2024年12月のデジカメ出荷数量公開
CIPAが2024年12月のデジカメ出荷数量を公開しています。過去と比較してどのような出荷数量となっているのか、この記事で詳しくお伝えします。
前年、前々年を上回る出荷数量
CIPAが2024年12月のデジカメ出荷数量を公開しています。上記はレンズ交換式のグラフになりますので、より詳細な統計については本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、上記のレンズ交換式デジカメの出荷数量をみると、2024年12月の出荷数量は、前年、前々年をわずかながらですが上回っていることがわかります。2023年のこの時期はなぜかカメラの供給不足が続いていた時期ですので、2023年より上回るのは当然予想されたことですが、前々年の2022年よりも出荷数量が増えたというのは良い兆候かもしれません。
また2024年全体をみると、ほぼ多くの月で前年、前々年を上回る出荷数量となっていて、デジタルカメラ市場の縮小が一時的かもしれませんが底を打った可能性があることがわかりますね。
引用外ですが、レンズ一体型デジタルカメラについても前年、前々年を上回る出荷数があり、これは最近のX100VIやINSTAX、コンパクトデジタルカメラの流行が理由かもしれません。
それでは次に具体的な数値を見てみます。以下は、ミラーレスカメラのそれぞれの地域別の2024年12月の対前年同月比です。
出荷数量 前年同月比 | 出荷額 前年同月比 | |
日本 | 110.4% | 146.1% |
中国 | 142.8% | 119.7% |
欧州 | 106.5% | 126.4% |
米州 | 99.5% | 112.5% |
このように出荷数量については、ほぼ前年と同じか上回る出荷数量となっていて、特に中国では40%以上も増加していることがわかります。一方で出荷額については、それぞれカメラの高価格化に起因しているのでしょうか?米州以外では20%を上回る価格上昇となっていることがわかりますね。日本で出荷額が増えているのは、円安やカメラの価格の内外価格差を反映させるとこのような価格になってしまうのかもしれません。
いまのところオートフォーカス性能の向上やAIチップの搭載などでカメラの機能が進化することで高い需要を得ているような印象ですね。これらの性能が一巡したらどのようになるのか興味深いところです。
(source)CIPA
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