X-M5のオートふぉかすは本当に優秀なのか?
X-M5のオートフォーカスの性能評価には注意する必要があるという記事が公開されています。なぜオートフォーカスの性能の評価には注意が必要なのか、この記事で詳しくお伝えします。
富士フイルムX-M5のオートフォーカスがどれほど優れているのか評価することは難しい。
なぜか?
本当の問題は性能がレビュアーが使用しているベータファームウェアのバージョンによって異なることだ。
発売前の段階で、富士フイルムはプロトタイプのファームウェアを頻繁に更新しており、時には1日に複数回も行われることがある。そのため、9月中旬にカメラをテストした人と10月中旬にテストした人では、結果が大きく異なる可能性がある。
また、レビュアーはすべての新ファームの更新後に再テストを行うことができないため、現在のオートフォーカスの性能評価には注意が必要だ。どのファームウェアのバージョンでテストされたのか不明だからだ。
そのため、一部の人はX-M5のオートフォーカスは他のXシリーズのカメラと同じぐらいだと主張し、他の人はXシリーズの中で最高のオートフォーカス性能を提供しているという状況が生じる可能性がある。
評価が難しいX-M5のAF性能
X-M5のオートフォーカスの性能を評価するには注意が必要という記事が公開されているわけですが、これだけでは意味がよくわからないと思いますので解説したいと思います。
まず、YoutubeでX-M5のオートフォーカス性能はフラッグシップのX-H2Sよりも優れているという動画が公開されていることを念頭に置いてこの記事は記述されています。
富士フイルムのカメラは、これまで新ファームを適用するたびにオートフォーカス性能が劣化していったということで話題になっています。そして富士フイルムはこの問題が発生していることを認識していて、解決策を検討し新ファームで修正すると述べています。

この”解決策”はX-M5のファームにも適用されているはずで、きっとX-M5のオートフォーカス性能は素晴らしいものになるはずだという憶測も流れていました。Youtubeでは実際にX-H2Sよりもオートフォーカスは優れていたとして、富士フイルムユーザとしては喜べる内容となっています。
しかし、富士フイルムのカメラのオートフォーカス性能が悪化する問題は、新ファームを適用するごとに悪化していくというものでした。そのため、どのバージョンのファームウェアが適用されているカメラと比較することで結果が異なる可能性があるというのが、この記事の主題になります。
つまり、X-M5に関しても新ファームを適用していくごとに、どんどんオートフォーカス性能が悪化していく可能性があり、どのバージョンのものでテストするかで結果が変わってくると主張しているわけですね。ファームウェアが発売前のベータバージョンのものであっても、さらに次々と新しいベータバージョンのファームを更新していくごとにオートフォーカス性能が悪化していく可能性もあるのではと指摘しており、どのバージョンのもので比較されているかは重要ということになります。
そうなると、X-M5の製品版の最終仕様でも、今後、リリースされる次のバージョンのファームウェアを適用するとオートフォーカス性能が悪化する可能性もでてくるので、比較するのは非常に困難になりそうですよね。さらにユーザとしても、新ファームの適用でオートフォーカス性能が悪化していくのかどうかは予見できないので、少し購入をためらう理由にもなってしまいそうです。
実際にどうなるかは、X-H2Sなどの他のカメラでオートフォーカス性能が修正された新ファームを待たないとわからないのかもしれません。
さらに「富士フイルムの”ミステリアス”なカメラは1インチセンサーのハーフフレームカメラか?」では富士フイルムの不思議なカメラの噂について詳しくお伝えします。
| センサーサイズ | APS-C X-Trans CMOS 4センサー |
| 画素数 | 約2610万画素 |
| センサークリーニング | 圧電素子による超音波方式 |
| イメージプロセッサ | X-Processor 5 |
| 手ぶれ補正 | 電子防振(動画のみ) |
| 手ぶれ補正効果 | - |
| 高速連続撮影 | 電子シャッター:約30コマ/秒 (1.25x クロップ)、約20コマ/秒 メカシャッター:約5.0コマ/秒 |
| 動画撮影 | 6.2k 30p、4k 60p |
| シャッター速度 | 電子シャッター:15分〜1/32000秒(S/Mモード) メカシャッター:15分〜1/4000秒(S/Mモード) |
| ISO | 160~12800 |
| フォーカスポイント | 13×9 / 25×17のエリア選択 |
| EVF | - |
| 背面液晶 | 3.0インチ 約104万ドット バリアングル式 タッチ可能 |
| メモリカードスロット | SD×1 USH-I対応 |
| サイズ | 11.9×66.6×38.0mm |
| 重量 | 約355g |
(via)FujiRumors
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