どうなる?OMデジタルのカメラ
iPhoneがLightning端子から、USB Type-C端子に変更されたことで衝撃が走ったことを覚えている人も多いと思います。最近のデジタル機器はほとんどがUSB Type-C端子が利用されており、ケーブルを1本に集約することができるため、歓迎した人も多いのではないでしょうか?
筆者もiPhone15からUSB Type-Cを採用するとわかっていたら、iPhone13 Miniは購入しなかったのにな・・とちょっとがっかりしました。
最近は、PlayStation5やSwitchとそのコントローラー、Androidタブレットやスマホ、ワイヤレス充電器、そしてカメラも続々とUSB Type-Cへの対応が進んでいて、筆者の車のシガーソケット用のUSB充電器も買い換えてUSB Type-Cのものに変更してしまいました。ケーブルも両端がUSB Type-Cのケーブルで揃えて、USB Type-AやUSB Micro-Bへの変換アダプタを経由して利用しています。
さて、話がそれました。USB Type-Cへの統一化が進んでいるのは以下のように、有線充電用の端子にUSB Type-Cを採用した製品でなければ、欧州で発売できなくなってしまうためです。欧州向けと非欧州向けの製品を別々の仕様で製造するのはコスト的にも悪くなるということで、世界的に製品の充電端子がUSB Type-Cに置き換わっています。
USB Type-C対応が遅れるOMデジタル
そのなかでカメラ製品のUSB Type-C対応があまり進んでいないのがOMデジタルのカメラです。OMデジタルでは多くの製品がUSB Micro-Bを採用しており、このままでは2024年一杯で欧州ではカメラを発売することができなくなってしまいます。
いま現在、OMデジタルが発売している製品のUSB端子の種類をみてみましょう。
カメラ名 | USB端子 |
OM-1 Mark II | USB Type-C |
OM-1 | USB Type-C |
OM-5 | USB Micro-B |
OM-D E-M10 Mark IV | USB Micro-B |
OM-D E-M5 Mark III | USB Micro-B |
OM-D E-M1 Mark III | USB Type-C |
PEN E-P7 | USB Micro-B |
Tough TG-7 | USB Type-C |
Tough TG-6 | USB Micro-B |
OMデジタルの製品としては、つい先日発売されたばかりのOM-5ですらUSB Micro-Bを搭載しており、USB Type-C対応が進んでいません。この中で対応しているのは、OM-1シリーズと防水コンデジのTough TG-7のみです。
このことは、事実上、欧州ではOM-5、E-M10、PEN E-P7を発売できなくなることを意味しています。TG-6もMicro-Bですが、後継のTG-7で対応しているため、ほぼ問題がないと考えて差し支えないと思います。
ということは、OMデジタルは今後も欧州でカメラを発売する意思があるのであれば、OM-5をUSB Type-CにリニューアルしたOM-5 Mark II、E-M10の後継であるOM-10、E-P7をUSB Type-CにリニューアルしたE-P8を発売しなければならないことを意味していることになります。
逆に考えれば、OMデジタルはOM-5 Mark II、OM-10、E-P8を年内に投入する可能性が高く、今年は新製品が多く発売される可能性があることになります。そしてPENシリーズが今後も続くのかどうかもそれに併せて判明するという流れになりそうです。
もちろん、現行製品の端子をただUSB Type-Cに置き換えたものにするという考えもあると思いますが、それは少し考えにくいのかなと思いますね。
OMデジタルの新製品の動きが遅いと感じたり、OM-1 Mark IIの性能がOM-1の軽微な改修だったのも、2024年末に向けて、すべての製品に対して同時に並立で新製品開発をしていたからという可能性もあるのかもしれません。年内にはどのような製品が発表されるのか楽しみですね。
そして「静寂を破り登場したOM-1 Mark II 流れていた噂の確かさを徹底検証」ではOM-1 Mark IIの噂は正しかったのか検証結果を詳しくお伝えしています。
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コメント
コメント一覧 (4件)
OM-1はCなのに、その後発売された5がBなのは謎仕様ですね。
USB2規格上のmicroUSBと、
USB-C規格の
コントロール半導体は別もんなので、
下手したらメイン基板を刷新しなきゃいけない事態になっちゃいます。
2024年末までになんとか間に合わせて欲しいものですね。
ペンタックスのK-1ⅡやKFもmicroUSBなので、
ペンタックスのK-1Ⅲは期待できるとして、
昨年発売されたばかりのOMDSのOM-5やKFは
今年中にモデルチェンジするのかどうか…
端子形状だけUSB-C、通信規格はUSB 2.0って形でも半導体諸々は変わっちゃうんですかね? 詳しくないので的外れかもですが。
見た感じ、キヤノンの10万円台ボディは軒並みこの形式のようです。しかしR100だけはType-CながらUSB充給電不可。元々EU圏で売る気がないのかも?
ソニーは廉価なZV-E10もUSB3でしたが、α7IIIとα6400がmicroUSB。既にIVのあるα7IIIはともかく、α6400をどうするかですね。
OMDSは……正直もう利益率の低い廉価機に構っている余裕は無いのかもしれません。10系かPEN系、どちらかあるいはどちらもここで終えるのかも……
メーカー内部の動きは外から見ても分からないので心配しても
しょうが無いかなと思います。
RoHs規制に比べればコネクタの種類変更など微々たる物です。
ユーザーさんは変換コネクタを用意する必要が出るかも知れませんが
既に市場に多くの種類が出ています。
ニコンのZ50なども未対応ですし今年中に何とかするでしょう。
ただEUの目的は充電器の統一なので本体充電できなければ対象から
外れるかも知れません。
その辺は付属書に書かれていると思われますが読んでないので分かりません。
OMsystem は本体充電できる機種については何らかの対応はするでしょう。