X100VIレビュー
富士フイルムの最新作X100VIのレビュー!旧モデルから何が進化し、何がそのまま維持されたのか?驚異の予約注文数とその背後にある魅力に迫る記事を紹介します。
オリジナルのX100が登場してから13年が経過し、我々の前には、その前モデルすべてと驚くほど似ている第6世代のカメラが登場した。
富士フイルムはこのシリーズによく役立つ実証済みの方法に固執してきたことは確かであり、そして過去2年間で最も売れたカメラの一つ、あるいは最も売れたカメラかもしれないX100Vに対して、富士フイルムを非難する人は誰もいないだろう。
富士フイルムに公平を期すのであれば、彼らはSNSでのインフルエンサーがあおり立てている一見すれば絶え間なく続いているように見える需要を満たすために、できるだけ多くのX100Vを販売するという選択をすることもできただろう。
それにも関わらず彼らは新しいバージョンを発売した。これは古い前モデルよりも確実に改善されているが、X100Vをどうしても手に入れられなかった購入者を落胆させないように、あまり波風をたたせないようにしている。
Mark VIモデルの最も優れた新機能はボディ内手ぶれ補正で、これはカメラを前モデルよりも低照度下でより多機能にしている。富士フイルムの技術者がこれをわずかなサイズと重量の増加だけで組み込むことができたという事実は、とても素晴らしいことだ。
もう一つの重要な変更点は、富士フイルムの最新のイメージセンサーとイメージプロセッサーの組み合わせで、これは間違いなくカメラの低コスト化のために行われたものだ。
4000万画素のセンサーははるかに高い解像度と6k動画の二つのメリットを提供し、一方、イメージプロセッサにより被写体認識AFが搭載された。これらはすべて以前の他のXシリーズ製品に見られる特徴だが、X100には初めて搭載された。
実際に35mmの固定式レンズのカメラに鳥認識AFが必要かどうかは完全に別の問題だろう。また動画モードは依然として静止画重視のカメラであることを考えると、前向きに捉えられないという事実も同様だ。そして、我々は2024年のカメラであるにも関わらずUHS-I SDメモリカードスロットであることは本当に許すことが出来ない。
中国だけで50万台の予約注文があったと報告されていることから新しいX100VIがX100シリーズの最近の大成功が続くことは間違いないだろう。それは革命というよりも青写真の進化を示しているかもしれないが、それは問題にはならないだろう。なぜならどのような機能のX100でも、それを十分に生産することが日々の問題となっているからだ。
たぶんどんな機能でも売れたカメラ
X100VIのレビュー記事が公開されています。いろいろな性能の違いはあるとしていますが、基本的にはどんなカメラであっても売れるはずで、性能は必要十分だしこれでいいんじゃない?というように読めます(筆者だけでしょうか?)。
X100VIで実現した機能はいくつかあるとしていますが、これは低コスト化を実現するために他のカメラのイメージセンサーやプロセッサを流用しただけであって、実際にX100VIに鳥などの被写体認識AFや6k動画は必要なのかということも指摘していることがわかりますね。
またX100Vを予約していた人も少なからずいたはずでの最新機種の投入ということで、あまりに新しい機能を追加してしまうと、その予約していた人の心証を悪くする可能性があったかもしれないことも示唆しています。
記事を読んでいて思ったのは、富士フイルムは第4世代のイメージセンサーとイメージプロセッサの供給を受けることができなくなった可能性もあるのかなと思いました。そうなると最新世代のイメージセンサーとプロセッサで新たなカメラを作る必要があります。このためX100Vの人気はまだ十分にあったのに、新モデルを設計して発売しなければならなくなったとしたら、辻褄があうと思ったのは考えすぎでしょうか?
いずれにせよすでに完成されたカメラで画質も十分、スナップ撮影などで十分に活用できる性能があり、これだけ人気があるのだからX100VIの成功は間違いなしというところなのでしょうね。
さらに「富士フイルムX100VIは月産1万5000台で十分?? 事前に9万台準備との観測も」ではX100VIの生産状況について詳しくお伝えしています。
(記事元)https://www.photographyblog.com/reviews/fujifilm_x100vi_review
X100VI | X100V | |
有効画素数 | 約4020万画素 | 約2610万画素 |
画像処理エンジン | X-Processor 5 | X-Processor 4 |
標準ISO | ISO125~12800 | ISO160~12800 |
手振れ補正 | 6.0段 | なし |
電子シャッター | Pモード: 30秒~1/180000秒 | Pモード: 30秒~1/32000秒 |
被写体認識 | 顔/瞳/動物/鳥/クルマ/バイク&自転車/飛行機/電車 | 顔/瞳認識 |
動画トラッキングAF | あり | なし |
背面液晶チルト角度 | 45度 | 30度 |
動画 | 最大6.2k 30p | 最大4k 30p |
フィルムシミュレーション | 20モード | 17モード |
WiFi | IEEE802.11a/b/g/n/ac | IEEE802.11b/g/n |
バッテリー | EVF時約360コマ | EVF時約350コマ |
寸法 | 128.0×74.8×55.3mm | 128.0×74.8×53.3mm |
重量(バッテリー、メモリ含む) | 約521g | 約478g |
センサーサイズ | APS-C X-Trans CMOS 5 HRセンサー |
画素数 | 約4020万画素 |
センサークリーニング | 圧電素子による超音波方式 |
イメージプロセッサ | X-Processor 5 |
手ぶれ補正 | 5軸ボディ内手ぶれ補正 |
手ぶれ補正効果 | 6.0段 |
レンズ | 23mm f/2.0 |
高速連続撮影 | 最大約20コマ/秒 |
動画撮影 | 最大6.2k 30p |
被写体検出 | 人物の顔や瞳、更に動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローン |
シャッター速度 | メカシャッター:Pモード: 30秒~1/4000秒 Aモード: 30秒~1/4000秒 S/Mモード: 15分~1/4000秒 バルブ: 最長60分 電子シャッター:Pモード: 30秒~1/180000秒 Aモード: 30秒~1/180000秒 S/Mモード: 15分~1/180000秒 バルブ: 1秒固定 |
ISO | ISO125~12800 (1/3ステップ) |
EVF | EVF: 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット |
背面液晶 | 3.0型チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター |
メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-II対応 シングルスロット |
サイズ | 128.0×74.8×55.3mm |
重量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約521g |
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