Nikon Z 9宇宙へ
ニコンのフラッグシップモデル「ニコン Z 9」が、宇宙へと旅立ちました。2021年12月に発売されたNikon Z 9は、NASAによって国際宇宙ステーション(ISS)へと送られ、宇宙飛行士の撮影活動を支援することになります。
株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)は、「ニコン Z シリーズ」のフラッグシップモデルであるフルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ「ニコン Z 9」(2021年12月発売)を、アメリカ航空宇宙局(NASA)に納入しました。「Z 9」は2024年1月に国際宇宙ステーション(ISS)に送られており、NASAの宇宙飛行士が地球や宇宙の印象的な画像を高画質かつ鮮明に撮影できるよう支援します。「Z 9」はISSの乗組員によって使用される初のニコンのミラーレスカメラとなり、今回の件は「ニコン Z シリーズ」にとって重要な功績となります。
複数の「Z 9」ボディーとNIKKOR Z レンズは、NASAとの契約に基づくノースロップ・グラマン社による20回目の商業補給サービスミッションで、SpaceX社の「ファルコン9ロケット」に載り、2024年1月30日に米国フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地40番発射台から打ち上げられISSに送られました。現在ISSに装備されているニコンのデジタル一眼レフカメラ「ニコン D6」(2020年5月発売)と、2017年から使用されている「ニコン D5」(2016年3月発売)が最新のミラーレスカメラ技術を採用した「Z 9」に置き換えられます。
ニコンがNikon Z 9を国際宇宙ステーションに送られていることがわかりました。
プレスリリースによれば、ニコンはNikon Z 9をNASAに納入し、2024年1月に国際宇宙ステーションに送られたそうです。現在、国際宇宙ステーションではNikon D6とNikon D5が利用されており、それらは順次、Nikon Z 9に置き換えられる見込みとなっているようですね。
そして驚くべきことに、国際宇宙ステーションに送られるNikon Z 9は、地球上で利用されているNikon Z 9とハードウェア的な変更はまったくなく、つまり我々が手に入れることができるNikon Z 9がそのまま国際宇宙ステーションで使われることになるのだそうです。
ただし、ファームウェアに関しては様々な変更が加えられていて、宇宙放射線を浴びて欠損した画素のノイズリダクションや、保護カバー使用時の最適化などがされているとしています。
放射線を浴びて壊れるカメラ
以前にこちらで紹介しましたが、国際宇宙ステーションは宇宙にあり、大気圏がありませんので、宇宙から飛来した宇宙線がそのままカメラに照射される形になり、センサーを損傷させるのだそうです。
そのため、前述しましたがノイズリダクションの設定を変更したりなどする必要があるのと同時に、カメラは約6ヶ月ごとにすべてのカメラを一度、すべて交換する形になるそうです。
![](https://mirrorless-camera.info/wp-content/uploads/2023/12/20231213_003.jpg)
それだけすごい環境で、ハードウェア的に何の変更も加えずに動作してしまうNikon Z 9の耐久性、堅牢性はすごいですね。
それにしても宇宙でミラーレスが使われると考えると、ちょっとワクワクしてしまいますね。
さらに「Nikon Z f注文者に朗報 予想を上回る納期短縮 Z 6III発売に向け一歩前進か??」ではNikon Z fの納期について詳しくお伝えしています。
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(記事元)https://www.jp.nikon.com/company/news/2024/0207_01.html
コメント
コメント一覧 (1件)
Z9 は国際宇宙ステーションで使われるのは今回が初めてなんでしょうか?
実力が試されますね。
前回の記事では既に使われていると思っていました。
普段出来ない環境でのテストになるのでニコンにとっては良い経験です。