Nikon Z7IIIはどのようなカメラになるべきか?
Nikon Z7IIIの登場が遅れています。また必要性が少なくなっていると指摘する人もいます。もしNikon Z7IIIが登場するとしたら、どのようなカメラとして登場する可能性があるのか、この記事で詳しくお伝えします。
要約
Nikon Z7IIIがどのような製品になるのか3つの可能性について話をしよう。
なぜニコンはNikon Z7IIの後継機種を急いで登場させないのだろうか?現在、4570万画素のセンサーを搭載したカメラは5台ある。Nikon D850は世界中にある。Nikon Z7、Nikon Z7II、Nikon Z8、Nikon Z9がある。つまり同じ画素数のカメラには5つの選択肢があり、すべて素晴らしい選択肢だ。
4570万画素のカメラというのは3つの可能性のうちの一つだ。ニコンがその解像度を追求し続けると決定したとしよう。このカメラをすべての競合製品に対抗できるものとするために、ニコンは何をもたらす必要があるだろうか?Nikon Z8とNikon Z9は非常に強力なオールラウンダーであることはわかっている。ニコンが私たちをさらにワクワクさせるためにはどうすればいいのだろうか?
私が思いつくのは、このカメラをポートレート、結婚式、静物、風景、都市の景観など、より低速な撮影用途を対象としている可能性があるので、16ビットカラーを実現することだ。このレベルのカメラで、これを実現すれば絶対にエキサイティングなことだ。私にとっては、Nikon Z8とNikon Z7IIIを差別化するために数少ないポイントの一つとなる。
16ビットカラーでは、ダイナミックレンジが広がる。センサーの画質を向上させるものであれば、何でもこのカメラを購入する理由になるだろう。この種のカメラが10コマ/秒程度で撮影できれば、このカメラが目指している用途としては十分すぎるほどだ。
実際に最も可能性が高いのは2番目の可能性だ。2番目の可能性は、ニコンがシグマ、ライカ、ソニーの位置づけに近づくことだ。これらのカメラのメーカはすべて同じか似ている6000万画素のセンサーを使用している。このセンサーはα7R IVで初めて登場した。5年から6年前のセンサーだ。成熟したセンサーだが、その間にあまり進化していない。
ニコンが採用する可能性のあるものは、Nikon Z8に興味があるが、Nikon Z8の速度にはそれほど興味がないか、より高画素が欲しいという人のためにより最新なセンサーで、高速、かつα7R Vよりも優れた8k動画の撮影が可能で、ローリングシャッター歪みがあまりなく撮影できるが、最終的にはメカシャッターのある写真撮影を第一とするカメラだ。
3番目のカメラは、市場にはまだ出回っていない、おそらく8000万画素、または1億画素のカメラを作ることだ。このセンサーが存在することはわかっているが、私の知っている限りでは、実際にこのセンサーをカメラに取り入れたメーカはない。いくつかの理由から、これはあり得ないと思う。まず回折だ。6000万画素のセンサーでもf/8からf/11まで絞ると、大きなセンサーで得られた解像度も失われ始める。私がカメラの開発者であれば、この問題を解決しようとするが、現時点では、この問題を解決できる可能性のある新しいセンサーがあるという兆候はない。
Nikon Z7IIIを他のカメラと差別化するためには
Nikon Z7IIIはどのようなカメラとして登場する可能性があるのでしょうか?そのような動画が公開されています。上記はその一部を引用したものになりますので、すべて意見は上記の動画からご覧ください。
さて、動画によれば、Nikon Z7IIは4570万画素のセンサーがあり、いまではその画素数と同じようなカメラが、ニコンからいくつも販売されているとしています。特に、Nikon Z9やNikon Z8は同じような画素数で、EXPEED 7を搭載し、さらにセンサーも積層化ということで、汎用性が高く、わざわざEXPEED 7を搭載したNikon Z7IIを発売しなくてもいいのではないかという意見も多いです。
価格もEXPEED 7を搭載することで上昇することが考えられますので、よりNikon Z8に近い価格のカメラになってしまう可能性があり、そう考えると、なおさらNikon Z7IIIの入るスペースはなくなっていると考えることができそうです。
しかし、記事ではNikon Z7IIIが他のカメラと差別化できる要素として3つあるかもしれないとしています。それが以下の3点です。
- 高速連写不可能でもいいからダイナミックレンジを広くするため16ビットに対応する
- 6000万画素クラスまで画素数を増やす
- 1億画素クラスまで画素数を増やす
いずれも動画向けや、速く動く被写体向けではなく、静止画向けのカメラとしていることが特徴です。手法としては2つで、一つは画質を向上させるため色深度を深くする方法、そしてもう一つは画素数を高める方法です。
画素数はNikon Z8/Z9が4000万画素台なので、確かに6000万画素程度まで高めれば差別化はできるかもしれません。また、1億画素ぐらいまで高めることができれば、なおさら差別化になりそうです。
