2024年のデジタルカメラの出荷数量は?
2024年の出荷見通しの数字が明らかになりました。前年の動向と新たな需要の波を受け、どのような展開が予想されるのでしょうか?CIPAが発表した最新のデータを基に考えます。
3. 2024年出荷見通し
2024年(1~12月累計)のデジタルカメラ総出荷は、741万台、前年比96.0%、内「日本向け」86万台、94.5%、「日本向け以外」655万台、96.2%と見通した。
タイプ別では、「レンズ交換式デジタルカメラ」は589万台、98.2%、内「日本向け」51万台、98.1%、「日本向け以外」538万台、98.2%、「レンズ一体型デジタルカメラ」は152万台、前年比88.4%、内「日本向け」35万台、89.7%、「日本向け以外」117万台、88.0%と見通した。
交換レンズは、957万本、前年比99.3%、内「日本向け」103万本、100.0%、「日本向け以外」854万本、99.3%と見通した。
2023年は年末にかけて低めに振れる展開となったこともあって強気とはいえない「見通し」となったが、デジタルカメラは「おそと需要」「おでかけ需要」と密接に結び付く商材。脱コロナが進む昨今の情勢との連動を更に期待したい。
気になる弱含み
CIPAによれば2024年出荷見通しは以下のようになっているようです。文章の表記ではわかりにくいので簡単に表にまとめてみます。
台数 | 前年比 | ||
レンズ交換式 | 589万台 | 98.2% | |
日本 | 51万台 | 98.1% | |
日本以外 | 538万台 | 98.2% | |
レンズ固定式 | 152万台 | 88.4% | |
日本 | 35万台 | 89.7% | |
日本以外 | 117万台 | 88.0% | |
交換レンズ | 957万本 | 99.3% | |
日本 | 103万本 | 100.0% | |
日本以外 | 854万本 | 99.3% |
ということで、レンズ固定式以外は前年(2023年)とほぼ同じ出荷数になりそうですが、前年を超えるまでには至らないという見通しになっていますね。
その理由は上記で引用して見通しの内容にもあるように、2023年の年末にカメラの販売が減速したので、その影響を受けているようです。
確かにCIPAの統計によれば2023年は、それまで前年を上回る出荷数量を維持していましたが、年末にかけてがくっと下がっていることがわかります。
このことが弱含みになっているようで、カメラ関係者のマインドとしてもちょっと弱気なところがあるのかもしれません。しかし、カメラ需要は旅行やイベントに左右されやすいということで期待もうかがわせています。
この統計をみるとレンズ固定式がかなりマイナス要因となっているわけですが、最近は富士フイルムのX100VIやインスタントカメラのハイブリッドのほうのチェキは売れているので、そちらにも期待がかかりますね。
さらに「X100VIが偽物の標的に?? 中古市場に模倣品か流通する可能性 購入には注意を」ではX100VIの模倣品が流通する可能性について詳しくお伝えしています。
- α1 IIは高解像度とスピードのバランスを改善 AF性能には非常に感心
- Nikon Z70には この4機能は絶対に必要だがZ70が登場する可能性は低い
- パナソニックのLUMIX新製品 年明けの発表に期待する声 S1H II、S1R II発表あるか!?
- 富士フィルムのパノラマ撮影のカメラではソニーの”横長”センサーが採用される??
- ソニー α1 II、α1、α9 IIIの違いは何か!? 主な仕様の比較と相違点
- カメラのキタムラ売れ筋ランキング Nikon Z30が首位 EOS R5 IIが2位で猛追
- ソニー FE 28-70mm F2 GM正式発表 想定価格約50万円 ソニー初全域f/2ズーム
- ソニー α1 IIを正式発表 想定価格99万円 AIチップ搭載によりAF性能が進化
- シグマ RF-S用レンズ4本の発売日を決定 2025年1月末までにすべて発売へ
- サムヤンのRF-Sレンズは正式認可を受けている!? キヤノンのレンズ戦略に変化か?
コメント
コメント一覧 (1件)
中国では旅行解禁と春節で売れたかも知れませんが今後は
現状維持になりそうですね。
カメラはミラーレスと共に急激に高価格化が進んだので
キヤノンが価格破壊を起こさない限り需要の増加は見込め
ないかもしれません。