対決!! 動画向けカメラ EOS R50 VとZV-E10 II 勝者はどちらか!?

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EOS R50 V
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EOS R50 V vs ZV-E10 II

下記で紹介しているレビューに関して、動画撮影時のクロップ倍率についての説明が足りないレビューとなっているという指摘がありました。詳しくは本記事のコメント欄をご覧ください。

キヤノンのEOS R50 VとソニーのZV-E10 IIのどちらが優れているか、購入するべきかというレビューが公開されています。この記事では、そのレビューについて詳しくお伝えします。

ソニーはVlogのトレンドをいち早く察し、対応した主要メーカの1社だ。この先見の明ある戦略のおかげでZVシリーズはコンパクトで手頃な価格の動画向けカメラ市場において、ソニーを頂点に押し上げることに成功した。ZVシリーズのラインナップは、エントリークラスのZV-1Fから本格派の2000ドルするZV-E1まで幅広く展開されているが、特に価格と性能のバランスが取れている最適解としてZV-E10 IIが注目を集めている。

(中略)

しかしソニーが大きく先行する中で、キヤノンはVloggerにとって本当に魅力的な選択肢となり、ソニーから王座を奪い取ることができるのだろうか?

価格

  • EOS R50 V:本体で649ドル、14-30mmレンズ付きで849ドル
  • ZV-E10 II:本体で999ドル 16-50mmレンズ付きで1099ドル

実質的に同じ仕様にもかかわらずEOS R50 Vは明らかに優れた価値を提供している。レンズキットで購入した場合もキヤノンが有利だ。どちらのレンズもメーカが提供している最高品質のレンズではないが、しっかりとした初心者向けのレンズだ。Vlog向けの広角、光学式手振れ補正、パワーズームがある。

勝者:EOS R50 V

設計と製造品質

  • EOS R50 V:119.3 x 73.7 x 45.2mm、323g(本体のみ)
  • ZV-E10 II:114.8 x 67.5 x 54.2 mm、292g (本体のみ)

あまり区別する点はない。どちらもEVFがないが、グリップはちゃんとある。マイク、ヘッドフォン端子、HDMI、USB Type-C接続用のポートは同じようにあり、ホットシューに差し込む防風のモフモフ付きのカプセルマイクが内蔵されており、動画向けの操作系で、分かりやすい大きな録画ボタンが付いている。

むしろこれはデザインの個人的な好みによるかもしれない。キヤノンはシネマカメラのようなスタイルにすることに決めた。皮肉なことに、その形状はソニーよりもソニーのFX30を彷彿とさせるが、ZV-E10 IIよりも少し真面目な印象を受ける。一方、ソニーの形状はもう少しクラシックなデザインのミラーレスカメラに見える。

勝者:引き分け

動画仕様

  • EOS R50 V:4K60P / FHD 120P、4:2:2 10ビット、Canon Log 3
  • ZV-E10 II:4K60P (1.1 倍クロップ) / FHD 120P、4:2:2 10 ビット、SLog-3

理論上はこれらのカメラの動画仕様に関して比較するのは非常に困難だ。どちらもAPS-Cセンサーで4K動画を提供し、4:2:2 10ビットで録画可能で、それぞれのメーカのLog形式に対応しているため、編集時にダイナミックレンジとカラーグレーディングを拡張することができる。

しかし仕様を詳しく調べると、キヤノンが動画で少し優位に立つ少しの違いがある。まず、キヤノンはオーバーサンプリングされた6Kから4K動画を録画する。これはソニーの標準の4Kよりも高品位の動画を提供するはずだ。ZV-E10 IIは1.1倍クロップで4Kを録画する。これは画像がわずかに拡大されることを意味している。

勝者:EOS R50 V

静止画仕様

  • EOS R50 V:2400万画素APS-C
  • ZV-E10 II:2600万画素APS-C

おそらくこのカメラを検討する理由は写真撮影にはないだろう。しかし、どちらも静止画の撮影にも非常に優れているため、動画と一緒に製品の写真やポートレートの撮影をする場合には最適だ。

