LUMIX L10 レビュー
要約
誰もが今年最もエキサイティングな新型カメラだと言っている。しかし私は、このカメラはコンパクトカメラというものの本質を見失っていると思う。
LUMIX L10は、間違いなく今年見た中で最も興味深いコンパクトカメラである。LUMIX LX100 IIのマルチアスペクト比センサーと明るいレンズを復活させており、第一印象では「我々が待ち望んでいたカメラ」に見える。しかし、じっくり見れば見るほど、自分向きのカメラではないと感じるようになった。
LUMIX LX100 IIと比べると、あらゆる方向にかなり大きくなっているように思える。そして私は、「小さいカメラはいったいどこへ行ってしまったのか?」と考え始めてしまった。
パナソニックは、過去にコンパクトながら非常に高品質なカメラを数多く作ってきた。そしてLUMIX GM1とLUMIX GM5では大成功を収めた。どちらもレンズ交換式のマイクロフォーサーズ機でありながら、コンパクトカメラ並みに小さく、当時の1インチセンサーカメラ(Nikon 1シリーズなど)とほぼ同じサイズだった。
過去のパナソニックのカメラを見ていると、私はむしろパナソニックにこういう方向性のカメラを出してほしかったと思ってしまう。
2013年のLUMIX GM1は、当時としては信じられないほど小型だった。適切なレンズを装着すればポケットにも入ったし、一般的なコンパクトカメラより優れた画質が得られた。残念ながらパナソニックはこのシリーズを継続せず、電子ビューファインダーを追加したGM5で終わってしまった。
2018年のLUMIX LX100 IIとその前モデルであるLUMIX LX100は、フォーサーズセンサー、マニュアル操作系、美しいデザイン、高画質をほぼ完璧に融合した存在だった。2012年のLUMIX LX7は、センサーが小さい分さらに小型だったが、それでも豊富なダイレクトマニュアル操作系を備えていた。。当時それは、小型センサー搭載“本格コンパクト”の数世代にわたる進化の集大成だった。
しかしそのジャンルは、RX100シリーズが登場すると一気に消えていった。小型化技術に関してはソニーが圧倒的だ。パナソニック自身がLUMIX GM1やLUMIX GM5をあれほど小型化できていたにもかかわらずである。もしGMシリーズが継続されていたなら、状況は違っていたかもしれない。
新しいLUMIX L10の登場自体は高く評価している。しかし私は依然として、本格派フォトグラファー向けに設計された、もっと小型の選択肢を望んでいる。そのため私は今も、eBayや中古ショップを巡って昔のカメラを探し続けているのである。
もっと小型なカメラが欲しい
先日発表されたプレミアムコンパクトデジタルカメラLUMIX L10に対する感想をAmateurPhotographerが伝えています。上記は要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
今回のLUMIX L10が発売されたことは、改めて「コンパクトデジタルカメラって何だろう」と考えさせられますね。レビューのように、最近は“コンパクト”と言いながらも、昔のような小ささを実現するのがどんどん難しくなっているように感じます。ユーザーの中には「もっと小さくしてほしい」という声が根強くありますが、実際には小型化と機能性の両立は簡単ではないのだろうと思いますね。
今のカメラは動画撮影が前提になっていることもあり、放熱の問題が避けられません。熱を逃がすためにはどうしてもボディに余裕が必要で、結果としてサイズが大きくなりがちです。メーカーとしては、昔のように極限まで小さくしたい気持ちはあっても、現代の要求を満たすためには妥協できない部分が多いのだろうと思います。
さらに、ユーザーが求める機能が増え続けていることも、小型化を難しくしている理由のひとつです。EVFを載せてほしい、可動式液晶が欲しい、手ぶれ補正は必須、バッテリーは長持ちしてほしい、AFは最新であってほしい。こうした要望をすべて満たそうとすると、どうしても“なんでも入り”の方向へ向かってしまい、結果としてサイズも価格も上がってしまいます。メーカーが「何かを削る」という判断をするのは相当勇気がいることだと思います。
リコーのGRシリーズのように、割り切った設計で人気を得ているカメラもありますが、同じ方向性を他社が採用するのは簡単ではありません。GRはGRというブランドの歴史と哲学があって成立している部分が大きく、単に機能を削れば同じ魅力が生まれるわけではないからです。だからこそ、各メーカーは“どの機能を残し、どこを削るのか”という難しい判断を迫られているのだと思いますね。
LUMIX L10は多くの機能を搭載したうえで大型化と高価格化を許容したカメラになりました。このデジタルカメラの方向性が市場で受け入れられるのかどうかは、今後のランキングで判明すると思います。
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さらに別のLUMIX L10のレビュー記事を「LUMIX L10 スタイリッシュで機能充実も価格は高めに感じる」で詳しくお伝えします。
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LUMIX L10 主な仕様
| センサーサイズ | 4/3型 裏面照射型CMOSイメージセンサー |
| 画素数 | 約2040万画素 |
| センサークリーニング | - |
| イメージプロセッサ | ヴィーナスエンジン |
| 手ぶれ補正 | POWER O.I.S. |
| 焦点距離 | 10.9 – 34mm F1.7 – 2.8(換算24 – 75mm) |
| レンズ構成 | 11枚8群 |
| 絞り羽根 | 9枚 |
| 最短撮影距離 | 標準時50cm、マクロ時3cm |
