EOS R1レビュー
EOS R1のレビューが掲載されています。この記事では、EOS R1がどのように評価されているのか詳しくお伝えします。
(前略)
EOS R1がスポーツおよびアクションの専門的なカメラであることは、すぐに明らかとなった。連写速度はRAW撮影しながら最大40コマ/秒に達する。若干の妥協点として、キヤノンの圧縮RAW形式での撮影が必要だが、画質は依然として優れており、速度はNikon Z8やNikon Z9よりも速い。バッファも非常に大きく、カメラが遅くなるまでは40コマ/秒を約10秒以上撮影することができる。デュアルのCFExpressカードは、バッファをすぐにクリアにする。
キヤノンは比較的に保守的な2400万画素のセンサーを採用した。これは報道向けには理想的だが、スタジオや風景撮影にはあまり向いていないかもしれない。しかし、これは非常に進化した積層型のセンサーで、これまで見た中で最も高速な読み出し速度のカメラの一つとなっている。電子シャッターは約1/350秒の読み取り速度で、フラッシュ同調速度は1/320秒となり、ローリングシャッター歪みの問題をほぼ排除する。メカシャッターは最大で12コマ/秒での連写ができ、これは尊敬に値するが、フラッシュ同調速度が1/200秒と遅いため、そもそもキヤノンがなぜメカシャッターをカメラに残したのか疑問だ。
(中略)
全てのフラッグシップカメラは特定のレベルのプロフェッショナルな写真家向けのニッチな製品であると言えるだろう。そして、その通りだ。しかし、Nikon Z9やα1のようなカメラは、様々な種類の写真を扱うことができ、耐久性やカスタマイズ性においても優れている。おそらく、EOS R1はあまりにも専門的になりすぎて、実際には不利になっているのかもしれない。私たちEOS R1をテストした多くの人々は、より多様性のあるEOS R5 Mark IIのほうが有用だと感じていた。EOS R1はすでにEOS R3が踏破した領域をカバーしているようだ。
とはいえ、EOS R1はその機能において素晴らしい性能を発揮する。α9 IIIを除けば、ほぼすべてのカメラよりも速く撮影することができ、頑丈で信頼性が高く、長期間、ノンストップで撮影することができる。オートフォーカスは信頼性が高く、様々な被写体を追尾することが得意だ。キヤノンは優れたスポーツ向けのレンズも製造しており、EOS R1はそれを最大限に活用している。
EOS R1はスポーツジャーナリズムのカメラとして理想的であり、野生動物の撮影にも一定の使用が見込まれる。このような写真に興味があり、6300ドルを支払う価値があると思うなら、EOS R1はあなたにとって完璧なツールであるかもしれない。
(後略)
EOS R1は専門的になりすぎた?
キヤノンのEOS R1に関するレビューが公開されています。上記は一部を引用したものになり、より詳細なレビューやサンプル画像などがありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
レビューでは、プリキャプチャでの撮影や、新しいAFシステムにより、キヤノンのカメラの中でも最もヒット率が高いカメラになったと評価されており、その性能はさすがフラッグシップカメラと言えるものになっていることがわかります。
しかし、やはりどこでも触れられているように画素数が少ないことについてを指摘していますね。画素数が少ないことで、風景やスタジオでの撮影には不向きなものの、そもそもこれはスポーツ写真などに向けて開発されたカメラであり、画素数が少ないことは読み取り速度の向上にもつながっていて、ローリングシャッター歪みの軽減にも役立っているという指摘をしています。
従って、EOS R1はやや専門的になりすぎてしまい、万能的に使えるカメラではなくなってしまったかもしれないが、その専門分野の中で最も性能を発揮するカメラとなっているということが言えるのかもしれません。
Nikon Z 9 | EOS R1 | |
イメージセンサー | 4571万画素 裏面照射積層型 | 2410万画素 裏面照射積層型 |
エリア全域でのクロスAF | - | 対応 |
イメージプロセッサ | EXPEED 7 | DIGIC X + DIGICアクセラレータ |
