ニコンはラインナップ拡充を急ぐべき
ニコンは中国メーカが素晴らしいレンズを作れるようになる前に急いで中価格、高価格レンズを揃えなければならないという意見があるようです。この記事では、ニコンがレンズの拡充を急がなければならない理由について詳しくお伝えします。
そのマウントでレンズのフルラインナップを構築することは、短期間で行われるものではなく、長期的なプロジェクトだ。ニコンは最初に高性能なレンズに取り組み、一方でソニーは最初のフルサイズレンズで低価格帯に取り組んだ。現在、その傾向はほぼ逆転しており、最新のソニーの単焦点レンズは主に高価格帯であり、ニコンは現在、低価格帯を揃えている。次の低価格帯のシリーズには、おそらく85mm f/1.4が含まれるはずだが、24mmまたは28mmが次に来るはずだという人もいるだろう。
現在のニコンの仕事は簡単ではない。中国のレンズメーカーは非常に良い光学性能を持つオートフォーカスの単焦点レンズで市場に大きな影響を与えている。長期的には、これが低価格のニコンの単焦点レンズを増やすことにとって好ましくないと考えている。私のニコンのレンズチームへのアドバイスは、中国がその領域に到達する前に、中価格帯、高価格帯で足りないレンズ(単焦点とズームの両方)を迅速に揃えることだ。
中国製レンズの脅威
中国製のレンズに対抗するためにはどのようにするべきなのか、そんな意見が公開されています。上記はその一部になりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
中国のレンズメーカが多く乱立し、様々なレンズが発売されています。性能もよく価格も安いということになれば、ユーザはそれらのレンズを購入するのは当然のことです。
レンズ戦略に関してはニコン、キヤノン、ソニーで三者三様となっています。ニコンはメジャーなレンズメーカにはライセンス契約を結び製造を許容していたり、それらのレンズ部材を購入してニコンブランドで販売しています。さらにリバースエンジニアリングした商品については、ニコンはAFレンズであってもサードパーティレンズメーカに発売を許容しているようです。
ソニーに関しては基本的にオープンで各社の参入を認めているようですし、キヤノンに関しては製造が難しいのか、それとも基本的に許可していないのかフルサイズ用のレンズをサードパーティレンズメーカに開放していません。
カメラメーカにとってはレンズの売上げも重要で、利益を最大化する場合には、サードパーティレンズメーカの参入を認めず、自社のレンズだけ販売し続ければいいわけですが、その代わりにレンズの選択肢が減ることで、逆にユーザが他のメーカのカメラを購入してしまう可能性があるジレンマと戦わなければなりません。
さて、記事では中国のレンズメーカの躍進がめざましいとして、このままだとニコンのレンズを購入せず、安い中国製のレンズを購入する状況になってしまうのではないかと危惧していることがわかります。そして、廉価なレンズに関してはすでに中国製で埋め尽くされてしまうだろうことで、ニコンは中価格帯、高価格帯で足りないレンズをいち早く発売して中国メーカが入る余地を残さないようにしないといけないと述べているようですね。
この低価格、中価格、高価格の定義が曖昧になるわけですが、”ニコンは現在低価格帯のレンズを揃えている”との記述があり、ニコンは最近、35mm f/1.4、50mm f/1.4を発売していることから、このクラスのレンズを低価格帯と定義しているようです。
もし本当に低価格帯の中国製レンズばかり売れるということになればソニーやニコンのレンズ販売にはかなりの影響がありそうです。一方で参入障壁が高いと思われるキヤノンは安泰といったことになるのかもしれません。
このあたりは将来のサードパーティレンズメーカがどの程度、技術力を向上させネイティブレンズに近い性能のレンズを作ることができるようになるかという判断によって変わってくるのかなと思います。将来的にズーム、高倍率ズームの大口径AFレンズでも非常に安く高性能なレンズが作れるようになったら、確かにメーカにとっては問題になるかもしれません。しかも、すでにその兆しは出始めています。
しかしプロフェッショナルやハイアマチュアぐらいになると、ネイティブレンズを選択するでしょうし、ソニーのレンズが売れていないわけではないので杞憂と言えば杞憂になるのかもしれません。
このあたり将来的にはどうなっていくのでしょうか?
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(記事元)Z SYSTEM USER
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コメント
コメント一覧 (2件)
キヤノンはDPCMOSやDPCMOSのクロス配置なので純正並の互換AFを
作るのは難しいでしょう。
他社に類例がないので苦労しそうです。
中国、韓国が互換レンズを作るのはレンズ配置が特許で公開されている以上
時間経過と共に特許を回避した製品を作られるのは仕方がないですね。
あとはAF機能を純正並みに作れれば脅威になるかもしれません。
35mm/1.4 から 50mm/1.4 が出るまで短かったのでこのシリーズは好評なのでしょう。
Z SYSTEM USER は中華レンズを持ち出して急げと批評家口調で言っていますが
要は顧客として次を出してくれと思っているという事でしょう。
あるとしたら 85mm, 18mm あたりでしょうか