これは大したことではなくソニーがわずかにリードしているだけだが、どちらもカメラも同じAPS-Cセンサーだが技術的に言えばキヤノンのAPS-CはソニーのAPS-Cよりわずかに小さく、キヤノンは1.6倍クロップで、ソニーは1.5倍クロップだ。またソニーは2600万画素で、キヤノンよりも200万画素多い。

それ以外ではどちらも素晴らしいオートフォーカスがあり、どちらのカメラも人間の顔、動物、鳥類など、最も一般的な使用例で被写体の認識と追尾を提供している。

評決

これまで何度も同じような比較をしてきたが、このカメラの勝敗はその中で最も僅差だったものの一つだ。しかし、Vlog用のカメラとしては、価格と動画の仕様の2つの要素が勝敗を決定付け、それぞれのカテゴリでキヤノンがトップになった。

非常に似た仕様にもかかわらずEOS R50 Vには素晴らしい価値があり、比較するとZV-E10 IIが高価に見える。ソニーはZV-E10から値上げしたが、競合他社がうまくやっているなかでは、これは間違いだったかもしれない。

そして、この2台のカメラの主目的である動画に関してはEOS R50 Vの6Kからオーバーサンプリングされたクロップなしの4Kにより、わずかに劣る仕様のZV-E10 IIに対して優位に立っている。

コスパに優れるEOS R50 V

キヤノンのEOS R50 Vと、ソニーのZV-E10 IIはどちらが優れているのかというレビューが掲載されています。上記は内容を要約したものになりますので、正確な文章や、より詳細なレビューについては、本記事下部の記事元リンクからご覧ください。

さて、EOS R50 VとZV-E10 IIの比較ですが機能面では、細かな違いがあるもののほぼ同等であるとしています。しかし、やはり気になるのは価格のようですね。個人的にZV-E10からZV-E10 IIになったとき、かなりの値上げになったことには驚きました。おそらく円安傾向になっていっていたので、かなり為替レートを反映させた価格設定になったのだろうと思います。

しかし、そのためかなり前に発売された同じ動画向けのNikon Z30の価格が値下がりしていたことと併せて、割高感がでてきてしまい、Nikon Z30がかなり売れることになったように感じています。EOS R50 Vは最新モデルながらもNikon Z30に近い価格が設定されていて、これは国内でもかなり競争力のある価格になっていると思いますね。

しかもキヤノンブランドということで、これまでのEOS Kissシリーズに引き続き安定して購入できるカメラと認知される可能性があり、一気に、APS-Cの動画撮影向けカメラ市場を奪っていく可能性もあるかもしれません。

というわけで価格も含めて、レビューでは勝者はEOS R50 Vとしていますが、その差は僅差ということで、自分が好む機能や、どちらのデザインが好きかなど、わりと細かなところで決めるしかないのかもしれませんね。

EOS R50 Vの主な仕様
スクロールできます
センサーサイズ約22.3 × 14.9mm
画素数最大約2420万画素
デュアルピクセルCMOS AF対応
センサークリーニング
イメージプロセッサDIGIC X
手ぶれ補正
手ぶれ補正効果
高速連続撮影最高約15コマ/秒(電子シャッター)
動画撮影最大4K 30p、4K 60p(クロップ)
シャッター速度電子先幕1/4000~30秒、バルブ
ISO常用ISO100~32000
フォーカスポイント最大4235ポジション(77×55)
EVF
背面液晶3.0 型 約 104 万ドット
メモリカードスロットSDXC/SDHC/SDメモリーカード×1
サイズ約119.3(幅)×73.7(高さ)×45.2(奥行)mm
重量約 370 g(バッテリー、カードを含む)
画像タップで拡大します

(source)DigitalCameraWorld

EOS R50 V

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コメント

コメント一覧 (0件)

  • 4K60PはR50Vもクロップですね。倍率は不明ですが製品ページのサンプル見る限り1.1倍よりは狭いでしょう。ここはZV-E10IIが上です。
    静止画性能だと、R50Vには電子先幕のみながらメカシャッターが搭載されています。II型で電子シャッターのみに舵を切ったソニーとは対照的ですね。

