Nikon Z 6IIIは高いのか安いのか問題
Nikon Z 6IIIが正式発表されました。しかし、かなりの値上がりになる可能性があり、このことが話題になっています。それでは、Nikon Z 6IIと比較してどのぐらい価格が高くなっているのか、日本円だけでなく海外の例も併せて調べてみようと思います。
Nikon Z 6II | Nikon Z 6III | 差額 | 差額円換算 | |
日本 | 26万8400円 | 43万5600円 | 16万7200円 | |
アメリカ | 1996.95ドル | 2496.95ドル 約40万円 | 500ドル | 約7万9000円 |
欧州 | 2399ユーロ | 2999ユーロ 約51万円 | 600ユーロ | 約10万円 |
イギリス | 2099ポンド | 2699ポンド 約54万円 | 600ポンド | 約12万円 |
上記が、それぞれの発売時の価格です。そしてその差額と、記事執筆時点の為替レートで換算した値上げぶんの価格を表示しています。ただし、注意が3つあります。
まず最初、日本での価格表示はZ 6IIもZ 6IIIも報道にあった店頭予想価格をもとにしており、実際の発売時の価格ではありません。次に、日本以外の価格についてZ 6IIIの価格は現在の通販ショップで表記されている価格を参考にしています。最後に、Nikon Z 6IIの欧州とイギリスでの価格は検索して調べたものを記述しているので、実際には異なる可能性があることに注意してください(実際にはもっと高かった可能性がある)。
こうして比較すると、概ね10万円前後ほどカメラの価格が高くなっていることがわかります。アメリカだけなぜか8万円前後と価格が異なるのですが、アメリカ以外の場合には税金の兼ね合いで若干異なってくるのかもしれません。
しかし、日本の場合には、他国と比較してかなり差額が大きく、16万7200円となっています。アメリカと比較してしまうとかなり違うなという印象になりますね。
ただ、現在の為替レートで換算すると、海外の発売価格に対して、それほど高い価格を設定しているわけではないことがわかります。税金の兼ね合いがあるので単純比較はできませんが、為替レートで換算すると、日本の価格は妥当なのかなという感じですね。
海外では、Nikon Z 6IIIの性能で、この価格ならバーゲンプライスだと考えている人が多いようですが、国内ではかなり高く感じるという人が多いようですね。
ただし、日本の価格は店頭予想価格を参考にしており、まだ予約開始前なので各ショップがそれぞれの価格を出していないので実際の発売価格の差額はわかりません。
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コメント
コメント一覧 (4件)
アメリカやヨーロッパでは25〜30%の値上げ
日本では60%の値上げ
ドル円相場が2020年と比較して30%下落してるから、為替感の整合性は取れてるから、その意味で地域的な差はほとんどないとみて良いが、時期的な差は大きい
日本は海外のインフレと円安を両方被ってるから
2020年のウクライナ戦争始まる前の為替相場110円なら今回の2,500ドルであっても28万程度にはなるから
それ以前にZ6Ⅲは正常進化とは思えないから、Z6Ⅱとは別シリーズ扱いしても良い内容に見える
一部のニコンユーザーは飛び付くんだろうけど、昨日の配信で2〜3割の人は予約するのは辞めたと思うわ
来年Z5Ⅱ出るだろうし、何ならZfをグリップ付けて買う人が増える気がするわ
にしても、ニコンはソニーやキヤノンとの勝負から逃げたね
まともにバッティングするカメラとの勝負しなかった
まあなんだかんだで売れるんでしょうね。Z8の時も直後は散々な言われようでしたが今は好調そのもの。手が出ないという人はZ5Ⅱを待ちましょう。
それにしてもZ9で動体ユーザーを一気に惹きつけ、Z9が行き渡った頃に縦グリ要らない需要にZ8を出し、懐古ユーザーとライト層にはZfcが一通り売れたタイミングでZfを投入。Zfを買ってみたものの物足りないユーザーにZ6Ⅲを出して漏れなく掬い上げていく。ニコンはマーケティングが上手いなぁとつくづく思いますね。
これでは高い!財布に余裕が!という声には当然Z5ⅡとZ50Ⅱを用意しているでしょう。
アメリカに限ればたかだか500ドルの値上げ、競合モデルと同じ定価で収まっているので、少なくとも法外な値付けではないですね。バーゲンなのか高いのかは、発売後の評価を待たないと何も言えませんが。
日本では某infoなどを中心にZ5II待望論が上がることでしょう。見てないけどもう盛り上がってそう。
個人的には、ここ数年のニコンの売り出し方は巧いというより焼畑的だなと感じます。Z6IIIが早々に出ていればZ8やZfを買わずに済んだ人は少なくないでしょう。Z8にしても、発売直後にZ9が中古に並んだことを考えると同じことが言えます。
今度はZ8やZfが中古に並び、半年か1年かするとZ5IIの登場でZ6IIIが中古に並び……利益の最大化はできますが、ついていくのはなかなかしんどそう。
まぁマップのワンプラでZ8が40万なので、即決断すれば実質無料、と思考を切り替えればいいのかも。支払い総額さえ見なければいいし、タイムイズマネー思考ならまぁ……?
かつてZ6が普及機としてロングセラーとなったほどには売れないでしょう。Sエイちゃんの言われるとおり、コロナ明け後、インフレと円安が家計を直撃していることが大きいです。コアなニコンファンは初期ロットを買うでしょうが、大層を占めるミドルレンジ普及機として買いたい層は、同クラスのα7M4やR6IIに行くでしょうから。価格設定は大きいです。
ただし、これは日本だけの話で海外では順当なZ6IIの後継機として売れるはずです。
Z8やZfが中古に並ぶことは少ないと私は予想します。当時Z9がフラグシップ機なのに異常に売れたのは、価格を抑えたことで一生に一度のフラグシップ機として何とか手に届いたことが大きく、Z8は性能を落とさず縦グリップを無くしただけだったので、縦グリのいらない人が買い替えたと思います。
それとは違い、ハイエンド機から性能の落ちるミドルレンジ機に買い替える人は少ないでしょう。ZfもZ6IIIを待っていてコレジャナイ感や高くて買えないと思った人がZfを買う人もいて逆に売り上げは伸びる気がします。