OM-3レビュー
OMデジタルが発売するOM-3の初期レビューが公開されています。どのようにOM-3が評価されているのか、この記事で詳しくお伝えします。
OMシステムのラインナップにおいて、2番目のレベルのカメラとして位置づけられるOM-3は、フラッグシップモデルであるOM-1 Mark IIの主要なスペックをそのまま引き継ぎ、1970年代のレンズ交換式フィルムカメラ、特にオリンパスのOM-1からインスピレーションを得た美しくデザインされた金属製のレトロボディに搭載されている。
この新しいカメラに技術的な進化を期待していたオリンパス/OMシステムのユーザは失望するかもしれない。なぜなら、無制限の連写バッファサイズとOMシネマビデオプロファイルが搭載されたことを除けば、これまでに見たことのない新しい要素はほとんどないからだ。
実際、OM-3は低価格を実現するためにいくつかの仕様を削減している。OM-1 Mark IIにはより効果的なボディ内手ぶれ補正、追加のSDメモリカードスロット、そして高性能なEVFがある。
またOM-3は、その大きく重い兄弟機とは異なるアプローチを採用しており、グリップやAFジョイスティックを省いたシンプルなデザインを採用し、焦点距離の短いレンズでの使用に適している。
OM-3は高価な兄弟機との差別化を図るためにいくつかの新しいコントロールを提供している。特に、人気のあったPEN-Fのカラープロファイルダイヤルと、背面に新しく追加されたコンピューテショナルボタンは、オリンパスの特殊機能に素早くアクセスできるようにしている。
OMシステムによれば、OM-3は、2016年に発売され現在も人気のあるPEN-Fの実質的な後継機ということだ。PEN-Fのデザインを完全な防塵防滴性能にするのは不可能だったため、OM-3でそれを実現したと説明している。
イギリスとアメリカでのボディ単体価格は1699ポンド/1999ドルで、マイクロフォーサーズのカメラとしては確かに高価だが、OM-1 Mark IIの主要なスペックをのほとんどを提供し、新旧の写真家を魅了する素晴らしいレトロデザインのボディを備えている。
OM-3はPEN-Fの実質的な後継機
OM-3のレビュー記事が公開されています。上記はまとめ部分になり、より詳細なレビューがありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、レビューでは特にOM-1 Mark IIと同じところと違うところといった機能面、さらにデザイン面、そして新たに追加された様々なコントロール類について述べられています。機能面ではOM-1 Mark IIとの比較がされているわけですが、デザイン面ではOM-1のような深いグリップのあるカメラとOM-3のようなグリップがないタイプのカメラの使い勝手について触れられています。当然ですが、大きなレンズを使うときにはグリップがしっかりしていたカメラのほうが望ましいようです。
また、コントロール類についてはコンピューテショナル写真や各種画像モードやカラーフィルターに簡単にアクセスできるという点については肯定的に捉えられているようですね。
そしてこの記事では面白い内容がいくつか記述されていることがわかります。まず、OMシステムがOM-3はPEN-Fの実質的な後継機だと述べたというところです。その理由としては防塵防滴性能を実現するためにはPEN-Fを流用してOM-3をデザインしたのでは不可能だったので、もともと防塵防滴性能のあるOM-1を流用することで防塵防滴性能を実現したように読むことが可能です。
つまり当初はOMデジタルはPEN-Fの後継機のようなものを目指していたということのようですが、機能を満たすことができずに断念した可能性がありそうです。それだけ防塵防滴性能の高い製品を供給したかったということになるのだろうと思いますね。
そうなると、今後、PEN-Fの後継機種はもう検討されないということになるのでしょうか?それとも防塵防滴性能がなくともやはりレトロデザインのカメラは人気だから発売しようということになるのでしょうか?そのあたりは気になりますね。
さらに「次世代の撮影体験を約束するOM-3 OM-1 IIとOM-5の仕様を比較する」ではOM-3と他機種の機能の比較について詳しくお伝えします。
センサーサイズ | 4/3型 裏面照射積層型 Live MOS センサー |
画素数 | 有効画素数 約2037万画素 |
センサークリーニング | スーパーソニックウェーブフィルター |
イメージプロセッサ | TruePic X |
手ぶれ補正 | センサーシフト式5軸手ぶれ補正 |
手ぶれ補正効果 | ボディー内手ぶれ補正 補正段数: 中央6.5、周辺5.5 シンクロ手ぶれ補正 補正段数: 中央7.5、周辺6.5 |
高速連続撮影 | 〔静音連写〕: 約20コマ/秒 |
動画撮影 | 最大4k 60p |
シャッター速度 | メカシャッター:1/8000~60秒、バルブ 電子シャッター:1/32000~60秒 |
フォーカスポイント | クロスタイプ位相差AF(1,053点) |
被写体認識AF | 人物 / 車、オートバイ / 飛行機、ヘリコプター / 電車、汽車 / 鳥 / 動物 (犬、猫) |
EVF | アイレベル式OLEDビューファインダー、約236万ドット |
背面液晶 | 3.0型2軸可動式液晶(静電容量方式タッチパネル)、約162万ドット |
メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-II対応 シングルスロット |
サイズ | 約139.3mm(W)x 88.9mm(H)x 45.8mm(D) |
重量 | 付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし:496g |
(source)PhotographyBlog
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コメント
コメント一覧 (2件)
値段は容認出来るレベルにはないが、買う人は買うだろうから買わない人が言っても効果はないにしても、バッファが無制限ってそれだけで凄い
仮にそれがJPEGであっても
CFexpress使ってるなら話も変わるが、SDカード使用でも無制限と言うことはカメラ側のメモリーか潤沢にあると思われる
ミラーレスは特にバッファが少ない印象だったが、元々画素数が多過ぎない事があったとしても、ストレス軽減になる
アレもコレも一度に要求するのは図々しい気がするけどな
販売価格は実売で20万なら良い気もするが、24万弱で買えるらしいから
月産どれだけになるかは気になる所
月産3000〜4000程度になるのかな?
年に4万台程度とか
それでOMDSの年間出荷台数の約30%程度になるからな
これがPEN-Fの後継機だとするならPEN-FⅡは出ないことになりますね。
私だったらこれがPEN-FⅡだったら欲しい。
PEN-FⅡならEVFや手ぶれ補正がOM-5同等でもかまわないけど。
この仕様だとOM-1から買い換えはありませんからね。
GNDは魅力だけど、ほとんどが同等かダウングレードのカメラに
買い換えはありません。似たようなカメラを2台は持てないし。
もしOM-5と同等のPEN-FⅡが出てもチョイと魅力が薄い。
OM-3と同等のPEN-FⅡが出れば欲しい。OM-1と2台持ち。