  • 4k60pではR50Vはかなり (ZV-E10IIの1.1倍より明らかに) クロップされるのがデジカメWatchの記事からもわかるので、DCWはちゃんと比較をしてほしいですね。
    そもそもZV-E10IIはFF機と同じ大容量のFZ100バッテリーだったりするのでR50Vはどちらかというと初代ZV-E10に対抗となる機種だと思います。

  • EOS R50 V は海外では ZV-E10 II の約8割程度(レンズキット)の
    価格なので売れそうですね。
    機能も ZV-E10 II とほぼ同じ、多少画角が狭くても添付されるレンズの
    広角側が短いので影響は少ないと思われます。
    実際の所、撮影できるエリアは事前に分かるわけだから使いこなせば
    良いわけで無問題。
    好みで選ぶだけでしょう。(自分は動画機は買いませんが)

  • R50 Vの動画は6kのオーバーサンプリングなのは30pだけで60pは4Kクロップですね

    ZV-E10IIは4K60pは5.6Kのオーバーサンプリング、4K30pが6Kのオーバーサンプリングで
    優秀なのはZV-E10IIです。

    動画機レビューで肝心の動画の仕様をほぼ確認してないとかちょっと酷すぎませんかね

  • 皆さんのコメントで、EOS R50 V の 4K60P 時のクロップ倍率が気になって、海外のレビューサイトを調べてみたら、2つのサイトで「1.5倍」と記載されています。Canon の商品サイトにはイメージ画像しかなく、掲載されている画像で倍率を計算してみたら約1.5倍でした。ZV-E10 II よりも明らかに大きな倍率ですね。

  • 元々ファインダーが無い分安いスチル機という受け止められ方をするジャンルだったと思います。
    動画機能が充実し競争の領域となる一方でスチル機としてはいずれも使いにくい進化をしてるように見えます。
    実際のユーザーは動画機能の優劣をそこまで見極めてから購買の意思決定をするものか興味深いです。

  • 海外サイトには、個人的には実際の売れ行き等の情報をもっと重要視してほしいですが、情報源がないのでしょうかね。。。BCNによれば、ZV-E10Ⅱは好調そうですが(11月、12月は1位)。R50Vはさすがにダブルズームキットがないのが、影響しそうな気もします。動画をあまり撮らない身ですが、とにかくズーム域の狭い14‐30mmレンズが嫌なので、価格もあまり変わらないかもで、V1が魅力的に見えてきている現在です。レンズの明るさも上ですし。冷却機構が宝の持ち腐れになってしまうのが気になりますが。 

  • 少しキヤノン寄りの記事に見える
    ①4K60pだとお客様センターに確認したら1.56倍クロップする
    つまり今回のキットレンズの広角14mmだとAPSCで約22.4mm
    1.56倍のクロップで35mmになる
    ②ZVE-10Ⅱは裏面照射センサー
    元々センサーがソニーの方が大きく、1/3段は上
    その上、裏面照射で1/3〜1/2段は上なので、合わせると2/3〜5/6段上だが、画素数が少し多いから、1/2段程度上の評価で概ね正しい
    ③ココでは余り触れてないが、インナーズームになってるのは有利に思える
    元々軽いので大した重量増にはならないし
    昨年5月に特許公開
    その際にもう一つRF20-50mm F4-5.6が公開
    もしかしたら、コレもPZでインナーズームになる可能性があり、更に6月頃に出ると予想されるR6ⅢやR8のキットレンズになる可能性も十分あるだろう
    ④どちらにしてもボディ単体で約350ドルの差、35%安いのは、特にこの価格帯では大きい
    4/1に予約開始なので、その時点で小売店の販売価格は判明するが、キヤノンオンラインショップ価格からすると税込10.2万程度になる見込
    ほぼR50と同等価格
    コレならソニーとの比較のみならず、天下を取れる設定
    ソニーへの後出しジャンケンが成功
    ソニーは今更APSCの裏面照射変更路線は不可避

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