EOS R5とEOS R5 Mark IIの仕様の違い
EOS R5 Mark IIが発表されました。期待以上だったところ、残念なところ、人それぞれ感じた部分があったかもしれません。今回はEOS R5とEOS R5 Mark IIの仕様の違いをまとめてみました。
なお以下はすべての仕様の違う部分を取り上げているわけではなく、また一部には特定の条件付きの仕様もありますので、詳細は実際の仕様をみて確認してください。
それでは仕様の違う部分をみてみます。
EOS R5 Mark II | EOS R5 | |
センサー | 裏面照射積層CMOSセンサー | CMOSセンサー |
---|---|---|
アクセラレータ | 搭載 | |
静止画記録タイプ | JPEG、HEIF、RAW、C-RAW | JPEG、HEIF、RAW、DPRAW、C-RAW |
動画記録タイプ | RAW、XF-HEVC S YCC422 10bit、XF-HEVC S YCC420 10bit、XF-AVC S YCC422 10bit、XF-AVC S YCC420 8bit、News Metadata | ALL-I、IPB、RAW |
フォーカスブリージング補正 | 対応 | |
視線入力 | 対応 | |
AFエリア分割数(動画) | 最大975分割(39×25) | 最大819分割(39×21) |
測距輝度範囲(静止画) | EV−6.5〜21 | EV‒6.0~20 |
測距輝度範囲(8k動画) | EV−4.5〜21 | EV‒3~20 |
AFエリア | スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、全域AF、フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) | 顔+追尾優先AF、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横) |
測光センサー(静止画) | 6144分割(96×64)測光 | 384分割(24×16)測光 |
シャッター(静止画) | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター、撮像素子によるローリングシャッター | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター |
電子シャッター(静止画) | 1/32000~30秒(条件あり) | 1/8000~30秒 |
電子シャッターシンクロ同調 | 1/160秒 | - |
電子先幕シンクロ同調 | 1/250秒 | 1/250秒 |
高速連続撮影 | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約30コマ/秒(電子シャッター) | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約20コマ/秒(電子シャッター) |
メカシャッター連続撮影可能枚数 | RAW:約230枚 | RAW:約66枚 |
手振れ補正効果 | 最大8.5段 | 最大8.0段 |
マルチアクセサリーシュー | 対応 | |
8k動画(最大) | 8k 60p | 8k 30p |
USB通信 | USB 10Gbps(SuperSpeed Plus USB/USB 3.2 Gen 2)相当 | SuperSpeed Plus USB(USB 3.1 Gen 2)相当 |
サイズ | 約138.5×101.2×93.5mm | 約138.5×97.5×88.0mm |
重量 | 約746g(バッテリー、カードを含む) | 約738g(バッテリー、カードを含む) |
WiFi 6Ghz | 対応 |
仕様表には現れない機能の違うところ
さらに仕様表には掲載されていない部分の機能の違いについて見ていきます。
- AcceleraTed Captureとディープラーニング技術を組み合わせた処理/解析技術
- デュアルピクセルインテリジェントAFを搭載
- カメラ内アップスケーリング機能
- ニューラルネットワークノイズ低減機能
- ローリングシャッター歪みがEOS R5の電子シャッターと比較し約40%に低減
- 静止画プリ連続撮影機能
- ブラックアウトフリー撮影
- 連続撮影中の約60fpsのEVF高速表示
- 交錯する被写体に対応したトラッキング
- アクション優先AF
- 登録人物優先AF
- 乗り物優先AF
さらに他にも追加機能がありますが、主要な機能としては上記のような機能に違いがあるようです。
目立つのはAF機能、被写体認識/追尾性能の向上です。AI機能を利用することで特定自分を登録して優先的に追尾したり、複数の人がいるときに人物が重なっても最初に追尾した人を迷わずに追尾し続けたりと、様々な撮影に応用できそうな機能が盛りだくさんです。
仕様的には、まさかの裏面照射積層型センサーが搭載され、これは長らく噂されていました。しかしEOS R5には搭載されないのではないかと思っていたので、積層型センサーの搭載は驚きでしたね。またAI技術も前から言われていましたが、DIGICアクセラレータといった新技術が搭載されるのも意外でした。
しかし、その分価格も非常に高くなっており、EOS R5の公式オンラインショップでの販売価格は税別で46万円でしたが、EOS R5 Mark IIは65万円となっています。ただ後者はおそらく税込みの価格なので、実質的な価格の差は15万円前後になるのかもしれません。そう考えるとセンサーが積層化してAFが優秀になったことで、かなりコスパが良いようにも感じますが、このあたりの判断は難しいそうですね。
(記事元)キヤノン
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コメント
コメント一覧 (1件)
個人的にはR5からR5IIへの進化は、スペックにない部分も含めて非常に大きいと感じます。もちろん実際に使ってみないと確証はありませんが、R6IIがかなりの部分を実績として証明していますので。