すべてのハンディカムの生産完了
ソニーのデジタルビデオカメラ・ハンディカム唯一の現行モデルであった「FDR-AX45A」が生産完了となった。ソニー広報によれば「一分部材の調達が困難になったため」だという。ハンディカムの新たなモデルの開発については、「今後の製品開発計画についてはコメントしない」としている。
ハンディカム製品は終了か
ソニーが現在、唯一、生産販売していたハンディカムの生産完了になったことが明らかになりました。ソニーによれば、一部の部品の調達が困難になったためとしています。また、ハンディカムの新製品についてはコメントできないとしています。
今回、販売が終了になったFDR-AX45Aは2022年9月30日の発売で4年ほどで販売が終了したことになります。かつては運動会や発表会などの学校のイベントや、子供と一緒にいく動物園、遊園地などでお父さんがハンディカムを片手に撮影していたシーンをよく見ましたが、最近はそれも少なくなりました。
そしてハンディカムの現行機が生産完了となったという話題は、「ついにここまで来たか」と感じさせるものがありますね。かつて家庭用ビデオカメラの代名詞だった存在だけに、その縮小の背景は気になるところです。
ハンディカムなどの製品が少なくなった原因はひとつではなく、いくつかの要因が重なっています。まず最も大きいのは、スマートフォンの進化です。近年のスマートフォンは動画性能が飛躍的に向上しており、4K撮影や強力な手ブレ補正、さらにはAIによる自動補正まで備えています。日常用途であれば「わざわざ専用機を持つ必要がない」という状況になってしまいました。
次に影響が大きいのが、皆さんも予想がついたと思いますがミラーレスカメラの存在です。特に動画性能を重視したモデルでは、高画質・大きなセンサー・レンズ交換による表現力といった点で、従来のビデオカメラを大きく上回るケースが増えています。ログ撮影や高ビットレート記録など、映像制作寄りのニーズも取り込んでおり、「こだわる人はミラーレスへ」という流れが定着しました。
その結果、ハンディカムが得意としていた中間的なポジション、つまり「スマホより高画質で、でも本格機材ほどではない」という領域が、かなり狭くなってしまったようですね。一般ユーザーはスマートフォンへ、こだわるユーザーはミラーレスへと分かれ、市場そのものが縮小しました。
ミラーレスの影響は確かに大きいですが、それ以上にスマートフォンの普及と撮影スタイルの変化が決定打だった、というのが実情に近いと思われます。かつて一家に一台あったビデオカメラが、今ではほとんど見かけなくなったという事実は、技術の進歩とともにユーザーの価値観が大きく変わったことを示しているのかもしれません。
さらにα7R VIとレンズ新製品の噂を「ソニー 5月にα7R VI、100-400mm f/4.0発表との新情報が急浮上」で詳しくお伝えします。
–AV Watch
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