ニコンへのインタビュー記事
ニコンへのインタビュー記事が掲載されています。その中で今後、発売される可能性のあるカメラに関係した発言をしている部分がありますので取り上げてみたいと思います。
現在、業界から十分なサービスを受けられていない顧客はいるだろうか?
もちろん、そのようなお客様はいる。私たちは映像表現を追求したいお客様のために、高いスペックのカメラのレンズのラインナップを拡充してきた。しかし、もしかしたら、初めてカメラを購入する人々が十分にサービスを受けていないかもしれない。彼らに対して適切な選択肢を提供できていないかもしれない。私たちは製品開発に関する情報をシェアすることはできないが、このサービスを受けられていない重要な人々にとって、非常に重要な要素のひとつは「コネクティビティ」であると考えている。
ニコンへのインタビュー記事では、ニコンのサービスを満足に受けられていないユーザ層がいるかどうか尋ねています。その返答として、これまで高スペックのカメラ、高スペックのレンズのラインナップを拡充してきたとした上で、初めてカメラを購入する人は十分にサービスを受けていないかもしれないとしています。
このことは文脈から、それほど高いスペックのカメラやレンズでなく、初めてカメラを購入する人に向けたエントリークラスのカメラがないことを示唆しています。その上で、製品開発に関する情報をシェアすることはできないとしているため、エントリークラスカメラについての可能性もあるのかなと感じさせる返答となっていることがわかります。
また、サービスを受け入れられていない人々を「重要」としていて、さらにこのユーザ層にとって必要な要素のひとつはコネクティビティだとしています。コネクティビティとはおそらくですがネットとの親和性に関してのもので、引用外になりますが、カメラからスマホにデータを転送し、スマホからSNSで画像などをシェアするのは煩雑だとして、これを何かしらの技術で解決したいというような記述がされています。
このように解釈すると、ニコンにはエントリークラスのカメラがなく、何かしら初めての人が購入しやすいカメラを発売しなければならないとも受け取れます。
一方で、サービスを受けられていない人にとって重要な機能は「コネクティビティ」であるというところにだけ注目すれば、既存のカメラに撮影した画像や動画を、直接的にSNSに投稿するような機能がないということだけを述べている可能性もあるのかなと思います。つまり初めてカメラを購入したい人にとって重要なネットとの親和性が現在の高いスペックのカメラにもないと指摘している可能性もあり、エントリークラスのカメラを発売するという意味ではないのかもしれません。
というわけで文章の読み方は難しいわけですが、皆さんはどう思ったでしょうか?
さらに「Z 35mm f/1.4の発売で見えてきたニコンのレンズ戦略 選択肢の幅が広がった??」では今後のニコンのレンズラインナップについて詳しくお伝えします。
(記事元)DPREVIEW
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コメント
コメント一覧 (13件)
ネット親和性とは?
Z50後継機ではZ6IIIから導入されたクラウド連携機能がより強化されるということなのかと思いました。
良く分からない記事内容ですが、例えば他社のカメラで言うと、どのカメラが該当するのでしょうかね。
Lumix S9のようなカメラ?
原文が不明だが、なぜ「サービス」というワードが出てくるのか、わからない。
「選択肢」と捉えるのが、スッキリする感はあるが、文脈が繋がらない。
Nikonの「カスタマーサービス」を指すとしたら、これはもう、急激に低下している。
最も端的なのは、修理の早期打ち切りだろう。メンテナンスサポートが手厚く、
ユーザーが安心して長く使えるのが、かつてのNikonの魅力だったが、今はもう・・・。
買い替え需要が商売を成り立たせているのは、どのメーカーも同じだと思うが、
新たな商品を短いサイクルで提供し続けなければならないのは、これもまた、
どのメーカーも重荷になると思う。それは持久戦(体力勝負)でもあり、
Nikonは辛いな・・・。
元記事において「underserved(サービスが十分ではない)」が用いられているので「サービス」という言葉があるのは妥当かと。
ところで、修理の早期打ち切りについては初耳なのですが具体的にどの機種のことなのでしょう?
