富士フイルムは強い立場にある
富士フイルムはカメラメーカのなかでも強い存在にあるのではないかという主張する意見があるようです。どうして富士フイルムは強い立場にあると言えるのか、この記事では詳しくお伝えします。
(前略)
X100VI、X-T50、X-T5の人気には納得できる。これらの3台のカメラは、スタイルと性能を融合させ、多くの写真家に魅力を与えている。スマホから初めてカメラに乗り換える初心者の撮影者から、富士フイルムのノスタルジックなデザインや美学を好む経験豊富なベテランまで、様々なユーザに支持されている。2024年の業界のイベントで多くの写真家やビジュアルアーティストと過ごしたとき、X100VやX100VIのカメラを首にさげている人を多く見た。ここのカメラのモデルの中ではX100VIを見かけることが最も多かった。Adobe MAXで数時間過ごしたあと、数十台のX100VIを見た時点で数えるのを諦めた。
こうしたカメラを軽視することは簡単だ。デジタルカメラとして前例のない人気と需要があり、富士フイルムの野心的な予測をも超え続けたため、「本物の写真家のための本物のカメラ」ではないファッションのアクセサリーのように見えるかもしれない。しかし、それでは本質を見落とすことになる。X100VIはより多用途なレンズ交換式カメラよりもコンパクトな携帯用として、伝統的な写真家にも非常に人気がある。その上、X-T50とX-T5はどちらも「本物」のカメラであり、高性能で交換レンズが使えるので非常に人気がある。
(中略)
富士フイルムはX100VIのような最も人気のあるカメラの供給が需要に見合わないにも関わらず、収益と利益を増加させていることは重要だ。もし十分な供給があれば、同社がどれだけX100VIを販売できるか想像してみて欲しい。需要を満たすために十分なカメラを作ることと、在庫が大量に残らないようにすることの間には微妙なバランスがある。富士フイルムはおそらく過度に保守的であり、利益を逃していると言える。
2025年に向けて富士フイルムはGFXエテルナや、その他のGFXおよびX用のカメラやレンズを発売する予定であり、非常に強い立場にある。富士フイルムはエントリークラスからプロフェッショナルまで、あらゆる消費者層を対象とした比較的新しいカメラがあり、APS-Cと中判の二つのセンサーで支配的な存在だ。フルサイズの競争から距離を置くという同社の時折批判される決定は、ますます賢明に見えてくる。
好調な富士フイルムのカメラ事業
富士フイルムは非常に強い立場にあるのではないかという意見があるようです。上記は一部を引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、記事では、マップカメラのランキングを取り上げ、日本のカメラショップの1店舗のランキングではあるけれども、富士フイルムの製品が複数ランクインしているのは注目に値するとしています。その上で、富士フイルムのカメラはいずれも発売後すぐに供給不足になるほど人気になっていて、いまは非常に強い立場にあるように見えるとしています。
その理由について、富士フイルムがフルサイズから距離を置いて、APS-Cと中判センサーに注力していることで、独自の立場を見いだしていると考えているようです。しかも、富士フイルムはデジカメだけでなく、インスタントカメラなどでも高い人気の製品を作っていて、いまでは専用のフィルム販売によっても利益を得ることに成功していて、経営的には順調に見えますね。そういう背景があるので、様々なカメラを開発して投入することができるのだろうと思います。
カメラの生産量については、価格を下げないためと、無駄に在庫を持たないためにはある程度保守的になるのは仕方がないかもしれません。以前、オリンパスがPENシリーズを発売したときに、すぐに価格が下がってダブルズームレンズキットが5万円とか6万円で売られているのをみると、これで儲けがでるのだろうかと思ったことがありました。なにやらオリンパスの在庫管理システムに問題があったようで、なぜか大量に在庫を抱えるというシステムになっていて、それが原因で値下がりしていたようでした。(低価格デジカメ撤退を余儀なくされたオリンパスのお粗末在庫管理)。そのためある程度保守的にはならざるを得ないのかなと思いますね。
それでもここまでカメラが売れているのですから、富士フイルムの発売するカメラが魅力的だからなのは間違いなく、カメラが売れないと言われている今の時代にすごいなと思いますね。今年の新製品にも期待したいです。
さらに「富士フイルムは2025年に4台の新製品を発表か!? 可能性のあるカメラのリストとは」では富士フイルムの新製品の噂について詳しくお伝えします。
(source)PetaPixel
