LUMIX GH7のダイナミックレンジテスト結果
パナソニックのGH7のダイナミックレンジの測定結果が公開されています。他のマイクロフォーサーズやLUMIX GH6と比較してどのような差があるのでしょうか?それではみてみましょう。
上記はダイナミックレンジテストの結果のグラフで、青色がLUMIX GH7です。参考に、OM-1 Mark II(黒色)とGH6(緑色)も表示させてみました。
比較するとGH7はGH6よりも低ISOでダイナミックレンジに優れていることがわかります。またOM-1 Mark IIよりもISO150以下ではかなり優秀になっていてダイナミックレンジの数値が高いことがわかりますね。しかし、ISO125以上になるとGH7とOM-1 Mark IIはほとんど同じ結果になることがわかります。
やっぱり一番の驚きはGH6と比較すると劇的にダイナミックレンジが改善していることがわかります。この結果から低ISOでの画質の向上が期待できそうな予感がしますね。
この結果は、GH6が4/3型Live MOS センサーだったのに対し、GH7が4/3型 裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサーを採用しており、センサーが変更されたことが一番大きな理由かもしれません。
さらに「LUMIX S9 担当者インタビュー なぜLUMIX S9を開発したのか??」ではLUMIX S9の企画意図について詳しくお伝えします。
LUMIX GH7の主な仕様
センサーサイズ | 4/3型 裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサー |
画素数 | 総画素数 約2,650万画素 |
センサークリーニング | センサーシフト方式、手動 |
イメージプロセッサ | 新世代ヴィーナスエンジン |
手ぶれ補正 | 撮像素子シフト方式、5軸補正、Dual I.S. 2対応 |
手ぶれ補正効果 | 7.5段 |
高速連続撮影 | メカシャッター時:14コマ/秒(AFS/MFのみ、AFCは不可)、10コマ/秒(AFC時)(LV) 電子シャッター時:75コマ/秒(AFS/MFのみ、AFCは不可)、60コマ/秒(AFS/AFC/MF) |
動画撮影 | 最大8k 30p、4k 120p |
シャッター速度 | メカシャッター:B(バルブ)最大約30分、 60~1/8,000秒 電子シャッター:B(バルブ)最大約60秒、60~1/32,000秒 |
ISO | 100 ~ 25600 (1/3、1EVステップ切り換え可能) 拡張:50 |
フォーカスポイント | 像面位相差AF(779点測距)と従来のコントラストAF(315点測距) |
EVF | 0.5型 約368万ドット |
背面液晶 | 3.0型3方向チルトタッチパネル式液晶 約148万ドット |
メモリカードスロット | CFExpress Type B、SDデュアルカードスロット |
サイズ | 幅 約138.4mm×高さ約100.3mm×奥行約99.6mm |
重量 | 約805g(本体、バッテリー、SDメモリーカード1枚含む)、約721g(本体のみ) |
(記事元)Photons to Photos
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コメント
コメント一覧 (4件)
とにかくGH6ってなんだったのだろう、という気がしてきます。確かに開発他の流れには難しい面ありでしょうが、GH5Ⅱも同様で、最近のFZ85Dも突然で、BGH他も今後どうなるんだろうだとか、とにかくわからないことだらけなわけですが。
GH7とG9IIはほぼ同じで、少しG9IIのダイナミックレンジが広いようで、APS-C比較でもはや大差ないレベルになっていますね。
APS-Cの位置づけを廉価版としているメーカーは、レンズのラインナップも全然なので、レンズを含めるとマイクロフォーサーズを選択した方が良さそうですね。
S5IIやG9IIより前(GH6まで)は、位相差AFセンサーはコントラストAFよりも画質が落ちるとか言い続けていたのは何だったのでしょうかね。
ほんとに何だったんでしょうねぇ、GH6とか画素欠損とか。画像処理が進化したからと言ってた気がしますが、他社・従来・位相差無しなどとの比較画像が公式から出てこないので、詭弁にしか聞こえないんですよね。
高ISOだとGH6比でカラーノイズが増えている、という投稿がXにあったので完全な上位互換でもないようですが……
DRの劇的な進歩は大きく、APS-C比較でも確かに見劣りしませんね。
メイン機に据えるならm4/3もあり、という一方、APS-Cを廉価版に位置付ける各社はフルサイズのサブとしてレンズ共用できるのが強みなので、むしろ戦う相手はAPS-C専業のフジだったり……?
まぁAPS-Cハイエンドとは差があるからそう簡単な話ではない、のかもですが……。
Panasonicのwebページでは、GH7が裏面照射型CMOSイメージセンサーと書いてあり、G9M2はLive MOSセンサーと書いてありますが、たぶん同じもので、GH6のセンサーの改良品と見られます(つまりGH6から裏面照射型)。
GH6のセンサーではISO800未満でダイナミックレンジブーストが効かない仕様だったのが、G9M2のセンサーではISO100(ベースISO感度)までダイナミックレンジブーストが効くようになったため、ISO800未満でのダイナミックレンジが改善したようです。
ただし、G9M2/GH7のwebページには「動画撮影において、60fpsを超える設定(スロー&クイック含む)、静止画撮影においてSH連写時、および1/15秒以上の低速のシャッタースピード時のISOとの組み合わせにより、ダイナミックレンジブーストは駆動しません。また、動画撮影において、60fpsを超える設定(スロー&クイック含む)の場合、ラチチュードは12+ストップとなります。」とあるので、条件によってはGH6のようなグラフになるかもしれません。
まあ、60コマ/秒で連写しているときにISO800以下のダイナミックレンジを気にする人もあまりいないとは思いますが…