NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sレビュー
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VRの取り回しが非常によかったので、それを超えることは難しいだろうと思っていたが、それは間違っていた。NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sはさらに楽しい写真撮影の散歩の相棒になった。提供される仕様、優れた光学品質、そしてこれらの仕様に対して適度なサイズの組み合わせは、このレンズを本当に使いやすいものにしている。
その非常に良い性能はテストでも確認することができた。このレンズには重要な欠点が一つだけあるが、それはこのレンズの一般的な使用において特に煩わしいものではない。そのため私たちはNIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sに迷うことなくエディターズチョイスを授与する。
もちろん、この素晴らしいレンズには一つの大きな問題がある。それは価格だ。このレンズの価格は4800ドルだ。ここで採用された独自の技術がレンズの重量とサイズを削減することを可能にし、新しい技術で高価になることは理解できるが、それにしては価格が高すぎるのではないだろうか?
- 長所
- 中央部の優れた画質
- APS-Cセンサーの周辺部の良好な画質
- フルサイズの周辺部での適切な画質
- 無視できるほどの縦方向の色収差
- 関知できないほどの横方向の色収差
- 球面収差の問題はない
- 非常に低い歪み
- 美しいボケ
- 優れたコマ収差の補正
- 無視できることの非点収差
- 静かで迅速なオートフォーカス
- 適切な口径食
- 良好な手振れ補正
- 提供される仕様に対してコンパクトなサイズ
- 短所
- 大きなフォーカスブリージング
唯一の大きな欠点
NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sのレビューが公開されています。記事では、NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sは絶賛されており、解像性や様々な収差は適切に処理されていて素晴らしいとしていますね。さらに詳細なレビューがありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
またこのレンズはPFレンズを採用しているため、600mm f/6.3というレンズでありながらも取り回しがよく使いやすいレンズであり、コンパクトで軽量であると評価されています。
しかし問題は二つあるようで、記事では価格がとにかく高いという点を指摘していますが、このレンズはフォーカスブリージングがかなりあるようで、そのことも指摘されています。しかし、このレンズで動画を撮影する人はごくわずかなので、そんなにブリージングは気にならないかもしれません。
NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR Sは記事執筆時点の最安値で約70万円ほどするレンズなので確かに高いですね。しかし下記のMTF曲線などをみると、その価格に見合う性能があるのではないかと思いますね。そして気になるPFレンズを利用していることで、特定の条件下で弱いリング状の反射がみられる可能性があると指摘されています。レビューでは実際にその反射を捉えた画像も掲載されていますが、そこまで気にする程度ではないのかなと思いますね。
ただ明るい光源があり、暗い場所でも撮影する可能性のある鉄道写真や、飛行機の写真などでは気になることがあるのかもしれません。
さらに「ニコン NIKKOR 90周年記念手ぬぐいをニコンダイレクトで販売」ではニコン手ぬぐいについて詳しくお伝えします。
(記事元)LentTip.com
型式 | ニコン Z マウント |
---|---|
焦点距離 | 600mm |
最大口径比 | 1:6.3 |
レンズ構成 | 14群21枚(EDレンズ2枚、SRレンズ1枚、PFレンズ1枚、ナノクリスタルコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
画角 | 4° 10′(撮像範囲 フルサイズ/FXフォーマット) 2° 40′(撮像範囲 APS-Cサイズ/DXフォーマット) |
ピント合わせ | IF(インターナルフォーカス)方式 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:5.5段※CIPA規格準拠 VRモード:NORMAL/SPORT 三脚使用時ブレ補正:有り |
最短撮影距離 | 4m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/6.3 |
最小絞り | f/32 |
フォーカス制限切り換えスイッチ | FULL(∞~4m)と∞–10mの2段切り換え |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 95mm(P=1.0mm) |
寸法 | 約106.5mm(最大径)×278mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約1470g(三脚座を含む) 約1390g(三脚座なし) |
MTF曲線
レンズ構成図
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コメント
コメント一覧 (3件)
現在主力のレンズですが非常にバランスの取れたレンズだと思います。500mmf/5.6のサイズ感ほぼそのままで焦点距離を伸ばせたのは大きいと思います。f値が6.3と暗いのがZの45MP機と相性悪いのが難点ですが描写自体は非常にシャープで、AFもZの超望遠(リニアの2本を除く)の中では非常に高速で小鳥にも十分追従します。
逆光耐性は500mmf/5.6から大きく変わってないように感じますね。太陽光線を正面〜45°くらいに配置して撮影するとコントラスト低下が感じられます。Z800mmf/6.3はフードが長いのとレンズが奥に配置されていることもあってか太陽光線に対してのコントラスト低下はほとんど感じられませんでした。
野鳥撮影ではZ800mmf/6.3と比べられがちですね。両方所有してますがこちらとは焦点距離を除いて描写・AF速度共に優位性があると感じました。
50万切ったらよく売れそうだけど
8/10現在ヤマダウェブコムが最安値で67万円台
ズームレンズはZ180-600mmがあるから、焦点距離的に被るし
Z800mmより1kgも軽いからメリットはあるけど
今後画素数をRAWでもJPEGでも4倍にする機能が出来るとカメラの画素数もそうだけど、レンズも不毛な焦点距離伸ばす競争は沈静化して打止めになると思うけどなぁ
このシリーズは中々よく考えられていてPFレンズは500mm、600mm、
800mmと共通の物を使用しているようで後群の構成も若干の違いはあれど
ほぼ共通です。
PFレンズより前群で焦点距離で変更しているようです。
この方法の源流はキヤノンのFLレンズで後群ユニットは共通で
前群のみ交換して焦点距離を変えていました。
ニコンのPFレンズ使用の望遠レンズは色々なコメントを見る限り
良さそうですね。