OM-1とOM-1 Mark IIの比較
OM-1とその後継機OM-1 Mark IIの比較について、主要な仕様の違いをまとめてみました。TruePic XイメージプロセッサやAFシステムの進化、AI被写体認識の向上など、技術革新が目覚ましいOMデジタルの最新動向を探ります。
| 仕様 | OM-1 | OM-1 Mark II |
| イメージプロセッサ | TruePic X | OM-1と同じだが再設計されている |
| AFシステム | 被写体検出能力の向上 | |
| AI被写体認識AF | 動物、鳥、車、バイク、飛行機、ヘリコプター、鉄道 | 人物、動物、鳥、車、バイク、飛行機、ヘリコプター、鉄道 |
| 顔・瞳認識AF | ○ | ×(AI被写体認識AFに統合) |
| ライブND | ND2~ND64 | ND2~ND128 |
| ライブGND | × | ○ |
| 手振れ補正 | 最大8段 | 最大8.5段 |
| バッファサイズ | 電子シャッター時20コマ/秒でRAW 108コマ | 50コマ/秒でRAW 256コマ/秒 |
| Webカメラ | OM Webcam接続が必要 | UVC/UAC対応 |
| 撮影可能コマ数 | 約520コマ | 約500コマ |
| 付属フラッシュ | ○ FL-LM3 | × |
| マルチショットRAW | 5000万画素 | 8000万画素まで |
| 縦位置動画 | × | ○ |
基本的にはマイナーチェンジか
OM-1とOM-1 Mark IIの仕様の違いについて簡単にまとめてみました。
大きな変化としては深層学習によるAI機能が向上し、被写体認識能力がかなり向上しているようです。カメラのメモリ(画像バッファではなく)が拡張され、よりアルゴリズムが高速に動作するようになり、被写体の認識能力が向上したと言われています。
そのため、顔・瞳認識AFがなくなり、AI被写体認識AFに人物が統合され、より様々なものを認識できるようになっているようですね。
さらにバッファも増設されたため、連続撮影枚数もかなり増えていることがわかります。
また、新たな機能としてはライブGNDが追加され、NDフィルターの段数変えて連写し、それを合成するといった、いわゆるコンピュテーショナルフォトグラフィが可能となっているようです。
一方で、発売から2年で新たなカメラとして発売され、製品の仕様もあまり変化がないことから、がっかりしている人も多いようですね。OM-1 Mark IIはOM-1で使用していたオリンパスロゴが使えなくなったので発売されたとも言われていますが、もし仮にこれが事実だとして、この状況を知らない人がみたら、なぜOM-1 Mark IIを発売したのかと疑問に思う人もいるかもしれません。
とりあえず簡単にまとめてみましたが、他にも違うところがあるよと気づいた方がいたら教えてくれると嬉しいです。
さらに「OMデジタルのレンズロードマップ更新 予定されていたレンズが消えた!?」では、ロードマップから発売予定のレンズが消えていることについて詳しくお伝えしています。
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(記事元)https://jp.omsystem.com/product/dslr/om-omd/om/om1mk2/index.html


コメント
コメント一覧 (0件)
販売店やインフルエンサーの「さらなる進化!」みたいなコメントが大変に空虚です。そうやって持ち上げるのが仕事とは言え、苦労は察するに余りあるというか。
この内容なら新型など出さず、有償でもいいからOM-1にファームアップを提供&為替と原材料理由で新品値上げの方が余程マシに思えます。でも、OLYMPUSロゴを付けたばっかりにそれが叶わなくなったんでしょう。
OM-5の時に感じた「終わりの始まり」を超えて、いよいよ「終わり」が見えてきたように思います。
内部処理を高速にしバッファーを増やし少し機能を追加した
といった印象ですね。
これは他社も新型が出る度に行っている方法と同じですね。
一応、正常進化モデルと考えて良さそうです。
「内部処理を高速にしバッファーを増やし少し機能を追加することは他社もやっている事」なので特段責められることではないでしょうが、仮にもメーカーの旗艦機を2年という短いスパンで、目立った追加はRAM増設、AF強化に関しては各社ファームアップで対応しているような内容を次機種をリリースするということで対応していることがユーザーからの不信感を買っているのでは?(AF強化にRAM増設はあまり関係無さそうですし)
外野や潤沢に資金があるプロ、セミプロユーザーからすれば大した問題ではないかもしれませんが、これが常態化すればボリュームゾーンの趣味層から顧客離れを加速させる恐れもあります。
オリンパスの商標使用権が切れたからロゴを変えるのに合わせて若干のアップデートをしたのだと思いますが、SONYのα7R4Aは背面液晶だけ変更し高い値段で出して来た時、個人的には有償でもよいので背面液晶を交換したかったのですが、世間では騒がれもしませんでした。
名称を考えるなり、説明をしっかりとすれば良かっただけかとも思われますが、対応が惜しいですね。