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コメント
コメント一覧 (6件)
実際富士フイルムはフルサイズにいかなくて正解だったと思います。APS-Cと中判の二本柱というのは非常にバランスが取れているのではないでしょうか。趣味機としてのX-TやX-S二桁・X-Mシリーズ、プロ機としてのX-S一桁がありAPS-Cフォーマットの中において今一番存在感が出ています。これで下手にフルサイズを手がけていたらソニー・Canon・ニコンと正面から争うことになり今のようにはいかなかったことでしょうし、さらにマウント径も大きくなり小型化にも制限がかかります。
レンズの互換性こそないですが中判を買う人は絶対数が限られると思われます。下手に互換性を持たせるのではなく独立したマウントで分けたのは英断だったかと。
APS-Cとフルサイズでは最終的な画質に差が出るのは物理的な問題で間違いないですが、世間で言われるほど重量・大きさ・金額を考慮して差があるかというと疑問が浮かびます。特に今後ますますフルサイズの高価格化が目立ってくるとなると、一定の価格で販売が出来るAPS-Cは10万~20万前半円台カメラの中心になってくるかもしれませんね。
ちょっと話が変わって恐縮ですが、基本的に小フォーマットのミラーレスのほうが同じ価格で発売される大フォーマットより機能が上です。よくフルサイズとマイクロフォーサーズが同価格で発売されているのをみて「同じ価格ならフルサイズのほうが上」というのはセンサーの大きさによる利点のみに焦点を当てている話なので、カメラの総合的なところはまるで見ていない人の意見だと思っています。
賢明な判断だと思います。
超望遠の世界では現在も高価格帯の一部の機種を除いてAPS-Cが有利な土俵は変わっていません。そしてフジにはAPS-Cで唯一無二の積層型センサー搭載機のX-H2sがあります。
直近のファームでAF性能に関する大幅な見直しがあり大きく向上したと聞いています。
今後も高精度のAF性能が約束されれば、安価なXF150-600mmとプレミアムラインのXF500mmF5.6と少ないながらもキラーレンズが揃っているフジはかなり魅力的な選択肢になるでしょうね。
他のコメでもあげられてますが、センサーサイズが全てという理論はライト層のスナップシューターが主です。シビアな現場や用途ではその他のボディ性能、レンズライナップも含めた総合力が重要です。
規模が小さ過ぎて手が出ないだけの話
意図的にフルサイズを避けた訳じゃない
フジのAPSCミラーレスカメラは月産3万台もいかないレベル
中判カメラと合わせて年間40万台切れる
中判カメラは年間5〜6万台生産
APSCはナントカ30万台は作ってるレベル
ちなみにキヤノンはAPSCのミラーレスカメラだけで約150万台生産
少なくともフジの4倍以上生産
その規模でアレコレ作れる訳がない
相変わらずペタピクセルは分析が甘い
しかも在庫管理の引き合いに出される例が古すぎるわ(笑)
その上、今は品不足が既定路線で細かい在庫管理何かする必要ないし
作ったそばから売れていく訳なんだから
特にフジの場合
今のフジなら年間60万台生産すべき
それでも値段下げないで売れるから
ほぼ受注生産みたいに枯渇させれば頭使わなくても誰でも管理可能
在庫が出来ないんだから(笑)
2024年は対前年で業界全体では約70万台ミラーレスカメラが増えてる
ほぼフジを丸呑みするレベル
そんな縮小均衡な思想だと埋没するだけ
勿論フジはX100Ⅵみたいなコンデジがあるので、そこにはレンズ交換式カメラにカウントされない
2024年はX100Ⅵだけで40万台近く生産してる
つまりレンズ交換式ミラーレスカメラとほぼ同数
センサーのサイズではなく、レンズのサイズで見ると、
今のフルサイズ=フィルムの中判、今のAPS-C=フィルムの35mm判
と思います。
カメラの高感度性能が上がり、ソフトウェアでボケを作り出せるようになってきたことから、APS-Cに注力した戦略は正しかったと思います。
しかし、中判はどうでしょうか?
今後フルサイズで中判を代用できるようになり、GFXシリーズが行き詰まる可能性も少なくないと思っています。
フルサイズ回避の理由が積極的であれ消極的であれ、独自性の維持に貢献してますね。
他社のやる気の無さが「APS-Cでは未来が暗いと考えているから」なのか「フルサイズも持ってるから」なのかは図りかねますが。
ライカ的なプレミアム路線を目指すようですし、台数の寡多はさほど重要ではないんでしょう。
フジは元々フルサイズに挑戦するつもりはなかったでしょう。
上位3社に対抗してゆくのは無理なので最初から参入するつもりなし。
APS-Cで自らの立ち位置を明確にした方が良いと考えているんでしょうね。