Z 35mm f/1.4レビュー
ニコンの廉価な大口径単焦点レンズの35mm f/1.4レンズはどのように評価されているのでしょうか?その性能はどのようなものなのか読み取っていきます。
私が東アフリカで非営利団体のためにカメラマン兼ライターとして働いていたとき、約18ヶ月間、撮影した写真の約9割は一眼レフ用のシグマ35mm f/1.4 Artレンズで撮影したものだった。このレンズは現在もNikon Z6IIにFマウントからZマウントアダプタを利用して使用している。
だからニコンがZマウントの35mmレンズを発表したときには本当に興奮した。このレンズはニコンのミラーレスカメラの中でも最も売れるレンズになると期待している。しかし、残念ながら、それがニコンの最高のレンズの一つであるとは限らない。
確かに画像品質は全体的にシャープで、オートフォーカスは高速で、静かで信頼性がある。しかし一眼レフのミラーレスバージョンを製造する際に見られるような光学的な進歩は見られない。
以前と同じようなレンズの歪みがみられ、私が頼りにしているシグマの35mm f/1.4 Artのボケのほうが、Z 35mm f/1.4のうるさいボケよりも滑らかだ。
それでもニコンの適度な画角で大口径の単焦点レンズは多くのことをうまくこなす。Nikon Z6IIにアダプタを利用して使用する一眼レフよりもはるかに速くフォーカスし、キヤノンの最近のRF 35mm F1.4とは全く異なるものを提供する。キヤノンは35mmを大口径レンズでプロフェッショナル向けという道筋を選択したが、ニコンはより手頃でハイアマチュア向けの道筋を選択した。これはニコンのプロフェッショナル用の「S-Line」レンズの一つではないため、公式な防塵防滴性能がない。
バランス的にはZ 35mm f/1.4は新しいNikon Z6III、Nikon Z8またはニコンのエントリークラスのフルサイズカメラであるNikon Z5に完璧にマッチしており、私のカメラバックに入っていれば非常に多くの使用を見込めるオールラウンドレンズだ。ただし、その製造品質とボケの特性がもう少し良質であればと思う。
- 長所
- コンパクトな設計で、ニコンのミドルクラスのカメラに適している
- 便利なf/1.4の開放絞り
- 比較的手頃な価格
- 短所
- ボケがうるさい
- 公式な防塵防滴性能がない
- コントロールが最低限
画質は良いがボケがうるさい
ニコンのZ 35mm f/1.4は軽量で手間がかからず、手頃な価格でもあるため日常で使用できるレンズであると評価されています。より詳細なレビューやサンプル画像がありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
オートフォーカスは非常に速く、正確で信頼性があるとしていて、画質もフレーム全体にわたってシャープであるとしています。
しかし、たとえは玉ボケの部分にフリンジが目立つなど、ボケの細かな部分の品質がやや残念で、f/1.4だけれどももっとクリーミーなボケが欲しいとしています。またオートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えスイッチもないため、よく切り替える人にとっては面倒だとしていますね。
全般的には素晴らしいレンズで人気になるレンズだろうが、ニコンの最高のレンズではないとしており「控えめな現代の名作」と評価されています。
Z 35mm f/1.4は記事執筆時点の最安値は約9万5000円となっていて、最近の高価になったレンズと比較すればかなり廉価な印象です。そのためか結構売れているようで、多くの店で品切れになっており購入することが難しい状態になっています。
性能がよく価格も高いがf値の暗い35mm f/1.8 Sとお手頃な価格でf値が明るい35mm f/1.4とで迷う人も多そうですね。
さらに「噂されるNikon Z50IIの仕様は保守的すぎる? 画素数はもっと増やすべきか?」では流れているNikon Z50IIの仕様の感想について詳しくお伝えします。
型式 | ニコン Z マウント |
---|---|
焦点距離 | 35mm |
最大口径比 | 1:1.4 |
レンズ構成 | 9群11枚(非球面レンズ2枚) |
画角 | 63°(撮像範囲 フルサイズ/FXフォーマット) 44°(撮像範囲 APS-Cサイズ/DXフォーマット) |
ピント合わせ | マルチフォーカス方式、IF(インターナルフォーカス)方式 |
最短撮影距離 | 0.27m |
最大撮影倍率 | 0.18倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | f/1.4 |
最小絞り | f/16 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 62mm(P=0.75mm) |
寸法 | 約74.5mm(最大径)×86.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約415g |
MTF曲線
レンズ構成図
(記事元)techradar
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コメント
コメント一覧 (1件)
明るいレンズにはそれ相応の良さがあるわけで人によって
最高のレンズは様々。
選択肢が増えるのは良いことです。