EOS R100レビュー
この記事では、キヤノンの新しいカメラ、EOS R100の詳細なレビューを紹介しています。その性能と価格を評価し、同じエコシステム内の他のカメラ、特にEOS R50との比較、このカメラが初心者や予算に制約のある写真愛好家にとって適切な選択肢であるかどうかについても考察されています。
EOS R100については二つの評価方法がある。キットレンズ付きで500ドル以下で販売されているカメラとしては、必要な機能は十分に備えている。しかし、R100の技術は古く、キヤノンの特徴的な機能が欠けており、いくつかの妥協点がある。2024年にタッチ式背面液晶がないことには大きく失望した。しかしできるだけ少ないコストで済ませたい場合には、EOS R100は非常にきれいな写真を撮影できるし、持ち運びも簡単だ。
それに加え、もしソファのクッションの隙間から250ドルを探し出すことができれば、キヤノンのエコシステムをに参加したい場合、これよりはるかに素晴らしいカメラであるEOS R50を手に入れることもできる(EOS R50のキットは、時々、向上のリファビッシュ品が約600ドルで見つかることもある)。
高級モデルを購入しても同じような制限に直面する。それはRF-Sレンズが非常に少ないということだ。そしてカメラキットに500ドル以下を費やそうとしている場合には、1000ドル以上のレンズはとても手の届かないものだろう。
ミラーレスカメラの世界に参加したい場合には、EOS R100はそれを実現するための最も安価な方法の一つだ。私たちが飛び跳ねて喜ぶようなカメラではないが、それはキレイに撮影するという本来の目的を果たすことができる。しかし全体的にみて、撮影に悪影響を及ぼす妥協点が多すぎて、私たちは推奨することはできない。
- 好きなところ
- キヤノンのミラーレスシステムを取り入れる最も安価な方法
- 非常に良い画質
- 軽量で携帯性が高い
- 応答性の高いAF、4k動画モード以外で良好なトラッキング
- 優れたバッテリー寿命
- 外部マイク入力
- 好きではないところ
- ほとんどの分野で時代遅れの技術
- 固定式で非タッチ式の背面液晶
- 4kはトリミングされ、古いオートフォーカス技術で、大幅なローリングシャッター
- 連写が少なく小さなバッファ
- ぎっしりと並んだコントロール類
- 限られたRF-Sレンズ
- バッテリー内充電がない
- まとめ
- コンパクトなEOS R100は高品質な写真を撮影することができ、バッテリーの持続時間が長いという最も重要な仕事を見事にこなしている。しかし低価格を実現するために多くの妥協があり、ビデオグラファー、アクションフォトグラファー、またはタッチ式背面液晶を好む人にとってはあまり適していない。お金が厳しい場合を除き、もう少し能力のあるカメラに多少の出費をすることをお勧めする。
厳しいEOS R100の評価
EOS R100のレビュー記事が掲載されています。上記はまとめ部分でレビューにはさらに詳細なレビューやサンプル画像もありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
レビューはかなり厳しい評価で、もう少し費用を追加してEOS R50を購入したほうがいいと勧めています。様々な点で技術的に劣るものの、画質的には優れているため、静止画を撮影するという目的であれば、本来の目的を実現できるとは評価されています。なので画質そのものは優れていると考えることができますね。
EOS R100のレビューをみると、どれも同じような内容が指摘されています。それが背面液晶が固定式で可動式ではないこと、タッチスクリーンではないこと、5年前のDIGIC 8プロセッサであること、4k動画はクロップされること、本体内でバッテリーを充電できないことです。
にも関わらず日本国内では、EOS R50のダブルズームキットが12万9800円で売られているのに対し、EOS R100のダブルズームキットが11万2800円となっているため1万7000円を調達することができればEOS R50が購入できてしまいます。フルで2日間ぐらいバイトをすれば稼げるぐらいの金額になりますので、学生でしたら少しバイトしてEOS R50を購入したほうがいいということになるのだろうと思いますね。
一方で、以前にも記述しましたが、新興国などで1円でもいいから安くカメラを購入したいという場合には有力な選択肢の一つとなりますので、キヤノンにとってはこういうカメラも必要だという側面があるのだろうと思います。
また、松竹梅理論で考えれば、人は極端な選択肢を嫌うということで、一番下のEOS R100の購入ではなくEOS R50を購入するための当て馬として存在している側面もあるのかもしれません。EOS R50はEOS Kiss Mと比較してかなり高価なカメラになりました。
EOS R50ダブルズームキットの初値は14万0320円でしたが、EOS Kiss M2ダブルズームキットは11万3091円でした。約3万円も値上がりしている計算になるわけですが、一番下にEOS R100を設定することで、価格が高くなってしまったEOS R50へ誘導するという計算もあるのかもしれません。
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コメント
コメント一覧 (4件)
好きなところを見るといいカメラですね。
安売り店を除きヨドバシでの価格を見ると価格差は
R50、R100 ではそれ相当の差があります。
カメラを持ち投稿サイトにいつも投稿している自分にとっては
安いカメラで写真を撮って高額なカメラの作品を越えることが
面白いです。
元々のセンスが無いので難しいですが。
異論の挟みようがないレビュー内容です。私もワーストと断じることはしませんが、カメラ始めたい人に勧めもしませんし。
海外旅行用に(盗まれるリスクを考えて)買おうか一瞬考えましたが、普段使いとの落差が酷くて撮る気無くしそうなので却下。
でもまぁ、運動会で子供を撮るだけならR100でも役目は果たせるんでしょうね。
R100は中味がほぼKISS Mで、RFマウント用に再設計した機種でしょうか。必要性は理解できますが、DIGIC8とXの差が大きので、2万円弱であればDIGIC XのR50を選んだ方が良いでしょうね。
なお、ネオ一眼のSX70やデジタル双眼鏡のPower ZoomにもKISS Mの部品が一部用いられており、キヤノン流のコスト削減法なのでしょう。
個人的にはとにかく18-45mmのズーム倍率が低い他が嫌で、R50もkiss名ではなくなったのはよかったが、グリップも小さいしで、対象外です。他メーカーか、R10の18-150キットですね、個人的な所では。