キヤノンはなぜシグマにAPS-Cレンズの製造を任せるのか!?

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キヤノンはなぜAPS-Cレンズを製造しないのか

シグマ、タムロンからRFマウントのAPS-Cレンズが発売されます。シグマ、タムロンがよろこんでAPS-C用のレンズを製造するのであれば、なぜキヤノンみずからAPS-Cレンズを作らないのでしょうか?

4月まで、オートフォーカスが必要だった場合、キヤノンのレンズが唯一の選択肢だった。しかし今では門戸が開き、シグマがRFマウント用のレンズを製造している(ただし少なくとも現時点ではRF-Sレンズのみ)。

素晴らしい18-50mm f/2.8のRF-Sレンズをリリースしたばかりの同社は、年内にさらに5本のキヤノンレンズを発表する予定だ。これには大口径のf/1.4単焦点レンズ4本が含まれている。

このとき私は思いついた。シグマが喜んでAPS-Cレンズを作る仕事を引き受けるのであれば、なぜキヤノンはRFマウントの素晴らしいAPS-C用レンズを作るのにわざわざ手間をかけるのだろうか?

新しいエコシステムを構築するのは大変な作業だ。従ってシグマにAPS-Cレンズの製造を任せることで、キヤノンはより賢く、より一生懸命に仕事をしている。

これは便宜上の組み合わせだ。キヤノンはRF 24-105mm f/2.8やRF 28-70mm f/2のようなレンズにフォーカスすることができる。これには以前には見られなかった光学系で、RFマウントのユニークな特性のおかげで実現することができた。

これまでキヤノンはRFマウントのAFレンズを発売しないように要請していたという噂がありました。これは実際にレンズを製造している会社の人がSNSで情報を共有したもので、キヤノンからAFレンズを発売しないよう要請を受けたというものです。メーカのアカウントでしたので、おそらく間違いない情報だろうと言われていました。

そしてそれから数年、シグマ、タムロンから急転直下のRF-Sレンズの発売です。これに驚いた人も多かったかもしれません。そして、シグマは多くのRF-Sレンズの発売を予定していることを明らかにしています。

作者はこのことをみて、なぜシグマやタムロンが喜んでAPS-Cレンズを発売しようとしているのなら、キヤノンがAPS-C用のレンズを製造すればいいのにと思ったようです。

当たり前ですがキヤノンはキヤノンのカメラ向けにしかレンズを製造しません。それはニコンやソニーも同様です。そのため需要が見込めないレンズについては発売をためらうのは当然で、だったらもっと需要があるか、需要は少ないけれども利益を多く得られる製品のほうに注力しようと考えるのは当たり前といえば当たり前です。

一方で、シグマやタムロンは、カメラメーカが認めれば、キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルム、そしてオリンパスやパナソニック向けにレンズを発売することが可能です。同じ光学系を使い回して様々なメーカでレンズを発売すれば、それだけ数多く売れることになるため、1社で需要が少なくとも数社を束ねればそれだけ販売数も多くなり利益的にもメリットがでてくるということになります。

APS-Cミラーレスを売りたいけど、本数が見込めないのでフルサイズに注力したいけれども、APS-Cレンズのラインナップも揃えないと今度はカメラ本体そのものが売れなくなってしまうというジレンマを抱えてしまいます。そこでサードパーティーレンズメーカが登場します。ある程度のAPS-Cレンズを揃えてもらえば本体の売上げに寄与しますし、自分はフルサイズ用の高価なレンズに注力することができます。

問題はそのバランスで、どこまでをサードパーティレンズメーカへの製造に頼って、どこまでを自社でカバーするのか、最も利益が高くなると思われるところで決定しているのだろうと思いますね。

さらに「EOS R1、R5 Mark IIが7月17日に発表と噂 価格は約103万円になる!?」ではEOS R1の価格の噂について詳しくお伝えします。

(記事元)DigitalCameraWorld

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コメント

コメント一覧 (0件)

  • 設計リソースにも製造ラインにも部品にも限りがありますからね……R7/R10と同時にAPS-C限定で参入させていたらもっと盛り上がっていたかもですが、市場動向を探っていたんですかね?
    ともあれ、これが最大のメーカー利益になると考えているのであれば、結局はマウントの継続性の点でユーザー利益でもあるので、上手く続いてほしいところ。

    同じサードでもシグマはRFに、タムロンはZに積極的なのは興味深いです。タムロンにソニー資本が入っているからとか、ズームリングの回転方向とか、全部妄想ながら色々思惑がありそうで今後の展開が楽しみです。

  • キヤノンからAFレンズを発売しないよう要請を受けたと言うのは恐らく
    虚偽でしょう。
    キヤノン用の互換レンズは特許を侵害しない限り自由に販売できるはずです。
    これはキヤノンが正式に発言しているので間違いないと思います。
    メーカーのアカウントを使った偽メール等は多く出回っているので注意が必要です。
    正式名称の裏に別のアカウントが隠れているので注意しないと危ないですね。
    シグマは手始めにaps-c用レンズでバグ等の問題が発生しないか様子を見る
    と思います。
    シグマの今までの言い方からRFレンズの解析には苦労したようです。
    その後、バグフィックスが終わりフルサイズ用も売れると判断すれば発売する
    でしょう。

  • 生産規模拡大の為の投資を回避したい上に、粗利の高いレンズを優先して出したい思惑がAPSCレンズのラインナップを拡充する事よりも優先してるから
    今の所、APSCカメラの売上は順調で切羽詰まっておらず、最悪他人の褌でAPSCカメラの販促活動になれば良い程度にしか思ってないから
    そもそもAPSCのレンズ売っても大した儲けにならないと考えてるから
    しかもキヤノンの考えるRFレンズのラインナップ完成には少なくともまだ4~5年は掛かるとキヤノンは考えてる
    その間はフルサイズのレンズの拡充に勤しみたいから
    一部では平行して年に1〜2本のAPSCレン出してれば充分と考えてるのでは
    しかし今年は半分過ぎてこの状況だとそれさえも危ういけど
    いずれにしても、まとめてF1.4の単焦点れレンズ出されるとキヤノンとしてはRF-Sの単焦点で盛り返すのは無理になるのでは?
    正直だらしない印象

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