α7 Vのセンサーは当初の印象以上に優れている

当ページには広告が含まれています。
α7 V
  • URLをコピーしました!

α7 V 素晴らしいセンサー

当初の推測は正しかったことが判明し、新しいα7 Vはメカシャッター使用時のベースISOおよび低ISO設定において、デュアルゲイン出力を用いて優れたダイナミックレンジを実現している。

さらに、Adam Horshack氏による調査を踏まえ、Photons to PhotosのWilliam “Bill” Claff氏がα7 Vのテスト結果を更新し、RAWファイルにおいてノイズリダクションが焼き込まれていないことを示した。 当初ノイズリダクションの証拠と見なされていたものは、実際にはデュアルゲイン出力によるものである。

(中略)

Claffの修正後の結果から得られる重要なポイントは2つある。

1つ目は、α7 VのRAWファイルにはノイズリダクションが焼き込まれていないという点であり、これは一般的に好ましい傾向である。これまでにも、ダイナミックレンジの数値を向上させるためにノイズリダクションをRAWに焼き込んでいるカメラを批判してきた。ノイズリダクションの実際の影響は無視できる程度から非常に顕著なものまでさまざまだが、この手法は望ましくないと考えている。

2つ目は、予想(あるいは期待)されていたとおり、α7 Vがメカシャッター使用時にデュアルゲイン出力を用いてダイナミックレンジを向上させているという点である。これは画質を向上させるための合理的な手法であり、実質的なデメリットは存在しない。

センサーが高速化し(α7 Vの部分積層型センサーなど)、プロセッサーも高性能化する中(α7 Vの新型Bionz XR2など)、デュアルゲイン出力は部分積層型および積層型センサーにおいて優れたダイナミックレンジを実現するための有力な選択肢となっている。

少なくともメカシャッター使用時において、α7 Vの特徴は優れたダイナミックレンジである。通常、部分積層型や積層型センサーでは、最大ダイナミックレンジが低下するという代償が伴うが、デュアルゲイン出力はこの制約を回避しつつ、センサーの速度や性能を維持できる。

デュアルゲイン出力は魅力的な選択肢

α7 Vのイメージセンサーは、見た目以上に素晴らしいセンサーだとPetaPixelが伝えています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。

記事では、ソニーのα7 Vは想像よりも優れたセンサーだったようで、驚きの様子が伝わります。当初はノイズリダクションを利用してダイナミックレンジを良くしていたのではと思われていましたが、実際にはデュアルゲイン出力という機能を利用して高いダイナミックレンジを実現していたことが明らかになりました。

そのため、少なくともメカシャッター時のダイナミックレンジの良さは、α7 Vの真骨頂であるとしています。

一方で、電子シャッターではデュアルゲイン出力は機能せず、従来のダイナミックレンジに留まるとも指摘。30コマ/秒での撮影をしながら高いダイナミックレンジでの撮影はできず、これは「コップに半分入った水を見て、半分もあるのか、半分しかないのか」というように、人の考え方によるものだとも述べています。

ということで絶賛されているα7 Vのイメージセンサーですが、すでにパナソニックはLUMIX S1IIで似たような技術によってダイナミックレンジの向上を実現させており、これに触れていないのはやや不公平のようにも思えます。

画像タップで拡大します

比較してみると、低ISOではソニーのほうが若干有利ですが、他のセンサーと比較すれば、十分に素晴らしいダイナミックレンジを実現しています。

メーカーによっては、自社の哲学としてこの技術を採用しないところも出てくると思いますが、今後は多くのカメラで同様の技術が採用され、積層型や部分積層型でやや悪化すると言われているダイナミックレンジの向上が実現するのだと思いますね。

さらにデュアルゲイン出力の基本的な仕組みについて「Adobeクローン AffinityがCanvaに買収 買い切りから無料モデルへ転換」で詳しくお伝えします。

PetaPixel

α7 V 関連情報アーカイブ !

α7 V 最新情報

ソニー 最新情報

α7 V主な仕様

α7 V 主な仕様
スクロールできます
センサーサイズ35mmフルサイズ、部分積層型Exmor RS CMOSセンサー
画素数約3300万画素
センサークリーニングアンチダスト機能
イメージプロセッサBIONZ XR2
手ぶれ補正イメージセンサーシフト方式5軸補正
手ぶれ補正効果中央最大7.5段、周辺最大6.5段
高速連続撮影電子:最大約30コマ/秒
メカ:最大約10コマ/秒
動画撮影7Kオーバーサンプリング 4K 60p
4K 120p(APS-Cクロップ)
シャッター速度静止画撮影時 (メカシャッター): 1/8000-30 秒、バルブ
ISO静止画撮影時: ISO 100 – 51200 (拡張: 下限ISO 50、上限ISO 204800)
フォーカスポイント静止画時:最大759点 (位相差検出方式)
動画時:最大759点 (位相差検出方式)
EVF0.5型 約369万ドット
背面液晶3.2型4軸マルチアングル液晶モニター 約210万ドット
メモリカードスロットSLOT1: SD (UHS-I/II対応)カード、CFexpress 2 Type Aカード用マルチスロット
SLOT2: SD (UHS-I/II対応)カード用スロット
サイズ約130.3 x 96.4 x 82.4 mm、約130.3 x 96.4 x 72.3 mm
質量バッテリー、 メモリーカード含む: 約695 g
α7 V

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする