Eマウントが開放されていることはαの強み
ソニーへのインタビュー記事が掲載されています。カメラメーカー各社でレンズ販売戦略が分かれる中、ソニーはどのようにレンズ戦略を考えているのか、この記事で詳しくお伝えします。
ソニーは自社開発のイメージセンサー、ワークフローソリューションの拡充、AI技術により他社を凌駕するカメラに自信を持っているが、レンズに関しても他社と互角に戦えることに誇りを持っているようだ。ソニーは一部他社との協力関係もあり、サードパーティー製レンズがクリエイター全体に利益をもたらすと考えていると語る。
「競争は激しいが、競争は良いことだ。」とソニーのレンズテクノロジー&システム事業部シニアゼネラルマネージャーは説明する。
αユーザにはソニーのレンズ以外にも多くの選択肢がある。ソニーの拡大し続けるラインナップには約80種類のネイティブEマウントレンズがあるが、シグマ、タムロンなどの企業からもさらに多くの選択肢がある。
彼はEマウントのオープン性をαシステムの「強み」だと呼ぶ。各社が素晴らしいレンズを製造しているため、ソニーは「製品をさらに改善する必要がある」。
ソニーは誰が製造したかに関係なく、優れたEマウントレンズはソニーのαシステムを強化すると考えている。
「我々はそれを後押しする。Eマウントは他のマウントと比較してエコシステムが最も大きく、クリエイターにとって大きな可能性を秘めたマウントシステムだ。サードパーティーレンズメーカーと共同で開発しているため、当社のシステムは他のシステムと比較して多くのチャンスを提供している」と述べる。
Eマウントは競争が激しい
ソニーへのインタビュー記事が掲載されています。記事では、レンズ以外にもAIやイメージセンサーに関するインタビューもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、インタビューではソニーのレンズ戦略について質問されています。インタビューではEマウントは開放されたマウントシステムで、多くの企業がレンズを発売しているので、それがαシリーズにとっての強みになっているとしています。また各社が非常に高品質なレンズを発売していることで、ソニーにも良い刺激となっているのか、製品の改善を進める上でのモチベーションにつながっていることがわかりますね。
一方で、強みと述べていますが、ソニーはサードーパーティレンズメーカーのレンズで、AF-Cでの撮影に15コマ/秒の制限を設定していると言われています。シグマやタムロンはこのあたりについてあまり話すことができないようですが、その制限があることは認めていて、いつか制限ないレンズを提供できればとしています。
そのため確かに多くの企業がEマウントレンズを発売していることは事実ですが、完全に開放しているわけではなく、一部の機能について今後も何かしら制限されたり、制限されている項目が増える可能性もあり、そのあたりがどうなるのか気になるところですね。
それも一般的なスナップ撮影を楽しむ程度のカジュアルなユーザにとっては、それほどの連写は必要ないと思われるので、多くの人にとってはあまり関係がないかもしれません。
さらに「シグマ ソニーカメラの15コマ/秒制限についてのインタビュー」では15コマ/秒制限についてのシグマへのインタビュー記事について詳しくお伝えします。
(source)PetaPixel
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コメント
コメント一覧 (0件)
相変わらずなコメントですね。
ソニーセミコンダクターは別会社ですから、情報をやり取りするには秘密保持契約や取引契約が必要で、ソニーカメラ部門には他社センサーの設計情報などは入ってきません。
ソニーセミコンダクターのセンサー優位性を宣伝に使っていますが、実際には他のカメラメーカーと何が違うのでしょうか?
それから、Eマウントの15コマ/秒以上の連写やテレコンの制限については有名な話ですが、これが「競争は激しいが、競争は良いことだ。」なのでしょうか。
アピールは上手でも実質が、という点は変わっていないですね。
個人的には15コマ/秒を超える超高速連写は使うことが滅多にないので、どちらかというとテレコンが使えないことのほうが厳しいですね。
しかし超高速連写もテレコンを使った撮影も必要としている人はそこまで多くはないのか、またはこれらを必要としてる人は大金を使うのでソニーとしてはサードに取られたくない領域なのか、ただこれらの制限があったとしてもサードがレンズをガンガン出してくれる状況は選択肢が広がっていいと思います。
もし他社マウントにもサードがレンズをガンガン出すようになり15コマ/秒超やテレコン使用の制限もなくソニー離れが著しくなればソニーも制限を撤廃するようになるかも?
α1やα9で最先端技術を投入し、α7系のカメラで稼ぐというやり方だと思いますが、確かに身近でもα7系のカメラにタムロンのレンズを付けている人は多いので、GMレンズを必要としないユーザーは、けっこうサードパーティにもっていかれてしまっているかもしれませんね。
「あれこれ制限かけといて何がオープンだ」ってSNSでプチバズしてますね。連写制限とテレコン不可の他にも、AIAFの制限・相性問題もあるとのこと。(真偽は未確認)
サードはマウント・ボディのシェアには貢献してもレンズ販売には悪影響もあるので、フルオープンにしないのは理解できます。
とはいえ、動体・望遠ユーザー以外にはさほど問題にならない連写やテレコンと違い、AIAFの制限はほとんど全員に影響します。AF性能でソニーを選ぶ人も多いですから、そこに差をつけるのはよろしくないと思います。
例の有名噂サイトのコメント欄でも「諸々の制限があって何がオープンだ!」って意見が多くあるような気がします。
例のサイトでも自分のコメントは非承認になりました。(途中からソニー擁護のコメントが承認されてる流れを見てもそう判断します)
出すことは制限しないけど性能は制限、の前段だけを強調する営業トークですよね。
メーカーの持続可能性の観点からサード制限は割と容認の立場ですが……出すことは制限する(多分)けど性能はほぼ制限無し、な最近のキヤノンとどっちがオープンなのか。いやまぁ流石にソニーですかね……
某サイト、相変わらず検閲上等ですかぁ。OM-3やGFX100RFあたりへの反応が気になるんですが、広告収入に貢献したくないので見ないことに決めてますw
「サードパーティーレンズメーカーと共同で開発」
これはタムロンのことを言ってるように思えます。
たしかタムロンの大株主はソニーだったはず。
昔のソニー90mmマクロはタムキューとクリソツだったこともありますし。
ソニーは純粋なカメラメーカーではなく、システム全体を作ってるメーカーでもあるので、
他のカメラメーカーと違いレンズで稼ぐビジネスではありませんので、システムをオープンにすることも可能なんだと思います。
ソニー本社営業としてはカメラを売るというより、ソニーの映像システム全体構築を売るのが一番利益がでる会社なんですよね。
なので、Eマウントを一部オープンにしても企業体力は充分にあるということでもあると思います。
ソニーがここでオープンで競争が出るため素晴らしいレンズを開発できるというコメントは、何も知らない人向けの広告宣伝的なコメント・自画自賛のように思います。