シグマのRFレンズの売れ行きは?
シグマへのインタビュー記事が掲載されています。その中ではおそらく皆さんが最も興味深く感じているRFマウント用レンズを発売したことについても含まれています。この記事ではそのインタビュー記事について詳しくお伝えします。
RFマウントに関するパートナーシップはどのように構築されたのか?そして、それはどのように機能しているのか?キヤノンがシグマにアプローチしたのだろうか、それともその逆だろうか?
残念ながら、私は日本での話し合いの詳細についてあまり情報がない。しかし、私の考えでは、私たちがキヤノンのほうにアプローチした側だと思う。話し合いを重ねるなかで、キヤノンがマウントの開放に向けた計画を成熟させるにつれて、RFマウントは少しずつ「サードパーティ」のレンズメーカに開放されるようになった。
RFマウントに展開されるレンズについては、ケースバイケースでキヤノンが決定しているのだろうか?
私が知る限りでは、またキヤノンの経営陣、特に戸倉氏のインタビューから得た情報によれば、マウントは最初の合意が結ばれた時点でオープンになっている。その後、スケジュールがあるのかもしれないが、私たちはその詳細については知らない。
現時点では、RFマウントの開放はAPS-Cのみか?
はい、現時点ではAPS-Cのみに関係している。しかし、2025年1月までにAPS-C用のすべてのレンズが展開される予定だ。同様に、私たちの4つの単焦点レンズ(10、23、30、56mm)は2025年1月までに発売される予定だ。
RFマウントのシグマレンズはどのように受け入れられたのか?
非常に好意的に受け止められた。ご存じの通り、キヤノンのRF-Sシリーズはエントリークラスのカメラだけではなく、エキスパート向けのカメラも含まれている。そして、キヤノンのRF-Sには「エキスパート」向けのレンズは存在しない。従って、EOS R7のユーザに対して、10-18mm f/2.8や18-50mm f/2.8といった素晴らしい日本製のレンズを提供したら、すぐに成功を収めることができた。
RFレンズは好調だった模様
シグマへのインタビュー記事が掲載されています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
インタビュー記事によれば、シグマはRFレンズの発売に非常に好感触を得ているようです。ご存じの通り、キヤノンは現在、フルサイズ用のレンズに注力していて、さすがにAPS-C用のレンズまで手が回らない状況だと思われます。そのためEF-Mマウント程度のレンズしかキヤノンからは発売されない可能性が高く、シグマがRF-S用のレンズを発売したことで、キヤノンのAPS-Cミラーレスを購入した人にとっては、待ちに待ったレンズということになったのだと思いますね。そうすれば、売れるのも必然という感じがします。
この他インタビュー記事では、どちらが最初にレンズの発売を持ちかけたのかですとか、RFマウント用のレンズはAPS-Cしか発売されないのかなどと聞いています。しかし、担当者は残念ながらそのことについては詳しくないのか(またははぐらかしたいのか)、あまり詳細は述べていません。
まあキヤノンとしては利益率重視で、フルサイズはキヤノンだけ、APS-Cについてはカメラの販売で得られる利益を最優先しサードパーティレンズを認めるという方向の経営戦略となっているのだと思いますね。従って、おそらくフルサイズ用のサードパーティレンズはほとんど発売されないか、まったく発売されないのではないかと思います。
そうなると、ニコンとキヤノンで戦略は分かれ、ある程度のレンズの発売を認めるニコンと、APS-Cだけ認めるキヤノンという違う戦略になり、どちらが成功するのか見物という感じになりますね。
今後、フルサイズ用RFマウントレンズがサードパーティレンズメーカから発売されることはあるのでしょうか?
(via)Photorend
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コメント一覧 (5件)
18-50mmは非常に良いレンズで、R10と組んで愛用してます。R10自体18-50に刺激されて導入したので、同様にボディの販促に繋がっているならWin-Winですね。メーカーの利益に繋がるサードとの動き方なら大歓迎です。
そう考えてもやはり、フルサイズ用には何かしらハードルがあるように思えますね……シグマの超広角単やタムロンの高倍率・35-150、それについ先日まではRFにのみ欠けていた28-70(75)など、需要のありそうなレンズは複数あるのですから。
それはそうと、ニコンについても幾つか述べており興味深いです。売上が上位機種に偏っている(ので18-50なども出してない?)のはわかるとして、ならフルサイズ用レンズを出さないのはなぜか。タムロンが出しているので不可能ではないはずです。
シグマの企業規模的に、そもそも5マウント分をフルに出すなど厳しいのでしょうが……
RFマウントのプロトコルはAPS-C、フルサイズに関わらずオープンです。
キヤノンが正式に表明しています。
フルサイズが出せていないのは需要予測からAPS-Cを優先したと思われます。
カメラの販売数から見ればフルサイズよりAPS-C機が圧倒的に多数でしょう。
レンズの選択肢が増えるのでシグマのレンズが売れているのは良いことです。
再来年には普通にRFマウントのレンズがシグマから出ると思うけど
タムロンもそうだけど
ある種の時間稼ぎにしか思えない
来年も6〜7本はキヤノンからレンズが出ると思うから、そうすると50本に到達
そうすれば許しが出るんじゃない
ほぼ盤石だから
シグマはソニーの融資を受けてるタムロンと違って E マウントに出さないといけない縛りはないので
口径の小さい E マウントを切って
L, RF, Z マウントに大口径の高性能フルサイズレンズを出してタムロン、ソニー、ニコンに一泡吹かせるという事が可能、
その布石としての RF-S 対応では?
シグマはEマウントにレンズを出して相当稼いでいるはずなのにEマウントを切るなんていう自滅行為はしないと思いますが。
それにEマウントに対応しながら一眼レフ時代には不可能だったレンズを出せてるわけでEマウントを切ったところで意味ないでしょう。
むしろこれ以上大口径で大きく重く高価になったらニコン・キヤノンユーザーはそれなら純正レンズのほうを買うと思います。
一眼レフ時代だって口径の小さかったFマウントに合わせて出してたわけで、ミラーレスでは相当なシェアを得ているEマウントに合わせるのは必至でしょう。