以外のすべては4年前のカメラとほぼ同じだ。同じ画素数、同様のダイナミックレンジ、10bit H.265はProResではなく、内部NDフィルターもなく、ソニーとニコンが持つ広いエコシステムを持たない限定的なレンズマウントだ。
しかし大きな問題はその価格で、正直にいってとんでもない価格だ。同じセンサーを持つNikon Z 9の性能に非常に近いNikon Z 8は、現在、イギリスで3299ポンドで新品を手に入れることができる。キヤノンが4499ポンドでニコンより劣るツールを提供してユーザを拡大できると思っているのか、まだ説明されていない。またEOS R5シリーズが4799ユーロ、4299ドル+税金というのも受け入れがたい価格だ。5シリーズは1Dのようなハイエンドのプロフェッショナル向けではなく、愛好家向けであることを忘れてはいけない。
(中略)
ひどい価格戦略はさておき、キヤノンのもう一つの問題はマウントだ。キヤノンはシグマや他のメーカが近づこうとすることを許していない。少なくともフルサイズにはない。またEマウントやZマウントよりフランジバックが長いため、アダプタの柔軟性が低く、ボディ内手ぶれ補正がキヤノンのネイティブレンズでなければうまく動作しないという問題がある。それはキヤノンFDを意味しているのではない。ネイティブのRFレンズのラインナップにはあまり満足できない。価格が高すぎるか、レンズがあまりにも粗悪だ。シリーズの90%はあまりにも無機質で、味気なく、個性に欠ける。重量とサイズは、EF時代から全体的に増えている。ミラーレスは、それが置き換えた一眼レフのシステムより大きくかさばるものになるはずではなかった。
近所のカメラ店で(特にこの状況では)、キヤノンなら、かなりの高いお金を支払えばもっと良いカメラが手に入るだろうかと疑問に感じるはずだ。答えは明確に「ノー」だ。
上記は一部を引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、記事ではEOS R5 Mark IIは価格的に高すぎるとしています。高機能化したAIオートフォーカスについても、もともとAI機能は画期的な目新しいものではなく、昔からある機能の進化版というだけだとしていますね。また8k 60pの内部RAW記録はファンを利用しても録画時間は短いものであると指摘しています。
性能がNikon Z 8に近いかどうかは意見が分かれるところかもしれませんが、イギリスでの価格は確かにNikon Z 8のほうが安く、視線入力AFやAIオートフォーカス機能などが必要ないということなら、確かにいい選択肢なのかもしれません。
これだけ辛口なのもその価格が想定以上に高かったので、かなりお怒りのモードに入ってしまっているのかもしれません。
価格が高くなっているのは積層型センサーを採用していること、視線入力AFなどを搭載していること、単なるDIGICプロセッサではなくアクセラレータという特殊なプロセッサを別途搭載しているからで、EOS R5から価格の上昇は避けられなかったとは思いますよね。
たぶんEOS R5 Mark IIからいくつかの機能を取り除いた廉価な製品が登場すると思いますので、EOS R5 Mark IIが高すぎるという場合には、そちらを選択せざるを得ないということになるのだろうと思います。それがEOS R6 Mark IIIになる可能性もあるのでしょうか?