もう一つはダイナミックレンジを広げ画質を向上させるため16ビット画像に対応する手法としていますが、これがどこまで現在のセンサーで対応可能かは未知数としています。
まさかNikon Z7IIIで部分積層化センサーにすることはないと思うので、高画素へ割り振るしかないと思いますが、高画素で動きの少ない画素数のカメラということになると、せっかくのAF機能が向上したEXPEED 7を持て余してしまうのではないかと思うのですが、どうなのでしょうね?むしろ高画素化してデュアルEXPEED 6で低価格を狙ったほうが差別化になるのかもしれません。
さらに「ニコンの部分積層型センサー搭載の動画向けカメラの最新情報と期待される仕様」ではニコンの動画撮影向けカメラの噂について詳しくお伝えします。
- ニコン
- Nikon Z9II 2026年2月までに
- Nikon Z5II 2025年5月頃
- Nikon ZX 2026年後半
- フルサイズの動画撮影向けカメラ 2025年Q3かQ4
- 2台の認証登録されたカメラ
- 新シネマレンズラインナップ
- キヤノン
- 最大5台のカメラ8本のレンズ 2025年内
- EOS R6 Mark III 2025年5月下旬
- EOS R7 Mark II 2025年第3四半期
- EOS R50 V 2025年3月26日
- EOS RC 2025年
- 1億画素フルサイズカメラ 2025年
- レトロデザインカメラ 2025年
- PowerShot V3 2025年後半
- RF-Sズーム 換算24-200mm一定絞り 2025年
- RF-S単焦点 2025年
- EOS R1、EOS R5 Mark IIの新ファーム 2025年2月末まで
- RF20mm F1.4 L VCM 2025年3月26日
- RF400mm F2.8 L IS USM、RF600mm F4 L IS USM後継
- ソニー
- ニッチなカメラ 2025年4月頃
- α7 V 2025年6月以降
- 素晴らしいGMレンズ 2025年3月下旬~4月上旬
- 富士フイルム
- X-E5 2025年夏に発表/発売
- ハーフフレームカメラ 2025年
- 2台の認証登録されたカメラ
- パナソニック
- 3台の認証登録された製品
- エキサイティングなカメラ 2025年4月頃
- 動画撮影向けカメラ 2025年4月
- シグマ
- 複数のARTレンズ 2025年内
(source)Matt Irwin
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コメント
コメント一覧 (11件)
画素がさらに増えると S-Line レンズが対応組と非対応組に二分されそうですね。
そう考えると 16 ビット読み出しへの対応はレンズを選ばない分好ましいかも。
歴史的な文物の記録など高画素機を必要とする分野もあるので
そちらに絞っても良いかも知れません。
また高精細の静止画が欲しいユーザーもいるかと思われます。
解像度と共に色再現も重視されるでしょうからニコンの場合
レンズの色相が揃った設計をしているかどうかですね。
レンズのプロファイルで割り当てても良いですが。
被写体によってはニコン機はモアレが出るようなのでローパス
フィルター付きも用意する必要があるかもしれません。
写真館などで男性のネクタイなど同じパターンが並んでいると
モアレがでて使えないといった事があるようです。
要はキヤノンの 5Ds、5DsR のような関係です。
16ビット対応は良い差別化だと思うが、ニコンの技術力が伴うか
少ない台数のカメラにそこまでコスト掛けられるか
61MPとか中途半端だから、80MPとかないとインパクトは薄い
実を取るなら61MP対応だろうが、ソニーやキヤノンは追い越して来る
常に後手を踏む展開
ニコンはいい加減ソニーから潤沢にセンサー受け取って、ミラーレスカメラの出荷台数を昨年の70万台から3年後には少なくとも100万台に上げるべき
2028年にはその位にしてないと下手すると3年後フジに台数追いつかれる
フルサイズもAPSCも満遍なくやるなら120万台は本来なら欲しい
昨年のミラーレスカメラは業界全体で560万台
今年は600万台の大台は見える
2028年には700万台も視野に入る
そこで100万台は行ってないと存在感薄くなる
ZfcⅡも多分とても売れると予想する
Z9Ⅱは高くなりすぎてZ9の時みたいには売れない
本来ならZ6Ⅲで台数稼ぎたいけど無理
ZfやZ5Ⅱで台数稼ぐしかないが、台数少ない機種は利益率高くしてお布施してもらうしかない
日経記事内でも単価を抑えた製品が出ることが示唆されてはいますが、だからといって台数に固執していてはオリンパスの二の舞なので慎重な差配が求められるところ。
Z7Ⅲ(というか超高画素機)はまさに台数の点で扱いが難しいモデルの一つでしょう。
もし仮に出るならどんな性能になるのか、購入予定はありませんが気になりますね。
人のコメントにアヤ付ける様なことしといて、反論したら荒らし認定なんですか?
