α9 IIIに最適なメモリカードは何か
カメラの性能を最大限に引き出すためには、適切なメモリカードの選択が不可欠なようです。特に、高速連写が可能なα9 IIIを使用する場合、持続的な書き込み速度が重要となるようです。
(前略)
ここで私は大きな間違いを犯した。ソニーのTOUGH Mを購入したとき、プログレードデジタルのローエンドであるGoldシリーズ CFexpress Type Aカードには、ソニーの下位クラスであるMシリーズ CFExpressカードとは大きく異なる重要な仕様があることを知らなかったのだ。各ブランドのハイエンドとローエンドのメモリカードの最大読み書き速度は似ているが、持続的な読み書き速度は大きく異なり、私はそれを知らなかった。
ローエンドでギガバイトあたりの単価が安いカードでもあるにもかかわらずプログレードデジタルのGoldシリーズ CFExpress Type-Aカードは持続的な書き込み速度を600MB/sと主張している。これはより高価なCobaltメモリカードやソニーのTOUGH Gメモリカードの最大読み書き速度よりは遅いが、持続的書き込み速度の仕様としては非常に速い。そして私たちが議論したように、α9 IIIにとって重要なのは持続的な書き込み性能だ。さらにプログレードデジタルのGoldシリーズカードは必要としている大容量(最大480GB)を提供している。これはα9 IIIのユーザにとっても必須で、プログレードデジタルのCobaltカードやソニーのTOUGH Gカードに比べて、1ドルあたりのギガバイトの比率も非常に低い。
(中略)
α9 IIIは非常に高速でデータを生成するため、メモリカードの重要な仕様を再評価する必要がある。バッファのクリア速度が最も重要で、そのためにはカードが速い持続的な書き込み速度を持っている必要がある。これにより最大書き込み速度は、利用可能な容量に次ぐ二番目、あるいは三番目の優先順位となる。
(後略)
持続的な書き込み速度が重要
ソニーのα9 IIIにはどのようなメモリカードを購入するべきかという記事が公開されています。詳細なレビューがありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事では、α9 IIIは連写性能が高いため、非常に多くのデータを取り扱う必要があるとしています。そしてカメラ内のバッファをすぐに空にしたい場合には、より高い転送速度のメモリカードが必要になるようです。しかし、このときに重要なのは最大書き込み速度ではなく持続的な書き込み速度が速いほうが望ましいとしています。
筆者も経験があるのですが、例えばM.2. SSDなどでは搭載されているバッファが一杯になると突然、転送速度が遅くなるSSDがあります。最大書き込み速度は速いので、単発でのデータの読み書きには十分です。しかし、数ギガという大きな容量のデータをコピーしようとすると、ある程度の時間が経過したところで一気に転送速度が遅くなり、非常にイライラしてしまったことがありました。
このように最大の読み書き速度も重要ですが、連続してどの程度の速度で書き込みができるのかといったことは確かに重要になると思いますね。ウサギとカメの話ではありませんが、一時的な速さではなく継続して速いことのほうが大事なこともあるようです。
記事では、各社のメモリカードの違いを調べたところ、ハイエンドとローエンドでは似たような最大読み書き速度であるにも関わらず、一部のローエンドのメモリカードでは持続的な書き込み速度が遅い製品があるようです。その結果、α9 IIIのバッファが空になるまでに時間がかかるということで、メモリカード選びは重要ということのようですね。
逆にいうとローエンドで安いメモリカードでも持続的な転送速度が速ければ十分に利用できるしお得と考えることもできそうです。
ちなみに、記事で紹介されているベンチマークによれば、バッファがクリアなるまでの時間として以下のように算出しています(一部抜粋)。
- ソニーTOUGH G 5.27秒
- ソニーTOUGH M 10.21秒
- プログレードデジタル Gold 4.95秒
ということでローエンドのプログレードデジタルのメモリカードのほうが持続的な書き込み速度が速いのでバッファがクリアされる時間が、ソニーのローエンドよりも短くなっているようです。
筆者はそんなに連写しないのであまり苦にならないのですが、連写を多用する人にとってはメモリカード選びというのは非常に重要なのですね。
さらに「ソニーが24-70mm f/2.0を発売する?? 超大口径レンズのシリーズ化も検討中か」では、ソニーが超大口径ズームを発売するという噂について詳しくお伝えします。
(記事元)SHUTTER MUSE
- FE 28-70mm F2 GMは焦点距離全域で開放での撮影ができ非常にボケが美しい
- 中古カメラ市場ではニコン製品が人気!? 中古ランキング席巻の謎
- なぜ人々はα1 IIに失望したのか!? AIに聞いた結果 “価格の割に革新的な変化がない”??
- α1 IIは高解像度とスピードのバランスを改善 AF性能には非常に感心
- ソニー α1 II、α1、α9 IIIの違いは何か!? 主な仕様の比較と相違点
- カメラのキタムラ売れ筋ランキング Nikon Z30が首位 EOS R5 IIが2位で猛追
- ソニー FE 28-70mm F2 GM正式発表 想定価格約50万円 ソニー初全域f/2ズーム
- ソニー α1 IIを正式発表 想定価格99万円 AIチップ搭載によりAF性能が進化
- ソニー 28-70mm f/2.0 GMの仕様が流出か 重量は918gとなる模様
- α9 IIIのDxOMarkスコア公開 グローバルシャッターは革新的だが性能に妥協がある
コメント
コメント一覧 (1件)
高速で書き込めば発熱で早めに熱限界に達するが遅ければ
発熱と放熱が限界以下の温度でバランスが取れる。
そんな感じなんでしょうね。
カメラ側で転送速度が設定できればいいですね。
今のメモリー技術ではもう限界なんでしょう。
メモリカードの強制冷却が必要ですね。