Nikon Z50IIレビュー
ニコンのNikon Z50IIに関するレビューがそろそろ多く公開され始めています。今回のレビューではどのように評価されているのか詳しくお伝えします。
2024年の新モデルであるNikon Z50IIは5年前のオリジナルモデルの強力な改良版で、最新のEXPEED 7プロセッサを採用したことで、Nikon Z6IIIのミニチュア版のような印象を与えている。
Nikon Z50IIは静止画写真家よりもVloggerやコンテンツクリエイターを明らかにターゲットにしており、ほぼすべての主要なアップデートがスマホからのステップアップしようとするコンテンツクリエイターの仕事を楽にさせることを目的としている。
4k 60pと1080 120pモード、10bit H.265、N-Log、製品レビュー専用モード、2倍の高解像度ズーム、2時間の録画制限を搭載しているNikon Z50IIは、簡単なライブストリーミングやPlug and Playのウェブカメラとしての仕様にも対応している。
写真性能については、5年の間隔があったにも関わらず2090万画素のAPS-Cセンサーを引き続き利用しているため、オリジナルと非常に似ている。そのため、コンテンツクリエイターではなくハイブリッド撮影者であれば、Nikon Z50も検討する価値があるだろう。
とはいえ、Nikon Z8、Nikon Z9と全く同じ被写体検出と動作(鳥の認識も含む)が含まれており、30コマ/秒の連写撮影や便利なプリキャプチャ機能があるため、クロップセンサーのNikon Z50IIは予算に優しいバードウォッチングや野生動物撮影の強力なカメラと言えるだろう。
その一方で、カメラが一般的に成功したコントロールレイアウトの見直しや、改善されたEVF、より汎用的なバリアングル液晶を採用しているにも関わらず、AFジョイスティックが引き続き搭載されていないのは非常に残念だ。
他の目立った欠点は、Nikon Z50から引き続き存在するもので、具体的にはボディ内手ぶれ補正がないことだ。これはより高級なフルサイズのNikon Z6、Nikon Z7では提供されている機能だ。またAPS-C用レンズの非常に限定されたラインナップも問題だ。
APS-Cセンサーのカメラが発売されてから5年が経過したが、ニコンは未だに不可解なことにネイティブレンズを5本しか製造していない。確かに、現在はサードパーティレンズメーカというオプションもいくつか存在しているが、ニコンがエントリークラスのカメラをフルサイズへの入り口と考えているのは明らかだ。
これは残念なことだ。なぜなら、新しいNikon Z50IIはその価格や立ち位置が初めに示唆する以上に、動画と写真の両方において非常に能力が高いからだ。
ニコンは910ドルのエントリークラスの製品に最先端の技術を導入するという勇気ある決断を下したが、今こそ(ついに)より高品質なレンズの選択肢を提供する必要がある。
指摘されるセンサー画素数とボディ内手ぶれ補正
Nikon Z50IIのレビューが公開されています。上記はまとめ部分で、より詳細なレビューがありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、レビューではやはりEXPEED 7プロセッサを採用したことによるAF性能の向上、コスパが良いことが褒められていますね。そして相変わらず他のレビューと同様に指摘されているのは、センサーの画素数の少なさとボディ内手ぶれ補正がないことです。
個人的には、これまでカメラを利用した経験からはキットレンズの標準ズームを利用しているぐらいの焦点距離なら、手振れ補正がなくてもまったく気にならないのですが、レンズ内手振れ補正がないレンズで動画を撮影する場合にはボディ内手ぶれ補正が欲しいと考える人もいると思いますね。しかし、このあたりはコストとの兼ね合いだから仕方が無いのかもしれません。
今回のレビューで面白いのは、Nikon Z50IIが動画撮影者をターゲットにして開発されたという指摘です。これは他のレビューではなく、今回のレビューを読んで、そういう見方もあるのかなと思いました。EXPEED 7を搭載したことで、動画の機能もかなり向上しているというのは確かにその通りですね。
また、欠点の一つとして、このレビューではジョイスティックがないことを指摘しています。そのためAFポイントを十字ボタンで行わなければならないので不便だとしています。
またファインダーで撮影するときに、背面液晶を利用してAFポイントを設定することもできないと指摘しています。実は背面液晶をタッチしてAFポイントを移動させフォーカスを合わせることは可能です。しかし、EVFをのぞき込みながら、背面液晶を指でスワイプしてAFポイントを移動させることができないことを指摘しているのだろうと思いますね。この機能があれば、ジョイスティックやジョイパッドのある程度の代替となるので、この機能は将来的にぜひ搭載して欲しい機能だと思います。
というわけで、案外、評価が高いNikon Z50IIですが、キットレンズも性能が高いので、今後もZ50と同様にベストセラーになるかどうか気になりますね。
さらに「Nikon Z50II本日発売で供給状況判明 キットによっては納期は約4ヶ月に」ではZ50IIの納期について詳しくお伝えします。
センサーサイズ | APS-Cサイズ/DXフォーマット |
有効画素数 | 2088万画素 |
センサークリーニング | - |
イメージプロセッサ | EXPEED 7 |
手ぶれ補正 | レンズシフト方式 |
高速連続撮影 | 約11コマ/秒 ハイスピードフレームキャプチャ時約30コマ/秒 |
動画撮影 | 最大4k 60p |
シャッター速度 | メカシャッター:最大30秒~1/4000秒 |
ISO | 標準:100~51,200 |
フォーカスポイント | シングルポイントAF: 209点 オートエリアAF:231点 |
EVF | 0.39型 約236万ドット |
背面液晶 | 3.2型バリアングルタッチパネル式液晶 約104万ドット |
メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-II対応 シングルスロット |
サイズ | 約127×96.8×66.5mm |
重量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約550g |
(source)PhotographyBlog
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コメント
コメント一覧 (2件)
両方所有していますが、Z50ⅡがZ6Ⅲのミニチュア版というならば、早くZ6Ⅲに鳥専用認識のファームウェア更新をお願いします。
鳥専用認識をZ6Ⅲに追加しちゃうと、Z8と性能が同じになるんですかね?
Z6Ⅲの所有者としては、納得のいかない状態になってます。
>EVFをのぞき込みながら、背面液晶を指でスワイプしてAFポイントを移動させることができないことを指摘しているのだろうと思います…
この記事のライター様はじめYouTuberの多くの方が、勘違いやジョイスティックがないことをデメリットとしていますが、メニューf4「タッチFn」設定を「on」、機能「AF」を割り当てることによりEVFを覗いたままAFポイントを操作可能です。
Z9・Z8のサブ機として野鳥撮影用として購入した実機で確認しました。D5500、D5600で使っていて便利だと思っていたが初代Z50で省略されて残念に思っていましたが復活を喜んでおります。
しかも、かなり進化しておりタッチFnの範囲や縦位置・横位置の設定などなど細かいところまで設定可能となっています。
手袋するとダメですが、ぜひお試しいただきたいと思います。