| 高速連続撮影 | メカシャッター:約11コマ/秒 電子シャッター:約30コマ/秒 |
| 動画撮影 | 最大5.6k 60p |
| シャッター速度 | メカシャッター:最大60分~1/8000秒 電子シャッター:最大60分~1/32000秒 |
| ISO(静止画 標準) | 標準:100~25600 拡張:ISO50 |
| フォーカスポイント | 位相差AF 779点、コントラストAF 315エリア |
| 被写体認識 | 人物、動物、車、バイク、自転車、列車 |
| EVF | 0.39型 約236万ドット |
| 背面液晶 | 3.0型フリーアングルタッチパネル式液晶 約184万ドット |
| メモリカードスロット | SD/SDHC/SDXC USH-II対応 シングルスロット |
| サイズ | 127.1 x 73.9 x 66.9 mm |
| 質量 | バッテリー、 メモリーカード含む: 約508 g |



コメント
コメント一覧 (7件)
これは私が思っていた事を端的に語っていますね。面白いのは欧州の人がコンパクトカメラを望んでいるんだと言うこと。欧州向けにデカくしたのかなと思った次第。
そうなんだコンデジはコンパクトであることが重要で何もかも盛り込んでデカくするのは違うと思う。何かを採用して何かを削る必要があると思う。
マルチアスペクトを良しとしているようだけど私は逆。私がLX100Ⅱ後継機に求めたのはマルチアスペクトの廃止で2000万画素センサーで十分。極小ピッチの2500万画素を2000万画素として使う意味が分からない。これを無くせばレンズ側のレバーが無くなり少しでも薄くできる。かもしれない。
ズーム比も換算24-60㎜で良いんだよね。何とかズームを使えば良いだろ。前のサイズに少しでも収めようとする努力が足りない。ソニーは努力している。すべて詰め込むのではなく小型にするために何をつけて何を削るのか。
スチル重視ならバリじゃなくチルトで良いじゃないか。その方が少しでも小さくできると思う。小型にするには何かを削る必要がある。
この大きさと重量なら、キヤノンやソニーのAPS-Cミラーレスに小型のキットズームレンズをつけたのとあまり差がないように思えてしまいます。
マイクロフォーサーズセンサーのカメラは正直それだけでディスアドバンテージなのだから、せめて本体は圧倒的に小型でないと、正直APS-Cミラーレスでいいじゃんと思ってしまいます。
無理でしょうね。
このサイズでここまでの機能を搭載しているとなったら、他のフォーマットではさらに大きくなるでしょう。これ以上の小型化はほぼ不可能だと思います。
”これならAPS-Cやフルサイズにレンズを付けたほうがいい”という意見があるのも分かりますが、同レベルのズームレンズを装着した場合、どのカメラでもここまでコンパクトにはなりません。
ボディの大きさについてもそれだけ現在使っている演算能力が高いという証明です。まさか今の時代コンデジ用に全く新規の画像処理エンジンやセンサーを設計するわけにもいかないでしょう。そんなことをすれば価格が半端ないことになります。
4/3センサーだからこそまだここで済んだと言えます。もちろん機能を徹底的に削減すれば小型化は可能かもしれませんが、昔と同等というわけにはいかないでしょう。かといってGR4程まで機能を削減したPanasonicのカメラが売れるかと言われると疑問です。R1IIIの例もありますが、あちらはフルサイズセンサー搭載が売りで他機能を相当削減しており、プレミアムコンパクトとして4/3センサー搭載のカメラを売るには向かない方法です。
折角Leicaと組んでいるのだから方向性自体は正しいと思います。嫌なら他メーカーの製品を購入しましょう。
GMコンパクトで良かったのですが、操作しづらく、ほぼオートで使っていました。12-32mmレンズも小さいですが、暗くて夜間は厳しかったです。
GF9、GF10になり、一回り大きくなって操作性も少し改善されましたが、大きき、機能、質感が中途半端と感じた方も多かったようです。
L10はLX100やGF10よりも一回りなりましたが、明るいレンズと操作しやすいサイズ、見やすいEVF、大きなバッテリーを備えた実用的な機種と思います。
予約が殺到するのも頷けます。
小型化は可能だと思いますが実際EVFのスペックを落としたり他の何かを削ったとしても、結局また別の方向から不満が出て文句を言われていたでしょう。個人的には電動ズームの時点で候補から外れますが、これで正解だったと思います。現実問題として小型を売りにした高額機は売りにくいです。しっかり利幅を確保したかったのも関係しているのでは?
十分小さ過ぎる。むしろもっと大きくてもいいから高い性能・機能のカメラを追及して欲しい。あとコンデジというなら内蔵フラッシュは必須にして欲しい。
コンパクトであることにそんなこだわりないな。コンデジじゃなくてレンズ一体型カメラというジャンルが求めてるものかな。
L10予約しました。サイズからわかるように、私はこれを”削りすぎた”S9の反省の上に立っているカメラだと思います。実際にS9IIがあるとすればL10をベースにして欲しいという声があります。EVFを省略すれば小さく出来るのは当たり前です。そういう向きの方は現行のPENシリーズを買えばいい。しかし私は「PEN-FのII型」を待ち望んでいます。EVFを削ることのデメリットと小型化のメリットを天秤にかけた場合、私はEVFの便利さを優先します。スナップでもEVFを多用しますが、背面液晶は構図を取りにくいし、明るい場所での視認性が問題。無論、EVFを使わず撮ることもありますが、それは選択の自由であって、制限してほしくない。私はGM5もRX100M6も使っています。GM5のEVFは実用に耐えません。RX100のEVFは秀逸ですが、1インチセンサーではボケを期待できません。最新技術と大型バッテリーを詰め込んだ結果、大きくはなりましたが、まだ十分に小型の範囲で、かさばるOM-3よりも遙かに良いと思います。