タムロン 新レンズの特許
概要
【出願人】
【氏名又は名称】株式会社タムロン
【課題】
高い光学性能を有し、かつ高変倍比化および小型化を実現可能なズームレンズおよび撮像装置を提供する。
【背景技術】
固体撮像素子を用いた撮像装置が広く普及している。このような撮像装置として、例えば、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、放送用カメラ、監視カメラおよび車載カメラなど、種々のものが知られている。いずれの撮像装置においても大口径比であり、全系が小型で、高い光学性能を有するズームレンズに対する市場の要求は強い。
主な実施例
| 項目 | 広角端 | 中間 | 望遠端 |
|---|---|---|---|
| f | 51.50 | 173.26 | 581.53 |
| FNo. | 4.65 | 6.29 | 7.30 |
| ω | 22.49 | 6.79 | 2.05 |
| Y | 21.63 | 21.63 | 21.63 |
超望遠ズームの特許か
タムロンが新レンズの特許を出願していることが明らかになりました。特許の概要、主な実施例を引用したものになりますので、すべては本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
タムロンが出願している今回の特許は、50-600mm f/4.6-7.3という超高倍率・超望遠ズームレンズの特許となるようです。像高から、このズームレンズはフルサイズ用のレンズとなっているようです。具体的にどのような特許なのか、中身を見ていきましょう(当サイトの解釈です)。
今回の特許をみると、ズームレンズの設計で長年課題とされてきた「高倍率化」「高い光学性能」「鏡筒の小型化」という三つの要求を同時に満たすための構成が示されていることがわかります。ズームレンズは広角端から望遠端まで複数のレンズ群が複雑に動くため、変倍に伴って収差が増えやすく、また高倍率化を図ろうとすると鏡筒が大型化しがちです。従来の構成では、どこか一つを優先すると別の性能が犠牲になることが多く、設計の難しさが残されているとされています。
この特許では、レンズ群の配置と動かし方を丁寧に調整することで、広角端ではレトロフォーカス的な構成を取りつつ、望遠端ではテレフォト的な性格を強め、全域で収差を抑えながら鏡筒を短くするという方向が採られているとされています。前側と後側を二つの大きなブロックに分け、広角側の画角形成と望遠側の光束整理を役割分担させることで、ズーム全域での画質と小型化を両立させる狙いがあるようです。
フォーカスについては、特許の記述から明確に インナーフォーカス方式 であることがわかります。フォーカス時に動くのは後側に配置された小さなフォーカス専用ブロックだけで、鏡筒の外側が伸び縮みすることはありません。光束が収束した後にフォーカス群が置かれているためレンズ径を小さくでき、軽量化によって高速AFが実現しやすくなるとされています。
また、フォーカス群が後側にあることでフォーカス時の画角変動が抑えられ、動画撮影時のトラッキングAFにも適したズームレンズになると説明されています。動画撮影ではフォーカス時の画角変動が非常に気になるため、この構成は実用上大きな意味を持ちます。
ズーミング時には前側と後側の間隔が変化するように内部のレンズ群が動きますが、鏡筒外側が伸びるかどうかは特許では明記されていません。ただし、レンズ群の数を抑え、ズーミング時に動く群を最大でも六つ以下に制限し、鏡筒の太さを抑える方向が示されているため、鏡筒外側を伸ばすよりも内部だけでズームを成立させる インナーズーム構造 がもっとも自然だと考えられます。
つまり、全長が完全に不変とまでは書かれていないものの、鏡筒外側は固定で内部だけが動く構造になる可能性が高いということになります。
特許の後側ブロックには、像ブレを補正するための専用レンズ群が組み込まれていると記されています。特許ではこれを防振レンズ群としており、光軸に直交する方向へ移動することで像ブレを補正する仕組みになっています。これは一般的な光学式手振れ補正そのものです。
防振レンズ群は小型化を強く意識した構成になっており、一枚の単レンズまたは接合レンズで構成することが望ましいとされています。光束が収束した後に配置されているためレンズ径を小さくでき、補正ユニットを軽量化しやすいというメリットがあります。ズームレンズの小型化と手振れ補正の両立を図るための配置ということになるようです。
まとめると、高倍率ながら高画質を維持し、さらに小型化を同時に実現できるデジタルカメラ用の高倍率ズームレンズであることがわかりますね。50mmスタートなので標準から超望遠までをこの1本のレンズで賄うことができることになります。特に選手が近くに寄ってくることがあるフィールドスポーツなどて便利に利用できるレンズになるかもしれませんね。また、最近流行の望遠端が50mmとなる広角ズームを用意すれば2本のレンズで超広角から超望遠までをカバーできることになりますね。
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コメント
コメント一覧 (3件)
SIGMA 60-600mm F4.5-6.3 DG DN OS Sports(約2,485g:最安27万円)の対抗馬でしょうから、販売される可能性は非常に高いと思われます。
SONYの買収が話題となる中、このレンズが何マウントで出るのか、気になるところであります。
あとは、お値段ですね。
12-20mmが30万円以上という非タムロン価格で販売されたことから、このレンズも純正超えの可能性すらありそうです。
貧乏人にはViltroxしか買えなくなる時代が到来しそうです…
全長がないのが困りますね。図が正しいとして、レンズ口径との比率からいって、特に全長が短いわけではなさそうですけれども。シグマの60-600は価格comではパッとせずですが、世界的にはどうなのかは気になります。しかしタムロンには、現状の150-500mmの後継を期待したいところで、どのような仕様で来るかに興味なのですが、情報は無いのでしょうかね。
タムロンは50mmスタートにこだわるなぁ〜
12倍の600mmとかすげぇけど、3kg近くにならないの?
にしてもいくらで売るつもり何だろ?
まさかの24万円1500ドル相当?
2.5kg切らないと厳しい気はする
600mmでF7.3だと82mm台
フィルターは95mmになるのかなぁ?
86mmのフィルターって余り売ってなくて、95mmは2万円するイメージ