キヤノンの視線操作システムの特許
キヤノンが視線操作システムの特許が明らかになっています。特許の具体的な内容は、こちらからご覧いただけます。
キヤノンでは視線入力対応ファインダーと呼んでいるようですが、このシステムはキヤノンによれば、「静止画撮影時、ファインダーを覗いた瞳の動きを検知し、見ている位置にAFポイントが移動。マルチコントローラーよりも素早くAFフレームを操作可能。被写体を素早く切り替える際にも有効。」というシステムです。
被写体を目で追うと、それをカメラが判断し、自動的にAFポイントを移動させることができるということだと思います。これまでは、ジョイスティック、ジョイパッド、タッチパッドなどでAFポイントを動かしていたわけですが、操作に慣れないと行きすぎてしまったり、移動させるのが非常に難しい場合がありました。特に、最近はミラーレス化でAFポイントの数がめちゃくちゃ増えていますので、タッチパッドで1セルごと動かしていくのには限界があります。
そこで視線操作システムがあれば、瞳を認識して、瞳が見ている場所にピンポイントでAFポイントを移動させることができるようになりますので、非常に便利に利用できる可能性がありますよね。カメラの認識機能も重要ですが、人間の認識機能のほうが高いでしょうから、人間の目にあわせてAFポイントが動けば完璧に近いカメラになるのではないのかな?と思います。
気になる特許の内容は?
特許の内容を少し読んでみたのですが、何かしらの特殊なことが記述されているわけではなく、EVFの最適な配置などについての特許となっているようです。
これまでも視線操作EVFの特許などはでているようですが、実用的な構造ではないらしく、実際に搭載したときの、例えばゴミの影響を防止する仕組みですとか、他のカメラの部品と干渉しないような配置についての最適化というような内容になっているようです。
このシステムが一般化すれば、次第にキヤノンの下位のカメラにも降りてくる技術だと思いますので、これなら新製品を購入してもいいかな?と思える技術だと思いますね。実際にどの程度の実用性があるのか?ということだけが気になります。
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コメント
コメント一覧 (1件)
EOS3で既に実用化されている技術(当時は早すぎた技術でしたが)なので目新しさは感じませんが、
このまま行けばAFに限らず脳波コントロール(BDI)でカメラ全体の操作もSFアニメの世界ではなく
現実世界で可能になりそうな感じですね。