キヤノン 複合型光学素子利用 80mm f/1.6、20-40mm f/4-6の特許

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キヤノン 新レンズの特許

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概要

【課題】
複合型光学素子を用いた良好な光学系が求められている。

【背景技術】
撮像に用いられる光学系には、全長短縮と軽量化のために、各レンズの屈折力を強める一方、その結果として発生する諸収差を非球面レンズを用いて低減するものがある。非球面レンズには、ガラスレンズに非球面を形成する樹脂層を設けた複合型光学素子がある。特許文献1、2には、複合型光学素子を用いた光学系が開示されている。

【発明の効果】
本発明によれば、複合型光学素子を用いた良好な光学系を提供することができる。

主な実施例

項目
焦点距離51.70
Fナンバー1.24
半画角(°)22.71
像高21.64
レンズ全長96.19
BF37.67
項目
焦点距離82.51
Fナンバー1.57
半画角(°)14.69
像高21.64
レンズ全長119.24
BF42.06
項目広角中間望遠
焦点距離20.6027.8938.80
Fナンバー4.104.996.16
半画角(°)46.4037.8029.14
像高21.6421.6421.64
レンズ全長101.91101.91101.91
BF22.0622.0622.06
項目広角中間望遠
焦点距離24.4835.7647.04
Fナンバー4.124.995.88
半画角(°)41.4731.1724.70
像高21.6421.6421.64
レンズ全長103.03102.63107.72
BF22.1222.1222.12
項目広角中間望遠
焦点距離102.62180.19388.00
Fナンバー5.776.908.24
半画角(°)11.916.853.19
像高21.6421.6421.64
レンズ全長179.91219.32258.73
BF38.5161.41102.12

複合型レンズを利用した交換レンズ

キヤノンがデジタルカメラ用の新たな交換レンズの特許を出願していることが明らかになりました。今回の特許は単焦点、ズームレンズの両方とも実施例に含まれている珍しい特許ですね。主な実施例は上記に記述した通りで、まとめると以下のようなレンズの特許ということになりそうです。

  • 50mm f/1.2
  • 80mm f/1.2
  • 20-40mm f/4.0-6.0
  • 24-50mm f/4.0-5.8
  • 100-400mm f/5.8-8.2

いずれも像高やバックフォーカスからフルサイズミラーレスデジタルカメラ用のレンズと言えそうです。どうやら新素材をレンズ部品として採用した新たなレンズのようですが、どのようなレンズなのか具体的に見ていきましょう(当サイトの解釈です)。

One Point!:バックフォーカス レンズの後ろの光学的な焦点位置からセンサーまでの距離のことだよ。レンズ設計で重要な値で、これが合わないとピントが合わなくなるんだ。

この特許は、ガラスレンズの前後に樹脂レンズを貼り合わせた複合型光学素子を使い、小型化と高い光学性能を両立させるための“新しいレンズ構造そのもの”を示した技術特許のようです。ここで示されている実施例は、製品としての完成形というより、この複合レンズがどのような光学系に応用できるのかを検証するためのテストデータに近い印象がありますね。

One Point!:複合型光学素子 ガラスと樹脂を貼り合わせて1つのレンズにした構造だよ。軽く作れたり、収差補正の自由度が上がるのが特徴なんだ。

実施例には、明るい単焦点レンズから、標準域のズーム、さらには望遠ズームまで幅広い光学系が並んでいますが、これは特定の製品を想定しているわけではなく、複合レンズの適用範囲を示すための“サンプル集”のような位置づけと考えられます。この実施例をみると焦点距離やF値の設定は製品としてはやや不自然で、実際の市場性よりも技術検証を優先した構成になっています。実際に単焦点レンズのレンズ構成図をみると極めてシンプルなダブルガウスタイプの構成になっています。

特にズームレンズの実施例では、F値がF5.7〜F8.2とかなり控えめで、明るさよりも安定性を重視した設計が採用されています。複合レンズは樹脂部分が温度変化で変形しやすいと言われていて、明るいズームのように光線が急角度で入る構成では弱点が出やすいため、あえて暗めのF値で評価していると考えられますね。ズーム比も控えめで、全長も製品としては長めに設定されていることから、これは“複合レンズをズームに適用した場合の挙動を確認するための実験的な例”と見るのが妥当だと思われます。

One Point!:樹脂レンズの温度変化 樹脂は熱で形が変わりやすい素材だから、気温が変わると光の通り方が変わりやすいんだ。これをどう抑えるかが技術のポイントになるよ。

しかし、単焦点の実施例ではF1.24やF1.57といった明るいレンズも示されており、複合レンズを使うことで明るさと小型化を両立できる可能性を示しています。ガラスレンズの前後に樹脂レンズを貼り合わせる三層構造は、非球面形状を作りやすく、収差補正の自由度が高いという利点があります。樹脂レンズの厚み比や屈折率差を細かく調整することで、温度変化に強い光学系を実現することも、この特許の重要なポイントです。

One Point!:非球面レンズ 球ではない曲面を持つレンズで、収差を効率よく補正できるんだ。樹脂はこの形を作りやすいから複合レンズと相性がいいよ。

この特許は実験をもとにして判明したものを特許として出願しているようですが、将来的には、この複合レンズ技術が固定レンズ型カメラや軽量なミラーレス用レンズに応用される可能性があり、今後の展開が気になる特許だと言えそうです。

さらにキヤノンの新レンズの噂を「キヤノン “世界初”のレンズ2本計画中? 一つはRF24-70mm F2か?」で詳しくお伝えします。

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