Adobeクローン AffinityがCanvaに買収 買い切りから無料モデルへ転換

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Afinity 無料化で新登場

2024年、画像編集ソフト「Affinity」シリーズを展開していた英Serif社が、オンラインデザインプラットフォームのCanva社に買収されました。そして2025年10月、Affinity Designer・Photo・Publisherの3製品は統合され、新たな統合型アプリ「Affinity Studio」としてリリースされました。

この新しいAffinity Studioは、Windows・Mac向けに完全無料で提供されており、iPad版も近日中に登場予定です。これまで買い切り型で提供されていたAffinityシリーズが、無料化という大胆な方向転換を遂げたことで、画像編集ツール市場では大きな話題となっています。

Affinityシリーズは、長らくAdobe PhotoshopやIllustratorの代替ツールとして注目されてきました。特にAffinity Photoは、レイヤー編集、RAW現像、非破壊フィルターなど、Photoshopに匹敵する機能を備えながら、買い切り型で手頃な価格という点が支持されていました。

今回の統合により、Affinity Studioはピクセル編集・ベクター編集・ページレイアウトのすべてを一つのアプリで扱えるようになり、Photoshop・Illustrator・InDesignの機能を横断的にカバーする“オールインワン”ツールへと進化しています。

なぜ無料化されたのか

去年Afinityを開発するSerifを買収したCanvaは、オーストラリア発のクラウドベースのデザインプラットフォームで、テンプレートを使った直感的な操作が特徴です。SNS投稿、プレゼン資料、チラシなどを誰でも簡単に作成できることから、世界中で1億人以上のユーザーを抱える巨大サービスへと成長しました。

そんなCanvaがAffinityを買収した背景には、プロフェッショナル向けの本格的な画像編集機能を自社のエコシステムに取り込む狙いがあるとされています。Affinityの高性能エンジンとローカル編集機能は、Canvaのクラウド中心の設計とは対照的であり、両者の融合により、より幅広いユーザー層に対応できるようになりました。

Affinityはこれまで、買い切り型ライセンスを貫いてきました。しかし、Canvaによる買収後は「永久に無料」を掲げ、基本機能の完全無料化を実現しました。これは、Adobeのサブスクリプションモデルに対する明確な対抗姿勢とも言えるものです。

ただし、AIによる画像生成や塗りつぶし機能などの高度なツールは、Canvaのプレミアムプランに加入することで利用可能となっており、これにより利益を得ているようです。Affinity Studio単体ではサブスク不要ですが、AI機能を活用したいユーザーには有料プランが必要になります。

Affinity Studioは、GPUアクセラレーションによる高速処理やカスタマイズ可能なワークスペースなど、プロユースにも耐えうる設計がなされています。また、PhotoshopのPSDやIllustratorのAI形式にも対応しており、既存のAdobeユーザーが移行しやすい環境が整っています。

カメラマンやレタッチする人にとっては、RAW現像から合成、レイアウトまでを一貫して行える環境が無料で手に入るというのは、非常に魅力的なニュースです。Adobe Creative Cloudの月額制に悩んでいたユーザーにとって、Affinity Studioは新たな選択肢になるかもしれません。

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