PENシリーズの復活あるのか
OMデジタルはPENシリーズの最新機種を発売する可能性はあるのでしょうか?
OMシステムは屋外の写真家に焦点を当てていると述べているが、PENシリーズがまだ北米市場に戻る可能性があることを示唆している。私たちはブランド戦略と製品計画の副社長であるKazuhiro Togashi氏に話を聞いた。
彼は「現在、私たちは屋外での写真撮影に焦点を当てている」と述べている。「私たちの研究の結果に基づいて、屋外の写真家の数は増えるか、少なくとも安定していると予想している」
これは耐候に対する強い評価を得ている小型システムにコミットした企業にとっては理にかなっている。
「まず第一に、私たちはアドベンチャーと野生動物の写真家を主なターゲットとしている。なぜなら、私たちのカメラシステムは、このユーザたちにとって最適な選択になると信じているからだ」と述べている。「屋外という環境では、高性能でありながら、小型、軽量な機器を持つことが重要だ。屋外の写真家にとって、生物の決定的な士瞬間や感動的な風景写真を撮影することが最優先事項となる」
これはOM-1とOM-5のシリーズだけを指していると思うことは簡単だが、Kazuhiro Togashi氏はこれは事実ではないことを示唆している。「私たちの屋外利用の定義は、アドベンチャーのようなものだけを超えて広がっている。それは日常生活の屋外活動にも及んでいる。私たちのシステムはスナップ撮影をしたり、旅行中にマクロ撮影をしたり、天体写真を撮影したりすることが好きな人々にとっても理想的だ」
これはPENシリーズの復活を意味するのかと私たちは尋ねた。「日本とアジアでは、PEN E-P7を引き続き販売している」と彼は指摘した。「E-P7は小型でコンパクトで明るいレンズを備えており、旅行写真に非常に有利だ。従って、将来的にはこのような製品をラインナップに強化していく」
Kazuhiro Togashi氏は明確にPENシリーズが北米で復活することを意味しているとは明確には述べなかったが、「旅行用のカメラを楽しむ人々の範囲を広げたいと思っている。また日常的に風景を撮影するために使用することもある」と述べている。
「E-P7は~旅行写真に非常に有利~将来的にはこのような製品のラインナップを強化する」少なくとも今のところ、会社はハイエンド製品に注力しているようだ。「私たちは写真愛好家が私たちの業界の成長を引く続き牽引すると予想している」とKazuhiro Togashi氏は述べている。しかし、彼は新しい顧客を写真に引きつけることが重要であると付け加えた。彼は「現在、カメラに興味がない」という人々を業界のチャンスとして位置づけた。
様々な撮影に理想的なシステム
OMデジタルがPENシリーズの後継製品を発売する可能性はあるのでしょうか?
記事ではOMデジタルはアウトドアだけでなく、屋外での写真撮影のためにラインナップを強化していくとしています。屋外の写真撮影には風景や野生動物の撮影だけでなく、スナップ撮影、旅行中の撮影なども含まれているとして、それに合ったカメラを発売していくとしています。
そして、現在はOM-1やOM-5などに注力しているようですが、今後はアドベンチャー的な撮影ではなく日常的に風景を撮影するようなカメラも期待できる可能性があるとしています。
このことからPENシリーズ、FかE-Pかどちらかはわかりませんが、製品が発売される可能性が若干あるのかなという感じがしますよね。
なお、OMデジタルのカメラはUSB Mirco-Bの製品が多く、これらは今年中に発売できなくなる可能性が高いです。というのも2025年から欧州では本体充電ができるカメラはUSB Type-Cを採用しなければならないからです。もちろん論理的には欧州以外で発売を継続することは可能ですが、市場の広い欧州に商品を展開しないという理由はありません(開発費を考慮しなければ)。
カメラ名 | USB端子 |
OM-1 Mark II | USB Type-C |
OM-1 | USB Type-C |
OM-5 | USB Micro-B |
OM-D E-M10 Mark IV | USB Micro-B |
OM-D E-M5 Mark III | USB Micro-B |
OM-D E-M1 Mark III | USB Type-C |
PEN E-P7 | USB Micro-B |
Tough TG-7 | USB Type-C |
Tough TG-6 | USB Micro-B |
またこれは個人の想像ですが、OMデジタルはオリンパスのロゴを2023年3月末で使用できなくなった可能性が高く、現在、様々な製品のリブランドを実施しています。これらの両方について年内に対応しなければならないと考えられ、リソースはかなりそちらに割り振られているのではないかと思いますね。特にOM-5に関してはUSB Type-C対応のため新製品の発売は待ったなしの状況です。
またE-P7もMicro-Bを採用していますがインタビュー内容が正しければ、E-P7はアジアと日本でしか販売していないようですので、Micro-Bのままでも特に問題はありません。
従って製品の発売に優先順位をつけるとすると、まずはオリンパスロゴからの切り替えとOM-5のUSB Type-C対応が最優先で、おそらくその次はE-M10の後継機種の発売という順番になると思います(E-M10の最新機種を発売するつもりがあるのであれば)。そして、その次にE-P7の後継かPEN Fの新製品の発売という順番になるでしょうから、PENシリーズが発売されるにしてもかなり後になりそうではありますね。
特に可愛いデザインが好まれているPENシリーズですが、その後継機種はあるのでしょうか?
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(記事元)DPREVIEW
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コメント
コメント一覧 (3件)
最近登場しているOMDSのレンズ(オリンパス銘の焼き直しやシグマODM)を見ると、新規性に乏しいにも関わらず高いという印象を拭えません。
そういった面での不安は付き纏いますが、PENシリーズのデザインコンセプトも踏まえると記事内に書かれている狙いは決して悪くないと思います。
スマホ用4/3センサーの噂も出てきており、コンデジ界隈に壊滅的打撃を与えた波がm4/3にも訪れようとしているように感じられる昨今。
OMDSとして生き残る為の方策は積極的に行ってほしいですね。
TG-7もありますし、対候性の強みがあるのは事実なので、アウトドアといわざるを得ないのでしょうが、もう少し他の言葉も必要なのかもしれませんね。BCNによれば、E-P7が一番の売れ筋(年間6位)ですし、ならばデザインを強調しても良さそうな気もしますが。。。旅行だとちょっとこれも限られているような、スナップという言葉も今の若い人たちに浸透している? 気軽に持ち歩いてすぐに何でも撮影できるという何かなのでしょが。。。
色々述べているようで内容は薄い印象です。従来の「アウトドア」だけでは訴求しきれずカジュアル用途も含める定義に変えたのでしょうが、逆に特長がぼやけるような……。
薄利多売傾向だろうE-P系に注力できる余裕が今のOMDSに残っているのか、北米・欧州人の手には小さすぎる気がすること、あたりが気になるところですね。