Nikon Z5IICに追加された魚検出機能
ニコンが新たに発表したNikon Z5IICには、これまでのニコン製カメラにはなかった新機能として「魚」の被写体検出機能が追加されました。被写体検出AFの対象が増えること自体は珍しいことではありませんが、魚への対応というのは非常に興味深いことですが、少し気になるところでもあります。
もちろん現在でも水族館での撮影や釣りなどで魚検出AFは役立ちます。しかし、ニコンがあえて魚を検出対象に加えたことには、何か別の意味があるのではないかと妄想したくなります。
そこで思い出すのが、かつてニコンが展開していた伝説的なカメラシリーズ「ニコノス」です。
ニコノスは1963年に登場した全天候型カメラで、防水ハウジングにカメラを入れるのではなく、カメラ本体そのものが防水構造を持つという画期的な製品でした。当時の水中撮影は大型で高価なハウジングを利用するのが一般的でしたが、ニコノスはコンパクトで扱いやすい専用機として大きな成功を収めました。
その後もニコノスシリーズは進化を続け、最終的には世界初の水中AF一眼レフとされるニコノスRSまで登場しています。水中写真家だけでなく、海洋調査や学術研究、さらには南極観測などでも利用され、ニコンの歴史を語る上で欠かせない存在となりました。
しかし2001年にニコノスは姿を消します。
理由のひとつとして、水中ハウジングの進化が挙げられています。デジタル一眼レフやミラーレスカメラを専用ハウジングに入れて使用するスタイルが普及し、水中専用カメラの存在意義が薄れていったためです。ただ、最近のカメラ市場を見ていると少し状況が変わってきたようにも感じます。
富士フイルムのX100シリーズやRICOH GRシリーズなど、趣味性の高いカメラが人気を集めています。性能だけではなく、そのカメラならではの体験や個性が評価される時代になってきました。そう考えると、ニコンが再びニコノスというブランドに注目する可能性は本当にないのでしょうか。
ニコノス復活はあるのか
今回の魚検出AFは単に水族館向けの機能追加かもしれません。しかし、水中撮影を意識した機能強化の第一歩だと考えると少し夢が広がります。実際、ニコンは過去にニコノスで培った防水技術や過酷な環境での撮影技術を現在の製品開発にも活用していると説明しています。
もちろん、現実的に考えればいきなり完全防水の新型ニコノスが登場する可能性は高くないと思います。しかし、もしNikon Z5IIC向けに本格的な純正水中ハウジングが登場したらどうでしょうか。
魚検出AFに対応したフルサイズミラーレスというだけでも、水中撮影との相性は悪くありません。さらにニコンは古くからダイビングや海洋撮影の分野で高い評価を受けてきたメーカーです。純正アクセサリーや専用レンズ群まで用意されれば、現代版ニコノスと呼ばれる存在になる可能性もあるかもしれません。
もちろんこれはかなり大胆な妄想です。魚検出AFが搭載されたからといってニコノス復活を意味するわけではありませんし、現時点でそのような噂もありません。
それでも、ニコンの新型カメラに初めて魚検出機能が搭載されたという事実を見ると、往年のニコノスファンとしては少し期待してしまいます。魚検出AFは単なる機能追加で終わるのか。それとも将来の水中撮影強化へ向けた小さな一歩なのか。
もし将来、「NIKONOS」のロゴを冠したカメラが再び登場したら、その時は今回の魚検出AFが最初の伏線だったと言われる日が来るのかもしれません。
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Nikon Z5IIC 主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| センサーサイズ | 23.9 × 35.9 mm(FXフォーマット/フルサイズ、CMOS) |
| 有効画素数 | 約2450万画素 |
| 連射性能(メカシャッター) | 最大約14コマ/秒(連続高速(拡張)) |
| 連射性能(電子シャッター) | 最大約30コマ/秒(高速フレームキャプチャー+(C30)、フル解像度JPEG) |
| 動画フォーマット(最大) | 4K UHD(3840×2160)60p。内部12bit RAW(N-RAW)記録に対応。ファイル形式はNEV/MOV/MP4、圧縮はH.265/HEVC・H.264/AVC。フルHDは最大120p |
| フォーカス方式 | ハイブリッドAF(位相差検出/コントラスト)、AF補助光付き |
| 測距点数(静止画) | シングルポイントAF 273点、オートエリアAF 299点(FX選択時) |
| 測距点数(動画) | 記述なし |
| 被写体認識対象(静止画) | 顔・瞳のほか、魚を含む10種類の被写体をディープラーニングで自動検出(10種類の内訳は記述なし) |
| シャッター方式 | 電子制御縦走りフォーカルプレーンメカニカルシャッター、電子先幕シャッター、電子シャッター |
| シャッター速度範囲(メカ) | 最速1/4000秒~30秒(Mモードで最長900秒まで拡張可、バルブ・タイム対応)。全体の表記は1/8000~30秒 |
| シャッター速度範囲(電子) | 記述なし(電子先幕シャッターの最速は1/2000秒) |
| ISO感度 | SDR:ISO 100~25600(Lo 0.3~Lo 1.0[ISO 50相当]、Hi 0.3~Hi 1.7[ISO 204800相当]に設定可)/HLG:ISO 400~64000 |
| ファインダー形式 | ファインダーなし(ファインダーレス設計) |
| 背面液晶 | 3.2型、約104万ドット、バリアングル式、タッチ対応TFT液晶 |
| 手振れ補正の有無 | あり(5軸ボディ内手ブレ補正、VRレンズ使用時はレンズシフトにも対応) |
| 手振れ補正効果 | 記述なし |
| ワイヤレスLAN | あり(IEEE 802.11b/g/n/a/ac[米国・カナダ・メキシコ]) |
| Bluetooth | あり(Bluetooth 5.0、Bluetooth Low Energy対応) |
| マイク端子 | あり(ステレオミニジャック 3.5 mm、プラグインパワー対応) |
| ヘッドホン端子 | あり(ステレオミニジャック 3.5 mm) |
| USB端子 | USB Type-C(SuperSpeed USB)。UVC/UAC対応でウェブカメラとして利用可能、USB-Cで充電可 |
| 質量 | 約538 g(バッテリー・メモリーカードを含むかどうかは記述なし) |
| サイズ | 約134 × 80.5 × 72 mm(幅×高さ×奥行) |


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