アメリカ販売のカメラは大幅値上げか
アメリカの関税により、アメリカ国内のカメラの価格が大幅に上昇するのではないかという懸念が広がっています。この記事では関税の影響について詳しくお伝えします。
4月2日、アメリカ政府は日本からの輸入品に対して24%の関税を課すことを発表した。この関税は2025年4月9日に発効する予定だ。これが実行されると日本からアメリカに輸入される製品価格が24%上昇することになる。
ご存じの通り、ほとんどのキヤノンのカメラやレンズ製品は日本で製造されている。つまり、新型のEOS R5 Mark IIはアメリカに輸入される際に、すぐに24%値上がりすることになるだろう。
この関税はキヤノンUSAがすでに輸入済みでアメリカの国内の倉庫に保管している製品には影響しない。しかし、その在庫がなくなれば、日本からのキヤノン製品は軒並み大幅な値上げが避けられない状況になるだろう。
ソニー、ニコンへも影響か
キヤノン製品が海外で大幅に値上げされるのではないかという心配の声が上がっています。アメリカ政府が日本に対して関税をかけるということで話題になっていますが、これは日本のカメラメーカにもかなりの影響が出る可能性があるようです。
上記の記事ではキヤノンについて触れていますが、日本からの製品に関しては24%の関税が掛けられるため、製品価格はそれぞれ24%上昇することになるかもしれません。記事にもありますが、いまのところアメリカにある製品在庫には関税は掛からないので、今後、キヤノン製品の価格が上昇してしまう可能性があるようです。そのため、カメラを購入するなら今のうちという考えが広がっているようで、今後、アメリカ国内でカメラ関連製品はかなり売れるかもしれません。
しかし、この影響はキヤノンだけでは済まないようです。アメリカ政府はタイにも関税を掛けるとしていて、タイの場合は日本よりも多い36%の関税を掛けるとしています。ご存じの通り、ニコンはタイでカメラやレンズの多くを製造しています。また一部のレンズについては中国で生産していますが、中国からアメリカに製品を輸出する場合にも同様に34%の関税がかかります。またソニーは日米欧向けの製品の製造をタイ生産に切り替えており、ニコンとソニーはキヤノンよりも高い36%という関税を掛けられることになってしまいます。
そのためアメリカで販売されるキヤノン、ニコン、ソニーのカメラやレンズはほぼ値上げされる状態になってしまい、高値になることでカメラが売れなくなる可能性が考えられそうです。この3社のなかではキヤノン製品にかかる関税が最も低いわけですが、それでも24%ですのでアメリカ国内での需要は低くなる可能性がありそうです。
ニコンやソニーとしては、とりあえず解決法としていったん日本へ輸出してから、さらにアメリカへ輸出するなどの方法も考えられそうですし、関税の低い他の地域を経由して輸出するなどという方法も考えられそうですが、そのような抜け道的な方法が利用できるかどうかは不明です。
せっかくカメラの人気が復活しつつあり、メーカも売り時なのにアメリカ市場での売れなくなるのはちょっと厳しいかもしれませんね。
さらに「EOS R7 Mark IIが年内に登場か 4000万画素センサー搭載との噂も」ではEOS R7 Mark IIの噂について詳しくお伝えします。
(source)CanonRumors
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コメント
コメント一覧 (3件)
素人なのでよく分かりませんが日本メーカーの製品なので輸出に対し
日本の関税が適用されると言うことはないのでしょうか?
生産国に依存するのかな??
もしそうであればニコンも中国製レンズがあるので大事ですね。
迂回して輸出する抜け道はあるにしても、関税が10%なのは主だった所だとオーストラリアやブラジル位
輸送費考えたらキヤノンの場合、日本から直接輸出した場合と大して変わらなくなる可能性がある
しかしニコンやソニーの場合、そもそもメインの生産拠点はタイだし、日本より更に10%関税高いから、10%の国経由でアメリカに輸出される可能性は否定し切れない
まぁ、関税の最低ベースが10%なので、アメリカ国民が10%負担する事にはなりますね。
ただ、日本で消費税10%になったときに、売り上げは落ちましたが、半年くらいで持ち直した事を考慮すると、
10%の関税がかかったとしても半年くらいすれば慣れて持ち直す可能性はありますね。