普通にムカつくんだけど
現状のニコンはZ50ⅡとZ5Ⅱで最低限の台数シェアを稼ぎつつ、動画系カメラをラインナップすることが最優先だと思います。
特にムービー志向のアマチュア層をターゲットに考えている様なので、スチル系に重きが置かれている印象のあるZ7Ⅲ(超高画素機)は優先順位が低そうです。
個人的には16bitに興味がありますが、数が出る機種とは考えにくく、よほど売れる見込みがない限りの更新はないとも諦めています。
2400万画素が最高画素で十分すぎるといわれた時代に3600万画素のD800を出したニコン。
今度もニコンが一足先に1億画素のFF機を出すのか?
Z7IIIを出すとしたらやはりニコン機の中で高画素のポジションだと思うので、いっそ高画素特化機として1億画素くらい行っちゃってほしいですね。
今に6100万画素くらいだとインパクトが薄く感じますし、高価格化への納得感やZ8との差別化やこれから数年間売り続けることを考えると1億画素くらい行ってしまったほうがいいように感じます。
1億画素のGFX100RFが出たばかりですし、センサーが小さなスマホでも普通に5000万画素機があります。富士のAPS−Cも4000万画素です。
超高画素のニーズはあり、Zレンズのポテンシャルを考えれば、Z7Ⅲはいずれ超高画素機として出るのではないでしょうか?
回折の影響はあれど、緻密な風景やクロップして使いたいケースが有るでしょう。例えば小鳥の撮影では、積層型センサーの速度よりもトリミング耐性が重要な場合もあります。
Z7III が61MPになるかはわかりませんが、IMX455のデータシートは2回更新されていて改良が続いているようですね。
なお、16bitの読み出しモードは初代から存在しています。
ただしフレームレートが3.94fpsなので、連写はほぼ無理で、電子シャッターも実用的ではなくメカシャッターないし電子先幕での撮影が必須になりそうです。
16bitモード自体にすることは元々センサー側が対応していればいいだけの話なので、たいした労力を用いずに実装だけはできるでしょう。ただ先の方が仰っているように既存のセンサーでは読込が余りにも遅すぎるため現実的ではなさそうです。ただ今の4500万画素センサーではモアレの問題が出るため、その解消のためにも6100万画素センサーを搭載する意味はあると思われます。読込速度解消のために6100万画素部分積層センサーで16bitモード対応とか、もしかしたらありえるかもしれませんね。
Z9系のセンサーは速度と高画素のバランスが取れている非常に高性能なセンサーですが、Z7系では最高画質を売りにしている通り、もう一つ上の画素数になるセンサー採用をしてくれると良いんですけどね。ただ仮にフルサイズで8000万とか1億の採用だと回折の問題が出てくると思われるのでその辺の対応をどうするかが問題になりそうです。
ソニーは分かりませんがキヤノンはR5系が高画素タイプということなので、しばらくこの画素数のままかと思われます。とはいえソニーも先に出すべきカメラがあるためすぐにα7RVIを出すなんてことはないでしょうし、高画素は高画素で問題をはらんでくるためもうしばらくは6100万画素台がフルサイズでも最大画素数のセンサーとして扱われるのではないでしょうか。(スマホみたいに改良しやすい超小型専用の明るいレンズ搭載で、ミラーレスみたいにシビアに画質を確認されないのなら高画素化は容易いと思います)
16bit化は是非挑戦して欲しいですね。
Z6Ⅲの価格を考えると、Z7Ⅲの価格は50万円の大台に乗ってくると思うので、この価格のカメラを買う層であれば16bitの意味を理解しているので訴求力が有りそう。
連射速度の問題提起がありますが、高速×高画素はZ9/Z8が担うので、Z7シリーズには「画質」を追求して欲しいですね。
高画素16bitのカメラの主目的は風景や物撮りなどの連射性能よりも画質が求められるものだと思うので、5fpsくらいでも十分ではないでしょうか。欲張れば10fpsくらいあれば御の字かと。