さらに「EOS R1とEOS R3の決定的な違い それは妥協を許さないプロを対象にしていること」ではEOS R1の話題について詳しくお伝えします。
(記事元)EOS HD
EOS R5 Mark II | EOS R5 | |
センサー | 裏面照射積層CMOSセンサー | CMOSセンサー |
---|---|---|
アクセラレータ | 搭載 | |
静止画記録タイプ | JPEG、HEIF、RAW、C-RAW | JPEG、HEIF、RAW、DPRAW、C-RAW |
動画記録タイプ | RAW、XF-HEVC S YCC422 10bit、XF-HEVC S YCC420 10bit、XF-AVC S YCC422 10bit、XF-AVC S YCC420 8bit、News Metadata | ALL-I、IPB、RAW |
フォーカスブリージング補正 | 対応 | |
視線入力 | 対応 | |
AFエリア分割数(動画) | 最大975分割(39×25) | 最大819分割(39×21) |
測距輝度範囲(静止画) | EV−6.5〜21 | EV‒6.0~20 |
測距輝度範囲(8k動画) | EV−4.5〜21 | EV‒3~20 |
AFエリア | スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、全域AF、フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) | 顔+追尾優先AF、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横) |
測光センサー(静止画) | 6144分割(96×64)測光 | 384分割(24×16)測光 |
シャッター(静止画) | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター、撮像素子によるローリングシャッター | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター |
電子シャッター(静止画) | 1/32000~30秒(条件あり) | 1/8000~30秒 |
電子シャッターシンクロ同調 | 1/160秒 | - |
電子先幕シンクロ同調 | 1/320秒 | 1/250秒 |
高速連続撮影 | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約30コマ/秒(電子シャッター) | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約20コマ/秒(電子シャッター) |
メカシャッター連続撮影可能枚数 | RAW:約230枚 | RAW:約66枚 |
手振れ補正効果 | 最大8.5段 | 最大8.0段 |
マルチアクセサリーシュー | 対応 | |
8k動画(最大) | 8k 60p | 8k 30p |
USB通信 | USB 10Gbps(SuperSpeed Plus USB/USB 3.2 Gen 2)相当 | SuperSpeed Plus USB(USB 3.1 Gen 2)相当 |
サイズ | 約138.5×101.2×93.5mm | 約138.5×97.5×88.0mm |
重量 | 約746g(バッテリー、カードを含む) | 約738g(バッテリー、カードを含む) |
WiFi 6Ghz | 対応 |
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コメント
コメント一覧 (4件)
EOSHDは有名なアンチキヤノンサイトなので、それを知った上で記事見るのが正解です。
EOS HDはとっくにキヤノンアンチと化しているので……クリックベイトが嫌ながらもコメント書くためにザッと読みましたが……
まず、大きな変化の積層型については特に触れていません(また「ソニーに作ってもらったんじゃ」とか妄言吐いてますね)。AFの進化も「AIAF」なんてキヤノンは言ってませんし、DL技術を謳ってることを指すなら他社だってフツーに言ってます。
ライカMレンズ付けたらIBISが効かない、とかキヤノンにとっては知ったことじゃないですし、熱停止の話もα1はさほど変わらない制約です。(筐体大きいとはいえZ8は凄い)
レンズの90%が無機質で個性に欠けているとは何を指してるのか。テレコンとVR系抜きで39本なので、どの4本が有機質で個性的なのか聞いてみた……いや別にいいか……
全体的に、思い込みや恣意的な言い換えが目立ちますね。
EOS R5 Mark II が気に入らなければ余計な機能がない
EOS R100 を買えよと言ってやりたい。
あとは自分の腕で補えと。
EOS R100 で EOS R5 Mark II を越える作品が撮れたら
楽しいぞと。
書いてるアンドリュー・リードって相当イタい奴だな
日本人が高いと言うなら円安だから理解できるが、ポンド高にもなってるイギリス人が言うとかオカシイだろ
しかも比較するのが2023/5発売で1年以上、発売日に差があるカメラと比較するとかフザケてる
Z8は現地ではもうそんなに売れなくなってるんだろ
だから安いんだろ
日本でも今回キャッシュバック5万円やってるのはその証拠なんだろうし
売れてればそもそもキャッシュバックやらないし、やっても2〜3万になるだろうから
しかも税金の問題は基本的にメーカーには関係ないはず
それをメーカーに恨み節言っても仕方ないだろ
挙句の果てにマウントにも文句言うなら、キヤノンのカメラは買わない方がいいんじゃない
確かに安いとは思わないけど、積層センサーになってR5ⅡはR5の正常進化モデルではもはやなくなってるから
全く別のカメラだよ