Nikon Z5IIレビュー
Nikon Z5IIのレビューが公開されています。この記事ではNikon Z5IIがどのように評価されているのか詳しくお伝えします。
私はUAEでNikon Z5IIをかなり長い時間使用した。屋内でも屋外でも、このカメラは自分のクラス以上の性能を発揮していると感じた。エントリークラスのような感覚や性能、仕上がりではない。Nikon Z5IIは初心者向けの価格帯かもしれないが、もう少し上のクラスのカメラのような撮影体験を提供してくれた。ニコンのフルサイズミラーレスカメラのシリーズは、今や優秀な製品ばかりが揃った「優等生ファミリー」のように感じられる。出来映えの悪いカメラはなく、どれも違った形で優れている。このカメラはその中でも静かではあるが、最も革新的な存在かもしれない。
そして、Nikon Z9やNikon Z8での大規模なファームウェアアップデートにより、本来なら新モデルにしか搭載されないような機能が既存ユーザーにも提供されたことを思い出すと、かつてはミラーレスカメラの競争で大きく遅れていたニコンが、今では完全に追いついたことを実感する。Nikon Z5IIは、昨年発売されたNikon Z6IIIよりも安価であることを考えると、ニコンの中で最もバランスの取れた万能カメラと言える。
数年前に中東で最初に手に入れたNikon Z5をテストしたことがあるが、Nikon Z5IIは全くの別物である。
私はNikon Z5IIに5点満点中4点を付ける。ニコンのミラーレスを検討しているアマチュアや中級者にとっては、これが買うべき1台である。ハイアマチュアやパートタイムのプロフェッショナルにとっても、サブ機として選択する価値は十分にある。
唯一残念なのは、バリアングル液晶ではなく、Nikon Z8やNikon Z9のような上下チルト式を採用してほしかった点である。また、レンズ交換時にセンサーを保護するシャッターが搭載されていない点も不満であり、今どきのカメラにはこのレベルの保護があって当然だと思う。
- Expeed 7プロセッサーにより、オートフォーカスが大幅に高速化
- ニコンのカラーサイエンスが非常に良くなってきている
- 専用の「イメージングレシピ」ボタンで、フィルム風の写真が簡単に撮れる
- Z5と比べて、より深いグリップと天候耐性の向上
- 9種類の被写体認識に対応
- 最大7.5段分の手ブレ補正
エントリーながら高機能のZ5II
Nikon Z5IIのレビュー記事をThe Phoblographerが公開しています。上記はまとめ部分の引用であり、より詳細なレビューや作例がありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
レビューでは、Nikon Z5IIがNikon Z6IIIの機能の一部を取り入れ、エントリークラスながら非常に優秀なカメラになっていると評価されています。また、EXPEED 7を搭載しているため、オートフォーカスも優秀で、まるでホンダのシビックにポルシェのエンジンが搭載されているようだと表現されています。
Nikon Z5IIはNikon Z6IIと同じ裏面照射型のセンサーを搭載していますが、近年ではセンサーの画質はほぼ上限に達しており、現在ではセンサーによる違いといえば、読み出し速度に焦点が移ってきています。もちろんNikon Z5IIでも動画撮影は可能ですが、静止画メインであれば、すでに十分な画質に達しているため、オートフォーカス性能に優れているNikon Z5IIは良い選択肢かもしれません。他のレビューでも比較的、Nikon Z5IIの評価は高いですよね。
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センサーサイズ | 35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(フルサイズ/FXフォーマット) |
画素数 | 2450万画素 |
センサークリーニング | イメージセンサークリーニング |
イメージプロセッサ | EXPEED 7 |
手ぶれ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
手ぶれ補正効果 | 中央7.5段 |
高速連続撮影 | 高速連続撮影(拡張):約14コマ/秒 ハイスピードフレームキャプチャー+(C15):約15コマ/秒 ハイスピードフレームキャプチャー+(C30):約30コマ/秒 |
動画撮影 | 最大4K 60p |
シャッター速度 | 1/8000~30秒 |
ISO | 常用ISO 100~64000 |
フォーカスポイント | 273点(シングルポイントAF時)、299点(オートエリアAF時) |
EVF | 0.5型 Quad-VGA OLED、約369万ドット |
背面液晶 | バリアングル式/3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット |
メモリカードスロット | デュアルSDメモリーカードスロット |
サイズ | 約134×100.5×72mm |
重量 | 約700g バッテリーおよびメモリーカードを含む |
コメント
コメント一覧 (4件)
新しいカメラにどれだけのものをもとめているかに尽きると思います。
既に大部分の方がスマホが提供する画像、動画で十分過ぎる上通信機能まで搭載しているためコンパクトデジカメから離れていきました。次はフルサイズ機の番だと思います。
フルサイズデジカメで何をどの様に撮影したいのかがZ5Ⅱでかなり充足されてきました、使用していてもうこれ以上の機能は使い切れなくなっているなあと実感しています。
既にコンパクトカメラではデザイン、材質そして性能を極限まで具体化した超高級機が登場しています。フルサイズデジカメがそちらの方向に走ると困りますが、交換レンズを含めて小型軽量コンパクト機の登場を期待しています。
エントリーやスタンダードの基準も徐々に上書きする必要はあるにしても、確かにこのカメラはエントリーと言うよりスタンダードに近い気はするな
ニコンのユーザー層から考えると全盛りのスタンダード。世間一般ではエントリーのセグメントに当たると思いますよ。なので直接のライバルはR8やα7cⅡかな
スチルユーザーだったら Z6III よりも Z5II を選んだ方が良さそうですね。
某サイトで同じAFと思われる Z50II と Z9 の AF を比較していましたが
驚くべき結果でした。