富士フイルムGFX100RFの第一印象
富士フイルムのGFX100RFに関するレビュー記事が掲載されています。そこではGFX100RFに関して気になることが2点あるとしています。どのような点が気になるのか、この記事で詳しくお伝えします。
GFX100RFが購入者を潜在的に不安にさせる可能性のある特徴について触れる必要がある。まず、35mmレンズだが、これはフルサイズの28mmレンズと同じ画角がある。しかし、このレンズの開放絞り値はf/4で、光がカットされるだけでなく、被写界深度を浅くすることも制限する。その代わりに49mmのフィルターアダプタが前面にあり、スムーズに回転するマニュアルフォーカスリングがある非常にコンパクトなレンズとなっている。周囲にある絞りリングはしっかりとした凹凸があり、心地よいリズムのクリック感がある。
ライカQやAPS-CセンサーのX100のレンズはRFと非常に近い、または少し浅い被写界深度を提供するが、これにより中判カメラのクラシックな利点の一つを失っている。ただし、富士フイルムにはGFXシリーズの交換レンズで、それほど明るいレンズを提供していない。GFX30mmの広角レンズはf/3.5でわずかに明るいだけで、あまり広角ではない45mmレンズではf/2.8が利用可能だ。全体的なレンズの品質については、後ほど詳しく説明しよう。
もう一つの要因はGFX100RFにボディ内手ぶれ補正がないことが、購入者を分かつ原因となる。1億画素のセンサーは素晴らしい解像度を提供するが、カメラが安定しており、遅いシャッター速度を使用するときに動かないことが条件となる。GFX100RFは最大で1/4000秒で撮影可能なリーフシャッターがあり、設計では手振れを避けるのに役立つが、遅いシャッター速度での撮影が必要な場合には、GFX100RFを安定して保持するのが難しいときがある。
スナップ写真の撮影などでは、写真家は一般的な速いシャッター速度を使用するため、そのようなシーンではあまり心配していない。しかし、風景や建築物の撮影をすることがあるときは、三脚を持参するか、あるいはISOを上げて画質を犠牲にする必要があることを理解する必要がある。このことをどれだけ気にするかは、あなたが撮影する写真の種類による。実際にはボディ内手ぶれ補正なしで約1/30秒を手振れなく保持することができたが、より安定性を確保するためにシャッター速度を1/60から1/125秒の範囲に保つようにした。
これら二つの潜在的な欠点は非常に明確なデザイン戦略により設定されたものだ。それはカメラをできるだけ小型化することだ。その結果、コンパクトさと強力なセンサーを兼ね備えたカメラが誕生した。これは、これまであまり見られなかった組み合わせだ。GFX100RFのレンズはX100のレンズと非常に似たサイズであり、ライカQのレンズと比較するとかなり大きく見える。しかし最小のサイズを求めることが本当にユーザが中判カメラに求めていることなのかは疑問が残るが、GFX100RFの取り扱いは確かに直感的で便利だ。
レンズの暗さとボディ内手ぶれ補正がない
GFX100RFの初期レビューが公開されています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さてレビューでは、GFX100RFには2つの懸念する点があるとしています。それが上記で触れられているレンズの暗さとボディ内手ぶれ補正がないことだとしています。レンズに関しては暗いとしていますが、そもそもGFXの交換レンズも大して明るいレンズがなく撮影が実現できないと指摘しつつも、明るいレンズのほうがよかったという感想が伝わってきますね。
また手ぶれ補正がないことに関しても、撮影に制限がでる可能性があるとして問題があると指摘しています。しかし、そのいずれもGFX100RFを小さく設計するためには仕方がないことであるとして、トレードオフの関係にあることも示唆しています。
レンズの画質に関しては周辺部まで非常にシャープで感銘を受けるとまで述べられていて、画質そのものには特に問題はなく楽しく撮影できるらしいことがわかりますね。またアスペクト比を撮影する楽しさも味わうことができるとしています。このアスペクト比に関してはJPEGだけに反映され、RAWでは未編集状態の画像が保存されるようです。おそらくデジタルズームでも同様の状態になるようで、JPEGで残る以外の領域を薄暗く表示させることができる機能がある理由がこれでわかりました。
まあ、そもそも基本的には普段から持ち歩いてスナップ撮影メインで行いたいという人のカメラだと思いますので、この程度のレンズの暗さや手振れ補正がないことは、特に気にならないのではないかと思いますね。
さらに「富士フイルムX-Proシリーズの存続を明言 “ユーザを満足させるカメラにする”」ではX-Proシリーズの新機種の噂について詳しくお伝えします。
センサーサイズ | 43.8mm×32.9mm GFX 102MP CMOS IIセンサー |
画素数 | 約1億200万画素 |
レンズ | f=35mm(35mm判換算:約28mm相当) F4 |
イメージプロセッサ | X-Processor 5 |
手ぶれ補正 | - |
高速連続撮影 メカシャッター | 約6.0コマ/秒 |
動画撮影 | DCI 4K 30p |
シャッター速度 メカシャッター | 60分〜1/4000秒 |
標準ISO | ISO80~12800 (1/3ステップ) |
フォーカスポイント | 13×9 / 25×17のエリア選択 |
EVF | 0.5型 約576万ドット有機EL |
背面液晶 | 3.15型 約210万ドット タッチパネルチルト式 |
メモリカードスロット | SDメモリカードスロット×2 |
サイズ | 133.5×90.4×76.5mm |
重量 | 約735g(バッテリー、カード含む) |
(source)PetaPixel
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コメント
コメント一覧 (3件)
昔、ペンタックス67を手持ちで撮影していた事を考えれば
手振れ補正がなくても何とかなるでしょう。
フィルムと違って結果はすぐ分かるし撮り直しも出来る。
誰も速写は期待してないでしょう。
等倍で鑑賞しないのなら、フィルム時代と同じ感覚でもいいのですけれどね…
このレンズの欠点は値段が高い事が1番
儲け過ぎ
83万とか消費者をカモにしてる
60万が妥当