手持ちの機材的に不安なので、よろしければご教授いただけないでしょうか。
ニッカク様
「どの機種」と、特定の機種を指すものではありません。また先に書かせていただくと、
修理打ち切り=Web受付終了(Webサイトの修理可能機種リストから削除)のことです。
自分はフィルムカメラ時代からNikonの愛好者で、特にF3は20年以上使い続け、
あまり知られていませんが、F3は数年前までNikonで修理が可能でした。
それがデジタル一眼レフ時代になり、自分はD3sを愛用していたのですが、
生産打ち切り後7年という補修部品保有を謳いながら、それよりも4年も早く、
修理受け付けが打ち切られました。恐らく一部の部品の在庫払底が理由だと思いますが、
プロユースのD一桁機でもそんな感じです。レンズも同じで、Fマウントレンズも、
生産終了となったものの多くの修理受付が、早々に終了しています。フォーカス駆動が
SWM(超音波モーター)のレンズは、モーターの在庫が払底すれば修理不可能になり、
おまけに超音波モーターはトラブルが多く、Nikonもそれはよくわかっていて、
ステッピングモーターに切り替えていますね。こういうとことが、ユーザー志向ではなく、
サービスが低下していると、自分は思うわけです。
ちなみにですが、在庫払底が早い部品は、カメラの場合はグリップ部のラバーだそうです。
第7のF 様
ありがとうございます。
Web受付のことでしたか。
確かにニコンは「出してみないとわからない」ことが多いのでその点は不便ですね。
電子・機械部品が多くなった弊害だと半分諦めておりました。
SWMのトラブルは私自身も辟易しているので、この分なら二度と採用してくれるなと思っています。
D3sの修理部品保有は2018年まで続いていたと記憶していたのですが、途中で手放してしまったので当方の勘違いかもしれません。
改めて、回答していただきありがとうございました。
“maybe”を繰り返しているあたり、ニコンとしてはカメラを初めて買う客向けに製品を用意してはいたがそれは客が求めているものではなかった(十分なものではなかった)可能性があるということを言っているのだと思いました。
その上で“connectivity”が重要だと言っているので、後半の“事実上すべてのカメラユーザーはスマホユーザー”という言及も合わせると、ニコンが考える足りなかった要素の一つは「ネットワークとの親和性」ということなのではないかと。
そして取材のタイミングがCP+直後であることを含めると、“connectivity”に対する答えの一つがZ6Ⅲと共に登場した「Nikon Imaging Cloud」なのではないかと思います。
Z6ⅢはSnapBridgeとの接続が安定してるという話も聞きますし、個人的なところだとNX Studioが18日の更新で使い勝手が良くなった印象があります。
今年のニコンはボディ・レンズだけでなくアプリケーションのサービス強化にも(やっと?)力を入れるということなのかもしれないですね。
ニコンは以前、数は追わず高付加価値製品にシフトすると言っていたのに
方針転換しようとしているのでしょうか。
それともエントリー層を取り込まないとマズイと今頃気がついたのかな??
そのくらいは初めから分かるだろうにと思いますが経営的に危機を脱し余裕が
出てきた証拠なのかもしれませんね。
某社はそれぞれのSNSのアカウントからユーザー登録出来ることを考えれば
ニコンは遅れているように思えます。
元記事でも書かれていますが、ニコンは先進機能の導入と展開を重視していますから高付加価値製品を出し続けることに変わりはないでしょう。
あくまで目標は「中高級機市場での安定収益確保」ですし、その分価格は上がるとしても前文で挙げた「市場に大きな影響を与える2種類の顧客層」に売れる製品を提供していくのが今のニコンの方針だと思います。
直近で登場したZ35mmf/1.4のようなプロダクトを増やすということかもしれませんが
昔とは違ってスマホが当たり前の時代に、スマホ以上の価値(性能であったりデザインであったり)を求めてカメラをわざわざ購入するユーザー向けに正しいoptions(特にconnectivity)を提供できていなかったと分析しているのだと思いますが、これがアプリケーションのことを指しているなら業務用は知りませんが一般ユーザー向けのアプリでは確かに使いにくいさが際立っていましたから、そのあたりの強化に乗り出してくれるのは嬉しいですね。
SnapBridgeの安定性をどうにか上げてもらいたいですね。現場でもかなり支障が出ています。他社製品では悩まされなかっただけにネットワーク関係はかなり悪い印象がありますね。コネクティビティとか聞き慣れない横文字使う前にやらなければならない事がありますよ。
エントリー層にアジャストする製品がないという声があがってますけど、むしろエントリー〜ミドルにはレンズも含めて十分リーズナブルな選択肢を提供している方だと思いますよ。今更気づいたか とか何様?って感じです。ミラーレスになってから旧来のレンズは高価格化、エントリーレベルはf値がとにかく暗くなりユーザーのニーズを汲み取れているとは思えないメーカーもありますから、
とはいえメーカーがしっかりユーザーの声(悪い声)を認識しているのは好印象です。
スマホネイティブのユーザーがわざわざカメラを購入する際に決め手となる要素を十分に提供できていなかった、あるいは弱かったということですね。
写真や動画が手軽にネット上に投稿される時代ですし、未だに弱いニコン機の通信系強化は必須でしょう。
ソフト以外の展開を示唆しているのだとすれば今後安いエントリー機(性能的には初級機)を出すという話ではなく、多少高くても売れるエントリー機(中級機)を目指すということだと思います。
シェアを意識した薄利多売的カメラを出す余力は今のニコンには無いでしょうし、あったとしてもオリンパスの二の舞になるようなことは避けたいでしょうから。
ああでも、富士フイルムのINSTAX Palの様なスマホとカメラで完結するプロダクトが出てくるならそれはそれで面白そう。
こういうインタビューはこれから出る製品を示唆しがちです。
しかし元記事を読むとインタビューは RED 買収前に行われたとあります。
エントリー機がその後に発表された Z6III を示唆していて
接続性が Nikon Imaging Cloud を示唆していて
実は新しい要素は隠れていない可能性もありますね。