マイクロフォーサーズが、”ある理由”でついに高画素化する可能性??

（前略）

過去数年間、マイクロフォーサーズシステムはかなり恐ろしい経験をした。まずオリンパスが撤退し、OMデジタルはごくわずかな製品しか発売していない。それはいくつかの小さな変更を加えただけのオリンパスのカメラのように見える。

特に刺激的なものはなく、唯一の明るい希望はパナソニックのG9 IIだった。これは非常に優れたカメラではあるが、私の考えでは少し高価だ。しかしシステムの信頼を取り戻すには十分ではないだろう。なぜなら、パナソニック自身が過去12～13ヶ月の間、新しいレンズを発表していないからだ。従って、マイクロフォーサーズには長い間の沈黙があり、過去2年間に得た製品は本当に刺激的なものではなかった。

さらにセンサーにおいてはOMデジタルは引き続き2000～2500万画素の解像度で立ち止まっている。OMデジタルは6年前のソニーの2000万画素センサーを再利用し続けており、パナソニックは2500万画素のカメラを発売したが、我々はまだ8k動画のカメラを手に入れておらず、高解像度のカメラもない。

マイクロフォーサーズは2年に1つの製品だけを発売して既存の顧客を満足させ、コストを削減するだけというペンタックスのようになる恐れがある。しかし私が得たヒントから、こうはならない可能性が高い。今年はOMデジタルから新しいハイエンドカメラが、またパナソニックからはGH7が登場するかもしれない。

しかし、実際の希望の光はまったく予期せぬトレンドから来る可能性がある。スマホメーカはフォーサーズセンサーをスマホに搭載しようとしている。現在の最高で最大のイメージセンサーは1インチだが、より大きいほど画質がよくなり、それはスマホを購入するかもしれない人々にとって非常に重要だ。彼らは大きなフォーサーズセンサーをスマホに搭載しようとしている。これは異なるメーカから新しいフォーサーズセンサーが登場する可能性が高いことを意味している。そして、テクノロジーの観点からみれば、最新のメリットを備えたセンサーとなるだろう。

これにより主に二つのメリットがもたらされる。まず新しいフォーサーズセンサーは最新の技術を搭載しているため、オートフォーカス、画質、高ISO性能が向上する。二つ目はスケールメリットという経済に関係している。スマホ向けにフォーサーズセンサーを製造する場合、より多くのセンサーを生産することになる。OMデジタルやパナソニックがその同じセンサーを採用した場合、現在よりもはるかに手頃な価格で購入することができるだろう。

私はこのトレンドが2024年に起こることを確信しているが、可能なセンサーについての情報はまだない。中国のレオンというユーザが2024年に登場する可能性のある4つのセンサーについての情報を共有していたが、これが彼の推測なのか、それとも何かしらの噂に基づいているものかはわからない。

彼が最初に言及したセンサーはソニー製の4400万画素センサーだ。本当にソニーから登場するセンサーであれば、ついにマイクロフォーサーズは8k動画を実現できるようになる。これは現在利用可能なマイクロフォーサーズの解像度を2倍にし、4400万画素はトリミングに十分な解像度を持ちつつ、SDメモリカードやPCに無闇に大きなサイズのファイルを作らない適切な解像度だ。

また新しいオムニビジョンの5000万画素センサーについても言及されているが、実際に登場するかどうかや、パナソニックやOMデジタルにそのセンサーを販売する可能性については情報がない。

次のセンサーはさらに驚くべきもので、情報筋によれば、ソニーの8000万画素クアッドピクセルセンサーも登場するというが、8000万画素という画素数はフォーサーズセンサーには多すぎるのではないかと疑問に思う。中程度の絞りでも回折の問題にぶつかる可能性があるからだ。

しかさ、さらに驚くべきセンサーがサムソンから提供されるかもしれない。情報筋によれば、サムスンは1億0800万画素のフルピクセルISOCELLセンサーに取り組んでいるというのだ。しかしサムソンが本当にそのセンサーを製造し、パナソニックやOMデジタルが回折や、ファイルサイズが巨大になるという問題があるのに、そのセンサーを使用したいと思うかどうかはわからない。また巨大なファイルを扱えるほどの高速なイメージプロセッサーが必要になるだろう。現時点ではフルサイズですら1億画素の壁を破ることができていないが、もし1億画素を超えるOM-1Xを製造すれば、間違いなくコミニュティ内で驚きをもって迎えられるだろう。

（後略）