17mm f/4 DG DN Contemporaryレビュー
非常にコンパクトで軽量なシグマの17mm f/4 DG DN Contemporaryですが、このレンズはどのように評価されているのでしょうか?
SIGMA 17mm f/4 DG DN Contemporary | Series Iは、見た目が可愛らしいだけではなく、安定した性能を発揮するが、最高クラスのレンズには及ばない。中央部の画質はわずかに低下するが、関係する絞りの範囲では”非常に良い”から”優れている”のレベルを維持している。周辺部には大きな弱点はなく、”良い”から”非常に良い”という結果を得られた。横方向の色収差は非常に穏やかだ。RAWでの歪みは強い樽形歪みを示すが、過度なものではなく、完全に自動補正される。
ネガティブな点は、このような暗いレンズにしてはRAWでの高い口径食があることで、これはおそらく前面のレンズがかなり小さい結果だ。自動補正は機能するが、f/4では光量の減少が目立つ。撮影時にレンズフードを取り付けておくことは良いアイデアだ。なぜなら、このレンズはフレアにやや弱いからだ。また光芒の描写も理想的ではない。
設計品質に関しては一つの注意点を除けば、これ以上ないほど良い。シグマのレンズは小さいながらも金属製の鏡筒、スムーズなコントロール、厳密な設計制度で非常に堅牢な感触を与えている。金属の使用はレンズフードや磁器レンズキャップにまで及んでいる。Contemporaryクラスとなっている唯一の側面は、マウントに限定された防塵防滴性能だ。ステッピングモーターにも関わらずAFは速い。
SIGMA 17mm f/4 DG DN Contemporaryはおそらく一般向けのレンズではない。それは性能の問題ではなく、開放絞りの大きさによるものだ。しかし、私たち全員が大口径とそれに伴う避けられないサイズの増加を必要とするわけではない。シグマのレンズは明らかにプレミアムな感触、コンパクトなサイズ、軽い重量に調整されている。それがあなたが求めるものであれば、このレンズはちょうど良いレンズかもしれない。
- 歪み
- RAWで4.1%の樽形歪みという過度ではないが大きな歪みがある
- 一眼レフ時代のレンズと同じだからミラーレスではもっと悪い性能のものもある
- 解像度
- 超広角レンズは中央部が非常にシャープにある傾向にあり、中心部の品質は高いが同クラスの他のレンズと比較するとわずかに悪い
- しかし開放から非常に良好で、ピークはf/5.6で達成される
- 口径食
- RAWでは3.4EVという非常に大きな口径食がある
- 絞っても抑えることはできず、f/11でも2EVとかなり大きい
- フレア
- シグマの通常のレンズよりも動作が悪いようなのでレンズフードをお勧めする
SIGMA 17mm f/4 DG DN Contemporaryのレビューが掲載されています。より詳細な内容や作例などもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、記事によれば最高のレンズには及ばないながらも、小型軽量で設計品質が高く、開放f値が暗いことを許容できるのであればお勧めできるレンズとしています。しかし、そのためか価格は結構安くて、記事執筆時点の最安値では約7万5000円ほどで購入できる超広角レンズとなっています。
f/4という開放f値をどう考えるかですが、f/4からでも十分にシャープで開放から利用できること、周辺減光などは補正で対応できることを考えると、そんなに問題にはならないと思います(個人的な使用では)。ただ夜間での撮影など明るい広角レンズが欲しい場合には対象外になるのかもしれませんね。
さらに「シグマ “カメラとレンズの価格上昇、カメラの機能に懸念”」ではシグマがカメラの価格の上昇を懸念していることについて詳しくお伝えします。
(記事元)OpticalLimits
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