常用ISO | 64-25600(拡張32-124000) | 100-102400(拡張50-409600) |
フォーカスポイント | 493点 | 1053点 |
メカシャッター | - | 対応 |
動画(最大) | 8K 30p、4k 120p | 6k 60p、4k 60p |
EVF | 0.5インチ 369万ドット | 0.64インチ 944万ドット |
視線入力AF | - | 対応 |
背面液晶 | 3.2インチ 210万ドットタッチ式4軸チルト | 3.2インチ 210万ドットタッチ式バリアングル |
ボディ内手ぶれ補正効果 | 6.0段 | 中央8.5、周辺7.5段 |
連続撮影(電子シャッター) | 20コマ(4570万画素、RAW) 30コマ(4570万画素) 120コマ/秒(1100万画素) | 40コマ(2410万画素) |
メモリカード | デュアルCFExpress Type B/XQDスロット | デュアルCFExpress Type Bスロット |
バッテリー | EN-EL18d | LP-E19 |
シャッター速度(電子シャッター) | 1/32000~30秒 | 1/64000~30秒 |
シャッター速度(メカシャッター) | - | 1/8000~30秒 |
シンクロ同調(電子シャッター) | 1/250秒 | 1/320秒 |
マイク端子 | 対応 | 対応 |
ヘッドホン端子 | 対応 | 対応 |
GPS | 対応 | 対応 |
最大画像サイズ | 8256×5504ピクセル | 6000×4000ピクセル |
測距可能輝度 | -7~19 EV | -7.5~21 EV |
バッテリー寿命 | 700コマ | 530コマ |
WiFi 6G | - | 対応 |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 |
サイズ | 1340g、149×150×91mm | 1115g、158×150×87 mm |
価格 | 店頭予想約70万円前後 | キヤノン公式108万9000円 |
(via)PetaPixel
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コメント
コメント一覧 (3件)
R3が来年の今頃、2021/11発売なので4年経つ
R3Ⅱはその頃に発売されると予想されるが、どのレベル迄R1を踏襲するのか興味深い
差を付けるのが難しくなる
EVFと連写コマ速位しか差が付けられなくなると予想
ただ是非EVFは944万ドット採用して欲しい
連写コマ速は30コマでも良いけど
それで5000ドルで販売されるなら、売れると思う
5500ドルで販売されるなら、6300ドルのR1に流れる気がする
1300ドルだと約20万
その位の値差は必要だろうなぁ
R1が売れてるなら、R3Ⅱの発売を少し遅らせても良いけど
2026年の春とかに
キヤノンは動体撮影用のプロ用フラッグシップ機は2千万画素台で行くのでしょうね。
ニコンやソニーとは違う方向性で行くつもりなんでしょうか。
ソニーにはα9Ⅲもありますので、キヤノンがR1S(6千万画素台)、ニコンがZ9H(2千万画素台)を今と同筐体で用意すれば面白そうです。
ただ、そう考えてもR1、R3の2機種も必要なのかと少し不思議な気もします。
いずれにしても、Z9やα1は様々な種類の写真を扱うことができ、耐久性やカスタマイズ性においても優れててR1はあまりにも専門的になりすぎて、実際には不利になっているのかもしれないとか言ってる根拠って一体何なの?
特殊なメモリーカード使用してる訳でもなく、特殊なファイルを使用してる訳でもない
JPEG、HIEFに通常のRAW使ってるだけ
唯一キヤノンオリジナルなのは圧縮RAWのC-RAWだけであり、その様な圧縮RAWは各カメラ会社には必ずあり、キヤノンだけの話じゃない
そうするとキヤノンだけ逸脱してる様な内容なんてない
にも関わらず、あたかもキヤノンが特殊みたいな言い方おかしくないか?
しかも機能進化させると専門的になり過ぎると文句言うのは筋違いだろ
クロス測距になったり、40コマ連写可能になるのが専門的になり過ぎて良くないとでも言うのか?
それはカメラの進化に対する冒涜にしか思えないわ