ニコンが製品のオープンプライス化
ニコンが一部の製品について価格改定し、一部製品についてオープンプライス化を実施するようです。どのうに変更されるのでしょうか?
それではプレスリリースをみてみましょう。なおアイキャッチ画像はニコンレンズのイメージ画像です。
一部製品の価格改定ならびにオープンプライス化のお知らせ
平素はニコン製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
2023年1月19日(木)より、ゴルフ用レーザー距離計(2製品)、カメラアクセサリー(8製品)の希望小売価格および出荷価格を改定いたします。
昨今の半導体不足や原材料費の高騰などといった厳しい環境の中、効率化・合理化を進めコスト削減に努めてまいりましたが、企業努力だけでは中長期的にコスト上昇を吸収できない状況となり、価格改定を実施することといたしました。
また、NIKKOR レンズ(Z マウント 及び F マウント)、マウントアダプター FTZ II におきましては、希望小売価格表示をオープンプライス表示に変更いたします。
実施予定日:2023年1月19日(木)
詳細および対象製品一覧は以下よりご確認ください。
価格改定 対象製品一覧(PDF:419.13KB)
希望小売価格表示からオープンプライス表示への変更 対象製品一覧(PDF:440.58KB)今後もお客様にご満足いただける製品の提供およびサービスの向上に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
以上
ニコンによれば、ゴルフ用レーザ距離計やカメラアクセサリについては価格改定を、NIKKORレンズやマウントアダプタについては希望小売価格表示から、オープンプライス表示に変更するとしています。
どのような変更がされているのかみてみましょう。
レーザ距離計やカメラアクセサリ
NIKKORレンズほか
事実上の値上げか
希望小売価格というのは、あくまでメーカ側が文字通り希望する小売り価格のことで、販売店に強制するものではありません。なので販売店は自由に価格を設定して販売することが可能です。
それでは、なぜ希望小売価格という提示をするのかというと、その製品が金銭的にどのぐらいの価値(価格)があるのかを周知することができるからです。
例えば、メーカ側が100円で出荷した製品を1万円で販売されてしまうと、1万円の割には品質がよくないなと思われるかもしれません。また1万円で販売しているショップはぼったくり店ではないかという判断をすることも可能になります。そこでメーカが希望小売価格100円と提示することで、販売価格が高すぎるとユーザ側で判断することが可能です。
しかし逆の可能性もあり、例えばメーカ側が希望小売価格を1万円としたものが100円で売られていたとしたら、今度はメーカ側がぼったくりと思われたり、その製品の品質がかなり悪いのではないかという印象を与えてしまいます。
というわけでオープンプライス表示への移行はメリットもデメリットもあると思うのですが、今回、ニコンはなぜオープンプライス化を実施したのでしょうか?
個人的な想像ですが、たぶん今後の部品価格や輸送価格、国内のインフレなど様々な製品の値上げ要因がでてきたためではないかと思います。もし希望小売価格を設定していたら、製造の値上げ分を製品に転嫁すのために希望小売価格そのものを変更しなければならなくなります。
しかしオープンプライスであれば価格表示はしていないのですから、製品の値上げ告知する必要がありません。もちろん値上げに際しては、製品を値上げするという告知はすると思いますが、希望小売価格を改定する必要がないので、ホームページやカタログなどでの表記を変更する必要がないので、値上げするに関して必要なコストが目減りすることになるのではないかと思いますね。
というわけですが、急にいろいろなものが値上げされていて生活は厳しくなるばかりで大変です。
(記事元)https://www.nikon-image.com/products/info/2023/0112.html
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よろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (1件)
レンズは値崩れを防ぎたいとの意図があったのか希望小売価格を表示していましたが
様々な国際情勢から維持困難と判断したのでしょうね。
ユーザーとってどちらが良いのか分かりませんが仕方の無い事です。